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ロス五輪の出場枠は? ロード日本ナショナルチームの今と未来

2024年9月22日から29日まで(現地)スイス・チューリッヒでUCIロード&ロードパラサイクリング世界選手権が開催されている。今年の大会には、日本からもエリート、U23、ジュニア選手が派遣され、早速タイムトライアルが行われたが苦戦を強いられている。パリ五輪を終えたばかりだが、2028年に開催されるロス五輪へ向け「ロード日本ナショナルチーム」の現状はどうなのか?

スペインを拠点に與那嶺恵理選手のパーソナルコーチのかたわら、ジャーナリストとして活動する武井きょうすけさんがレポートする。

2024年ロード世界選手権にみる日本ナショナルチームの現在地

PHIOTO:UCI

女子エリート個人タイムトライアルではオーストラリアのグレース・ブラウン選手、男子エリート個人タイムトライアルでベルギーのレムコ・エヴェネプール選手が優勝した。今回日本からはエリート女子に垣田真穂選手(早稲田大学EF-Oatly-Cannondale)が出場、70人中51位でフィニッシュしている。

いままでの日本ナショナルチームのリザルトを振り返ると女子の世界選手権過去最高順位は、輿那嶺恵理選手の14位。また、男子は2007年の別府史之選手の48位を最後に個人タイムトライアルに選手を派遣していない。ちなみに個人タイムトライアルに関してはワールドランキングに関係なく、UCI(国際自転車連合)は各国1名から2名の参加枠を提示している。

2024年のロード世界選手権日本代表選手団メンバー

今回の大会に派遣された日本代表選手団は以下のとおりになっている。

ジュニア選手(3名)

岩村元嗣(初芝立命館高等学校):個人タイムトライアル&ロードレース

望月 蓮(山梨県立吉田高等学校):個人タイムトライアル&ロードレース

成田光志(学校法人石川高等学校):ロードレース

男子U23選手(2名)

鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO):個人タイムトライアル&ロードレース

寺田吉騎(SHIMANO RACING):ロードレース

女子エリート選手(3名)

與那嶺恵理(LABORAL KUTXA – FUNDACION EUSKADI):ロードレース

垣田真穂(早稲田大学 EF-Oatly-Cannondale):個人タイムトライアル&ロードレース

木下友梨菜(Bellmare Racing Team):ロードレース

男子エリート選手(1名)

新城幸也(BAHRAIN VICTORIOUS):ロードレース

(敬称略)

エリート・タイムトライアルと日本女子選手の成績

エリート女子では、垣田選手が出場。彼女は70人中51位でフィニッシュし、トップとの差は6分42秒、平均速度で6.7km/hの差がついた。アジア勢では、香港が47位で先着、中国が52位、53位、さらにインドネシアが57位、61位、モンゴルが63位64位と続く。垣田選手は途中、シフトチェンジのミスがあり、世界中にその様子が映像で配信されるハプニングもあった。

ここで垣田選手のタイムトライアルの過去の成績を振り返ると以下のとおりである。

  • 2022年 ジュニア 世界選手権13位
  • 2023年 全日本選手権2位
  • 2024年 タイムトライアルに出走しておらず成績なし

2024年のタイムトライアル全日本選手権で優勝の石田 唯選手は世界選手権に選ばれていない。

男子U23タイムトライアル

9月23日には、男子U23とジュニアのタイムトライアルが行われ、男子U23では、鎌田晃輝(JCL TEAMUKYO)が出走し、69人中56位となった。トップとのタイム差は6分47秒で、平均速度では7.7km/hの差がついている。「この結果を単純な比較はできないが、同じコースを前日使用した」女子エリートと比較すると、鎌田選手の成績は女子エリートで34位相当となり、「女子エリートのレベルの高さ、日本男子のタイムトライアルのレベルと」世界との差が明らかなのが現状だ。

男子ジュニアタイムトライアル

また、ジュニアカテゴリーでは、望月 蓮選手(山梨県立吉田高等学校)が66人中37位という成績で健闘。トップとの差は2分37秒で、平均速度では4.6km/hの差がある。また岩村元嗣選手(初芝立命館高等学校)は52位でレースを終え、タイム差は3分55秒、平均速度は6.6km/hの差がある。アジア勢では、カザフスタンや台湾が日本選手を上回る成績を収めている。

日本の現状と世界との差

9月26日からはタイムトライアルに引き続きロードレースがスタートするが、日本の現状、ワールドランキングを頭の片隅に置きながら、世界選手権を観戦してほしい。現在、UCIナショナルランキングにおいて日本の位置は厳しい状況にある。

男子エリート

男子エリートでは38位で、アジアではカザフスタンが上位に位置している。2024年のアジア選手権でのポイント加算があるものの、ヨーロッパツアーではUCIポイントを稼ぐことができていない。

  • 山本大喜(JCL TEAM UKYO)
    250ポイント
  • 小石祐馬(JCL TEAM UKYO)
    199ポイント
  • 新城幸也(BAHRAIN VICTORIOUS)
    195ポイント
    世界選手権出場
  • 金子壮平(群馬グリフィンレーシングチーム)
    125ポイント
    タイムトライアル 全日本選手権優勝
  • 小林海(マトリックスパワータグ)
    118ポイント
    ロードレース 全日本選手権優勝
    ツアーオブジャパン 日本人最高位
  • 石上優大(愛三工業レーシングチーム)
    80ポイント
  • 寺田吉騎(シマノレーシング)
    68ポイント
  • 岡篤志(JCL TEAM UKYO)
    60ポイント

(敬称略)

女子エリート

女子エリートでは49位となっており、アジア各国(中国、香港、インドネシア、タイ、カザフスタン、韓国)に大きく遅れをとっている。特に、2024年アジア選手権に日本はナショナルチームを派遣できなかった影響が大きく、ランキングが低迷している。現在のポイントだと、ロス五輪出場枠を獲得するのは絶望的である。

  • 輿那嶺恵理(Laboral Kutxa – Fundación Euskadi)
    245ポイント
    世界選手権出場
    ロードレース 全日本選手権優勝
  • 石田唯(早稲田大学)
    110ポイント
    タイムトライアル 全日本選手権優勝
  • 垣田真穂(EF-Oatly-Cannondale)
    90ポイント
    世界選手権出場
  • 木下友梨菜(Bellmare Racing Team)
    75ポイント
    世界選手権出場
  • 金子広美(三重県自転車競技連盟)
    50ポイント

(敬称略)

男子U23

  • 寺田吉騎(シマノレーシング)
    68ポイント
    世界選手権出場
    ロードレース 全日本選手権優勝
  • 鎌田晃輝(JCL TEAM UKYO)
    55ポイント
    世界選手権出場
    タイムトライアル 全日本選手権優勝
  • 留目夕陽(EF EDUCATION – EASYPOST)
    49ポイント
  • 林原聖真(明治大学)
    25ポイント
  • 松井丈治(立命館大学)
    20ポイント
  • 佐藤光(Team Cyclers SNEL)
    10ポイント
  • 菅野蒼羅(宇都宮ブリッツェン)
    5ポイント
  • 森田叶夢(京都産業大学)
    5ポイント

(敬称略)

改めてロードレースについてはレポートするが、まずは以上のデータを見ながら、世界選手権を観戦して頂ければ幸いだ。

世界選手権スケジュール

なお世界選手権のスケジュールは以下の予定だ。

9月26日

ロードレース女子ジュニア
ロードレース男子ジュニア

9月27日

ロードレース男子U23

9月28日

ロードレース女子エリート

9月29日

ロードレース男子エリート

大会WEBサイトはこちら
https://zurich2024.com/en/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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