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ツール・ド・ふくしま、高岡亮寛が語るメインレース「ふくしま240」攻略法

9月14日(土)と15日(日)、福島県の浜通り地域等15市町村を舞台に開催される国内最大級の市民ロードレースイベント「ツール・ド・ふくしま」。そのメイン種目となるのが、2日間で245kmを競う「ふくしま240」だ。このレースには、ニセコクラシックやツール・ド・おきなわの覇者など、国内トップアマチュアライダーが多数参加する予定となっている。今回は、ツール・ド・おきなわ市民200kmロードレースで7度の優勝を誇る国内トップアマチュアレーサー、高岡亮寛(Roppongi Express)さんにコースの注目ポイントやレース予想を伺った。

▼ツール・ド・ふくしまの詳細はこちら

Stage1:85km(Jヴィレッジ〜釣師防災緑地公園)

メイン会場となるJヴィレッジ

初日の9月14日(土)、午後に行われる第1ステージは、Jヴィレッジ(楢葉町・広野町)から沿岸地域を北上し、釣師防災緑地公園(新地町)でフィニッシュする85kmのコースだ。津波被害や原発事故の影響を受けた地域を通過し、平坦基調が特徴のコースとなっている。福島を代表する絶景ロード「大洲松川ライン」も含まれており、風光明媚な風景が広がる。

第1ステージはハイスピードな展開が予想され、逃げが決まりにくく、集団ゴールが見込まれる。スプリンターにとっては、この日がチャンスとなるだろう。途中、29km地点で「スプリント賞(伝承館スプリント)」、66km地点で「山岳賞(磯部小KOM)」のポイントが設定されている。いずれもフラットなストレート区間や比較的短い丘に位置しており、スプリンターやパンチャーに有利だ。

総合リーダージャージだけでなく、山岳賞やスプリント賞獲得者にもジャージが贈られる

フィニッシュ手前1.5kmからはコーナーが続くため、ポジション取りが勝負を左右するポイントとなる。メイン集団ゴールは、同タイム扱いとなるため、総合優勝を狙うオールラウンダーやクライマーは、安全に集団フィニッシュを狙うことになりそうだ。

大洲松川ライン

実際にコースを試走した高岡さんは、「序盤には小さな丘がいくつかあるが、勾配は緩く、集団が崩壊することはないだろう」と語り、コース全体としては比較的イージーだと見ている。また、海岸沿いの区間はフラットで遮るものがなく、「横風が吹けば厳しいレース展開になり、風向き次第では超高速レースになる可能性がある」と予測した。

ただし、強力な選手が数人で集団から抜け出せば、集団は誰も追おうせず、そのまま逃げ切る展開も考えられると高岡さんは指摘している。

Stage2:160km(釣師防災緑地公園〜Jヴィレッジ)

2日目の9月15日(日)、午前中に行われる第2ステージは、初日とは一転し、内陸部を南下してJヴィレッジを目指す山岳コースだ。距離160km、獲得標高2300mを超える国内屈指のタフなコースプロフィールとなっている。序盤からサバイバルな展開が予想され、コース調整段階に試走した阿部嵩之(べロリアン松山)さんや元全日本チャンピオンの佐野淳哉さんといったプロライダーも、その厳しさを指摘している。

Stage1とStage2のコースプロフィール比較

序盤の注目ポイントは、25km過ぎから始まるはやま湖(真野ダム)への登坂だ。その後、一時的な平坦区間を経て、56km地点の長泥の登りピークまでおよそ30kmで、標高差600m近くを駆け上がる。ここが2日目の山岳賞(長泥KOM)ポイントだ。さらにアップダウンが続く厳しいコースが続き、82km地点には「スプリントポイント(津島スプリント)」が設定されている。山岳区間を超えた後のスプリント地点だけに、総合上位勢や逃げ集団が狙うことになるだろう。

長泥からの九十九折が続くダウンヒル

125km地点の割山トンネルのピークを越えると、残りは35km少々。ここからフィニッシュのJヴィレッジまで下り基調と細かいアップダウンのハイスピードコースが続く。フィニッシュ手前2km地点には、優勝争いを左右する約700mの登坂が待ち受ける。

ツール・ド・おきなわとニセコクラシックとコースを比較

高岡さんはこのコースについて、「ニセコクラシックのパノラマラインやツール・ド・おきなわの普久川ダムの登りほどではないが、学校坂くらいの登りが何度も続き、非常にハードだ。レースに挑む際には体重を落としたい」と語る。「クライマーが活躍できるコースだが、ラスト30kmの長い下りとアップダウンが続く区間では、登りだけでなく、下りや平地での走力も求められる」とコースの難しさを述べている。

レース展開については、「ツール・ド・おきなわ」と同じく、最後は残ったメンバーでの勝負になるだろうと予想した。

高岡亮寛コメント「貴重な公道山岳レース」

自身の目標について高岡は、「ヨーロッパ帰国直後のレースになるので、コンディション調整が難しい」と前置きしつつ、「公道を使った山岳レースは貴重で、試走もしたので総合優勝を目指してベストを尽くしたい」と意気込みを語った。

高岡亮寛

1977年神奈川県出身。中学時代にサイクリングを始め、大学時代にはインカレロードレースで優勝。世界選手権U23ロードレースにも出場し、完走の実績を持つ。就職を機に競技を離れたものの、2007年に再開。以後、ツール・ド・おきなわ市民200kmで7回優勝、グランフォンド世界選手権で3度の表彰台、マスターズ年代別全日本選手権ロードレース優勝など、国内を代表するアマチュアライダーとして活躍中。

ツール・ド・ふくしま公式サイト

https://web.tour-de-fukushima.jp/event_top/tdf2024

 
大会エントリーはこちら(9月2日締め切り)
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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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