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自転車とラジコンを楽しむ大人たち拡大中! Bike&RCの時代到来か?

いま自転車を趣味とする大人たちの間でRC(ラジコン)熱が再燃しているという。

普段は自転車雑誌バイシクルクラブのポッドキャスト「BC STATION」のMCを担当している佐藤シンゴさんも、まさに再燃した「Bike & RC(バイクアンドラジコン)」という組み合わせにどハマリ中なのだ。

さらに、今年は日本初?のBikeとRCの合体したレースが土浦レイクサイドバイクロア の中で開催されるわけで、あきらかに自転車とRCを両方楽しむ輩が増えてきたのは間違いない。
では、火がついてしまった佐藤シンゴさんの場合をのぞいてみよう。

Bike & ○○○ という掛け合わせ

先日のBC STATION #40のゲストに来てくれたRaphaの福田さんにも昔からRCを楽しんでいた様子を伺えた。
そして、昨年の秋ヶ瀬の森バイクロア13でも、会場内にバイクにRCを積載した自転車を何台か見かけた。もう機は熟している!

BC STATION #40の様子はこちら

多趣味な北海道男子、Raphaの福田さん「着るとは思いつかなかった」|BC STATION #40

多趣味な北海道男子、Raphaの福田さん「着るとは思いつかなかった」|BC STATION #40

2024年02月10日

自転車は乗ることそのものが純粋に楽しいスポーツであり、競技でもあり、趣味でもある。
また、同時に移動する手段としても使えるので、他の何かと組み合わせて楽しむのに最も融合しやすい乗り物といえる。だからこそ、これまでにいろんな掛け合わせが存在してきた。
筆頭に挙げられるのが「Bike & Camp」だろう。2016年前後からバイクパッキングという流れが日本に定着してきたのは記憶に新しい。
私もグラベルバイクやMTBに専用のバッグを買いそろえて、宿泊や自炊などのあらゆる道具を自転車に積載する喜びと積載術を学んだ。

だが、毎回キャンプできるほどの時間や資金も無い場合、手っ取り早く日帰りで自炊道具だけを持って出かけるようにもなった。それが「Bike & カフェ」である。
ランチの自炊グッズまたはコーヒーを入れるだけのグッズは宿泊を伴うキャンプよりも、ググっとハードルも低く、その日の気分でサッと気軽に出かけられるようになった。
お湯沸かしのコーヒー道具だけであれば500gにも満たないので、濃いめの自転車ツーリングに追加してもさほど負担増にはならない。

また、夏も終わり枯れ葉が積もる冬シーズンになると、今度は「Bike & たき火」だ。これには、4、5年前からブームのようにやってきたULなたき火台の登場によって加速したとも言える。たき火台そのものが100~500gという軽量さと、薄く折りたたみできる構造のおかげで、これまでバイクパッキング用に備えたバッグやキャリアにすっぽりと入る。
たき火できる場所までの輪行や自走。そして落ち葉や枯れ木を拾ってたき火エリアで囲む火のあたたかさは、冬シーズンならではの出かける楽しみを増幅させてくれた。

さて、これまで挙げたものは私が経験してきたばかりのものであるが、Bikeとの相性の良いものはまだまだ多い。私個人としてはまだ始めてはいないのだが、「Bike & Fishing」という黄金のコンビネーションはこれからもかなり需要が増えるといえよう。なにしろ釣具メーカーでもあるシマノが、自転車と釣りの総合メーカーとして両者にとって都合の良い製品開発に本気を出しているのだから、これから市場にどんどん使い勝手の良いグッズが出てくるだろう。釣り座までのアクセスに最も近寄れる手段は、車でもオートバイでもなく自転車なのはいうまでもない。

Bike & RCについては、あえてここでは触れずに先に進む。

私、MC佐藤シンゴのRC遍歴

さてここで話が少し遡ることになるが、私がRCとどのように関わってきたのか愛車の遍歴をもって、RC好きな読者にもわかってもらいたい。
70年代の幼少期にスーパーカー時代を経験し、走っているクルマの名前を全部覚えるほどクルマ好きだった。
ちゃんとした組み立てキットのホビーとして買ったのは1983年の中一の頃だったと記憶。もちろん運転免許もないが、自分で操縦する面白さはこの頃に本格的にハマってしまった。最初に買ったのは、当時のWRCでも活躍したタミヤ製のランチア037ラリーであり、実車のリアリティーとオフロードの走りが楽しく深みにドボン!

その後、マイティーフロッグではレース志向が身に付き、ヨコモのドッグファイターで初めての4WDの安定感を楽しんだ。そのうち部活動や受験勉強に追われてRC熱は冷め遠のいていったが、この10代の前半にRCにハマったオジサンが予想外に多いのは後から知ることになる。

1994年。社会人になり赴任先での初めて一人暮らしもスタート。初めて購入したVWゴルフ2(実車)の運転が趣味とも言えたが、何か魔が差したのか? 模型店に立ち寄ってしまった。
またしても高嶺の花であり憧れであったランチアデルタインテグラーレに出会ってしまいRCが復活。一つのシャーシでボディーを変えることで気分も変えられるのがRCの面白さ。
アルファ155、セリカラリーなど、またしてもリアルなボディーに引き寄せられて近所を走らせてはいたが、一緒に走る仲間もいなくフェードアウトは早かった。

月日は流れ、2020年コロナ禍の真っ只中。3密を避けた世の中になり、容易に外出すらしてはいけない世の中になり、家で楽しめる趣味としてまたRCを復活。近所の砂場で走らせる程度だが、その時に自転車の前かごにRCの車体を載せる6Wheelsスタイルの快感たるや!!

走らせられるエリアには自転車での移動が一番効率的な手段ということに気づいた。
しかし、長引くコロナ禍で公園ですら「ラジコン禁止」の看板も出てきてしまった。RCはまたしても肩身の狭い遊びとなるのか?と思いもよぎったが。
数年が経ちコロナが落ち着いた2023年。あのタミヤが満を持して2WD(後輪駆動)の本格バギーであるBBXを発売した。
このBBXは80年代の黎明期に人気のあった実車のバギーに忠実なフォルムでもあり、走行性能もマニアをも唸らせるほど手の込んだ構造で世界中のRCファンが予約するほどの人気車体に飛びつくことに。

2023年の年末、秋ヶ瀬の森バイクロア の会場では、自転車にRCを乗せたRC好きが複数いることを目の当たりにしたり、RC好きな自転車乗りが全国的に再開しているのをInstagramやFacebookで散見され、仲間内でも興味関心の高い様子を肌で感じた。

Bike & RCというコミュニティ立ち上げ

2023年1月も終わろうとしている頃、「Bike & RC」というFacebookページを開設したところ、一気に30人近く集まってくれた。
私の知り合いが多いためか、アラフォー&アラフィフが大半なのだが、やはりこの世代は一回はRCを若い頃に経験してきたのであろう。
「じつは私も昔やってた!」という輩が友を呼び、どんどんと輪が広がっていったので、さっそく第一回の走行会を川原で実施した。

SNSのコミュニティーでも楽しさの共有ができてうれしかったが、同志が集まりリアルに走らせられる快感は「楽しい」の一言に尽きる。
自転車でのツーリングも会話が楽しめるほどのユルめな強度なら楽しいのだが、RCは自分たちが走らずに近くで話せるため、絶叫や実況、時には応援など交えて会話が弾む!

童心に返ることのできる数少ない趣味の一つとしてRCが大人たちに浸透しているのも無理はない。
自転車と同様に、走れば消耗したり故障することも多々あるのだが、練習したり機材をスペックアップする楽しみは奥が深い。

photo by Masaru Furuya

深すぎる沼にはハマり過ぎない方が懸命だが、資金・時間のプライオリティーのバランスを十分に吟味して、仲間たちと共有できる時間はかけがえのないものになるかもしれない。
この日に集まったBike & RCのメンバーの一人、Radio RuedaのMC、オッチーさんもRCを走らせたあと、熱く語ってくれた。
「誰しも小さな頃に憧れ、記憶の片隅に残る思い出がある。子どもの頃には持てなかったオトナだけの“ある程度の自由”を手に入れた今、その身近な夢をかなえつつ思いを語れる仲間も近くにいることでしょう」と。

photo by Masaru Furuya

来たる3月16、17日に開催される土浦レイクサイドバイクロアでは、自転車イベントではおそらく初開催になるであろうRCレースが開催される。その名も「バイクロア ラジコンカー グランプリ」という、いにしえの人気RCテレビ番組を彷彿させるネーミングだ。1周目は純粋なRCレース、2周目はRCカーを自転車に積載してのBikeレースという、遊び心が大好きなバイクロアらしい唯一無二のスタイルだ。ミスの無いRCの操縦、スタイリッシュで確実な積載、フィジカルなBikeレースの3要素が求められる。こんな面白い遊びができるのも「Bike & ○○○」の懐の深さであり、Bikeと何かをつなげて遊ぼうという大人の探究心をくすぐるからだ。

2024年は間違いなくBike & RCの時代の幕開けといってよいだろう。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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