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国内最大の自転車ステージレース開幕、ツアー・オブ・ジャパン2024のコース紹介・前半

5月19日から26日にわたって8日間・8ステージにてツアー・オブ・ジャパン2024が開催される。昨年に引き続き8日間・8ステージでの開催となる一方、2年ぶりにクラブチームが参戦する今年のツアー・オブ・ジャパン。本プレビューでは今大会における変更点および全8ステージのうち前半4ステージのコースをご紹介する。

8ステージで開催、宇都宮ブリッツェンが急遽出場

5月19日から26日までの8日間にわたって開催されるツアー・オブ・ジャパン2024(以下、TOJ)。今年のTOJは昨年同様、大阪府堺市での第1ステージ・堺ステージを皮切りに、第8ステージ・東京ステージまで、8日間・8ステージでの開催となる。各ステージの開催日程は以下の通りだ。

  • 第1ステージ・堺ステージ:5月19日(日)
  • 第2ステージ・JPF京都ステージ:5月20日(月)
  • 第3ステージ・いなべステージ:5月21日(火)
  • 第4ステージ・美濃ステージ:5月22日(水)
  • 第5ステージ・錦半信州飯田ステージ:5月23日(木)
  • 第6ステージ・富士山ステージ:5月24日(金)
  • 第7ステージ・市制施行70周年記念相模原ステージ:5月25日(土)
  • 第8ステージ・SPEEDチャンネル東京ステージ:5月26日(日)

最大の変更点はUCI2.2クラスでの開催となった点だ。新型コロナウィルス禍で国内チームのみでの開催を余儀なくされた2022年以来2年ぶりに、通常開催では2012年以来12年ぶりに2クラスでの開催となった。この変更に伴い、今年のTOJでは出場全16チーム中2チームがクラブチームとして参加する。また、当初はトルコ籍のUCIコンチネンタルチームであるベイコズ・ベレディエ・スポル・テュルキエが出場予定だったが、チーム側の都合で出場できなくなったため、代わりとして国内UCIコンチネンタルチームである宇都宮ブリッツェンが出場することとなった。出場全16チームは以下のとおりだ。

海外UCIコンチネンタルチーム(5チーム)
  • トレンガヌサイクリングチーム
  • ルージャイ・インシュアランス
  • アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム
  • セント・パイラン
  • チームブリッジレーン
海外クラブチーム(1チーム)
  • NIPPO・EF・マルティーグ
国内UCIコンチネンタルチーム(8チーム)
  • JCL TEAM UKYO
  • キナンレーシングチーム
  • ヴィクトワール広島
  • マトリックスパワータグ
  • レバンテフジ静岡
  • 愛三工業レーシングチーム
  • シマノレーシング
  • 宇都宮ブリッツェン
国内クラブチーム(1チーム)
  • 京都産業大学
ナショナルチーム(1チーム)
  • 日本ナショナルチーム

全選手が出走する個人TTで開幕する堺ステージ

大会初日となる5月19日(日)に大阪府堺市の大仙公園周回コースで開催されるのが第1ステージである堺ステージ。今年も例年通り2.6kmのコースを1周する個人タイムトライアルでの開催となる。

タイムトライアル専用フレームやディスクホイール、DHバー、TTヘルメットといったタイムトライアルで使用される専用機材の使用は認められず、ロードレースで使用させる機材とヘルメットでの出走が必要となるのが堺ステージでの個人タイムトライアルの特徴だ。コースは完全な平坦コースとなっており、4つの直角コーナーをいかに早く駆け抜けるか、パワーとテクニックが必要なコースレイアウトとなっている。昨年はルーク・ランパーティ(アメリカ、現スーダル・クイックステップ所属)が3分6秒というタイムで優勝を飾っている。

なお、午前中には個人タイムトライアルで使用されるコースを合計10周する堺国際クリテリウムも開催される。TOJの総合成績には関係ないものの、トップスプリンター達の調子を見るのは絶好のレースとなっている。また、出場全チーム・選手が登場するチームプレゼンテーションが行われるのも堺ステージの特徴となっており、出場全選手をご自身の目で見てぜひお気に入りの選手を探していただきたい。

ロードレースステージの開幕ステージ・京都ステージ

大会2日目となる5月20日(月)に京都府京田辺市および精華町で開催されるのが第2ステージであるJPF京都ステージ。昨年同様スタート地点である普賢寺ふれあいの駅から周回コースのフィニッシュ地点であるけいはんなプラザまでのパレード区間を除く2.8kmと、16.8kmのコースを6周回する合計103.6kmで開催される。

フィニッシュ地点であるけいはんなプラザから5km過ぎに設置されたKOM地点までの上り区間は比較的細い道が続くこともあり、大会2日目にして選手たちを苦しめるステージだ。一方で、KOMを過ぎてからは下り基調ということもあり、スプリンター達が活躍するステージでもある。昨年は集団スプリントを制したゲオルギウス・バグラス(ギリシャ、現ブルゴス・BH)が総合リーダージャージを獲得した。

イナベルグ健在のいなべステージ

大会3日目となる5月21日(火)に三重県いなべ市で開催されるのが第3ステージであるいなべステージ。昨年同様スタート地点である阿下喜駅前から周回コースのフィニッシュ地点であるいなべ市梅林公園までのパレード区間を除く8.6kmと、14.8kmのコースを8周回する合計127.0kmで開催される。

このステージはなんといってもフィニッシュ地点前からKOMまでの「通称・イナベルグ」と呼ばれる約2km、最大勾配17%の上り区間が注目ポイントだ。前半4ステージの中でタイム差が最もつきやすいステージとなっており、総合争いをする選手たちの中でどの選手が調子が良いのか注目だ。昨年は京都ステージで落車により遅れたカーター・ベトルス(オーストラリア、現ルージャイ・インシュアランス)がリアルスタートからアタックを決めて逃げ切るという圧巻の走りを見せたが、今年はどのような展開になるか。

歴史ある町並みをスタートする美濃ステージ

大会4日目となる5月22日(水)に岐阜県美濃市で開催されるのが第4ステージである美濃ステージ。昨年同様スタート地点である歴史的景観を残す「うだつの上がる町並み」から周回コースのフィニッシュ地点である美濃和紙の里会館までのパレード区間を除く11.3kmと、21.0kmのコースを6周回する合計137.3kmで開催される。

スタート地点である「うだつの上がる町並み」は江戸時代の面影を残す町並みとなっており、海外選手たちがスタート前にリラックスしながら町並みに溶け込む姿はまさに国際レースならではの風景だ。また、大矢田もみじトンネルに設定されたKOMポイントまでの上り区間以外は平坦基調のコースとなっており、特にフィニッシュ前約1kmのホームストレート区間ではチームのエーススプリンターを勝利に導こうとスプリンターチームのアシスト選手たちがトレインを組み、迫力のある大集団スプリントが見られるのが特徴だ。昨年はいなべステージでリーダージャージを奪還したルーク・ランパーティ(アメリカ、現スーダル・クイックステップ所属)がリーダージャージを着用しながら集団スプリントを制し、大会2勝目を飾った。

後半4ステージは改めてお伝えする。

大会公式サイトhttps://www.toj.co.jp

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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