新型BMC・ロードマシンは万人が楽しめるオールラウンダー|BMC Roadmachine
Bicycle Club編集部
- 2024年05月22日
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スイスのバイクブランドBMCから『ホビーライダーのためのオール・イン・ワン・バイク』をコンセプトに開発されてきた新Roadmachine(ロードマシン)が登場。先に発表された極のレーシングバイク「チームマシン」と違い、ホビーライダーが乗れるバイクなのか? ここでは進化した3代目の細部にフォーカスしていく。
フルモデルチェンジによる進化
すでに発表されたチームマシンは、究極のレースマシンとしてもはやホビーレーサーが気軽に乗れるバイクとはいえないハイパフォーマンスバイクとなった。いっぽうこのロードマシンはスムーズにあらゆる路面を走るために最適化されたモデルだ。
タイヤクリアランスを33mmから40mmへ拡大
まず、大きな変更点としてタイヤクリアランスがある。前作で33mmから最大40mmへと拡大
し、グラベルタイヤを取り付けることができる。これにより、あらゆる種類の道路に対応できる究極の1台のバイクが実現した。
今回の変更点をすべてトップレベルで採用したプレミアムグレードのロードマシン01、2ndグレードのロードマシン、そして、日本には未入荷となるがライトグラベル対応のロードマシン01 XとロードマシンXもラインアップされる。
湾曲したシートステイで快適の乗り味
いっぽうこのロードマシンはBMCの開発陣の今までの経験と新たなアイディアを融合し、2017年にパリ~ルーベで優勝した初代『Granfondo』でも採用されている湾曲したシートステーのオリジナルデザインをさらに進化させている。
この独創的なデザインにより、バイクの後部の柔軟性と快適性が向上し、シートポストとシートチューブの柔軟性が調和して動作することで、ロードマシンを使用するサイクリストは、あらゆる路面でのライドをより長く、より快適に楽しむことが可能になった。
進化したジオメトリー
またフレームジオメトリーも、進化を遂げている。上の表は、ロードマシンの第2世代と第3世代のジオメトリを比較したものだ。
第3世代では、従来の特徴を保ちつつ、拡大されたタイヤクリアランスに適応するよう、ジオメトリが緻密に調整された。ボトムブラケットを5mm低くし、実現した415mmの短いリアセンターは、優れたハンドリング性能を提供する。 さらに、ヘッドアングルは僅かながらも(47および51サイズで)71.2°から71.4°に変更され、スタックを高くし、リーチを短くすることで、最小限のスペーサーでフレキシブルなフィット調整を可能にしながらも、ロングライドに最適なジオメトリへと洗練されている。この微細ながら重要な変更により、長時間のライドでも快適性を損なうことなく、高いハンドリング性能を享受できる。
新型に合わせて再計算されたTCC(チューンド・コンプライアンス・コンセプト)エンデュランス・テクノロジー、Dシェイプ・シートポスト、ICS(インテグレーテッド・コックピット・システム)、ステム・ソリューションなど、BMCの特徴的な技術は先代から引き継がれている。
インテリジェンティッド・リアライト
ライド中の安全性を確保するために、テールライトは必須アイテムだ。しかし、多くのライダーはスタイリッシュに装着したいと考えているだろう。USB充電式でシートポストから簡単に着脱できる一体型リアライトは、安心感をもたらす。
ICS (インテリジェンティッド・コックピット・ソリューション)
BMCの革新的なICSコックピットシステムは、初代ロードマシンから始まり、現在ではほぼ全てのBMCカテゴリーに採用されている。第3世代のロードマシン 01トップモデルには、新たに形状が改良されたICS Carbon Evoコックピットが搭載されており、日本ではオプションで提供される。この新型コックピットは、前モデルに比べて軽量でありながら、適度な剛性と8°フレアによりコントロール性能が向上している。ただし、日本で入荷するロードマシン01 FOURモデルには、ICS2ステムとイーストン・EC70(またはEC90)カーボンハンドルバーが装備されている。
また、セカンドグレードのロードマシンは、BMCのセカンドグレードで初めての完全ケーブル内蔵化を実現したモデルだ。Ultegra Di2仕様のロードマシンTWOの場合、ICS2ステムとアルミハンドルバーが採用されている。これにより、洗練された外観と機能性を兼ね備えた、快適でコントロールしやすいライディング体験を提供する。
ジオメトリー
充実した新型ストレージ機能
ボトルケージを取り外すことでアクセス可能になるダウンチューブ内の収納スペースは、サドルバッグやハンドルバッグを必要とせず、ライド中の荷物をスタイリッシュかつエアロダイナミックに運ぶ新たな方法を提供する。この内部スペースには、撥水性のポーチが備えられており、機能性とデザインの融合を実現している。ロードマシン01モデルには、ツールを使わずに取り外しが可能なエアロ・コア・ボトルケージが採用されている。一方、セカンドグレードモデルでは、標準で他社のボトルケージを取り付けることができる専用カバーが装備されており、オプションでBMCの専用ボトルケージに交換することも可能だ。
新型ロードマシンのラインアップ、違いはフレーム素材と重量
ロードマシンは元々『ホビーライダーのためのオールインワンバイク』として誕生したが、ユーザーのニーズの変化に合わせて進化し、ロングライドやレースだけでなく、グラベルライディングにも対応するオールロードバイクへと変貌した。
今回、30mmタイヤをは履いた3グレードをラインアップする。ただ、タイヤを変えることで1台のバイクで多様な楽しみ方ができる、非常におすすめのバイクと言えるだろう。快適性、パフォーマンス、多用途性を兼ね備えたロードマシンは、あらゆるライダーにとって理想的な選択肢のひとつだ。
ロードマシン01と02フレームの重量の違い
Roadmachineシリーズ 重量 リスト (基本 54サイズの最軽量仕上げ もしくは平均値) |
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Roadmachine01 フレーム単体 | 963g |
Roadmachine01 フォーク単体 | 448g |
Roadmachine01 シートポスト単体 | 179g |
2ndグレード Roadmachine フレーム単体 | 1050g |
2ndグレード Roadmachine フォーク単体 | 480g |
2ndグレード Roadmachine シートポスト単体 | 179g |
ラインアップ
Roadmachine 01 FOUR
1,300,000円+税
ホイール:CRD-321
重量:7.9kg
Roadmachine TWO
900,000円+税
ホイール:XRD-522
重量:8.2kg
Roadmachine FIVE
546,000円+税
ホイール:マヴィック オープンディスク
重量:8.8kg
問:株式会社フタバ
https://e-ftb.co.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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