世界タイトルを獲ったマウンテンバイク用フレーム「ドグマXC」が発売｜PINARELLO

Bicycle Club編集部

2024年04月19日

昨年ピナレロ（PINARELLO）がクロスカントリーレースに投入し、世界チャンピオンに輝いたマウンテンバイク「DOGMA XC」がいよいよ発売となる。発売される「Dogma XC」バイクはハードテールとフルサスペンションの2種類となる。

両フレームは、イネオスグレナディアーズのライダー、2023年のXC世界チャンピオンのトム・ピドコック（イギリス）とポーリン・フェラン・プレボ（フランス）との共同開発により生まれ、多くの勝利を収めている。ここではパリオリンピックでの活躍が期待されるDogma XCの特徴と技術革新を解説する。

ピナレロの新たな挑戦、2人の世界チャンピオンが乗るドグマXCシリーズ

ピナレロ・DOGMA XCシリーズはイネオスグレナディアーズと共同開発によって生まれたモデル、2024年パリオリンピックでの活躍が期待される、トム・ピドコックとポーリン・フェラン・プレボといった2人の世界チャンピオンクラスにフレームを供給してきており、その実戦でのフィードバックが生かされたモデルだ。

ピナレロ伝統の非対称デザイン

DOGMA XCの最大の特徴の一つは、フレーム全体に採用された非対称デザイン。

ハードテールモデルはペダリング反応性とパワートランスファーを最大化するために、独特な三角形デザインを採用。フルサスペンションモデルでは、リアトライアングル用に大きなベアリングとピボットポイントを組み込み、剛性をさらに強化している。

ハンドルステム一体式のバンドルバー

DOGMA XCは、軽量化とハンドリング性能向上のために一体式コクピットを採用。よりシンプルで直感的な操作性を実現、さらに60°で作動するストッパー付きベアリングを採用することで操作中のハンドルの回転を適切に制限している。

TALON ULTRA XC インテグレーテッドハンドル（別売）

ハンドル幅︓760mm
ステム長︓60mm、80mm
税込定価︓143,00円

ユニークなボトムブラケットとリアトライアングル

ボトムブラケットとリアトライアングルにおいても、独自の設計が施され、特にボトムブラケットの領域は、オーバーサイズのベアリングとピボットポイントを配置することで、驚異的な剛性と反応性を実現。これにより、激しいペダリングにもしっかりと応え、エネルギーの無駄を極限まで減らしている。

SPLIT REAR TRIANGLEの革新

SPLIT REAR TRIANGLE（スピリットリアトライアングル）は、リアトライアングルの設計を一新するもので、左右の独立した三角形がメインの回転ポイントにピンを介して接続される独自方式を採用。この特許申請中の技術は、従来の外部「ブリッジ」を排除し、チェーンステイの長さを短縮することで、ハンドリングと反応性を大幅に改善している。

さらにタイヤクリアランスを大きくしていることで泥の詰まりを防ぎ、メンテナンスの手間を減らすと同時に、より広いタイヤの使用を可能にしている。これによりライダーはより多くの地形や条件に合わせてタイヤを選ぶことができる。