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フィニッシュラインからハイエンドシリーズ「HALO(ヘイロー)」が登場

自転車専用のケミカルブランドとして1988年に創業し、数々の製品をサイクリストに供給してきたフィニッシュライン。同社がこれまで培ってきたテクノロジーとノウハウを結集し最高峰のラインナップとして登場するのがHALO(ヘイロー)シリーズだ。ドライブトレインのフリクションを最高レベルで軽減すると同時に、チェーンやスプロケットの摩耗も防ぐ製品となっている。

最高峰のラインナップ「HALO」

あらゆる自転車競技に対応する最高峰の潤滑剤として開発されたHALO。研究室から生み出されたこのシリーズは、グランツールにも出場する「バーレーン・ヴィクトリアス」や「トタルエナジー」などのトッププロチームによるフィールドテストを繰り返すことで、最高のパフォーマンスを発揮する製品へと仕上げられた。目指したのはペダリング効率を最大化させるための潤滑性能と、金属部品の摩耗軽減。さらに高トルクでのペダリングでも最大出力を発揮できる極圧耐性だ。その開発において指標となったのが、摩擦係数、耐水性、耐久性、機械的摩耗、防汚性の特性であり、これらを高めると同時に最適なパフォーマンスを発揮するバランスも兼ね備える。

タイプ別の性能チャート。ホットワックスは手間こそかかるものの、すべての性能を高次元で兼ね備える。ワックスは乾いたコーティングにより防汚性に優れる。ウェットは耐水性を高めたことでハードなコンディションにも対応する

HALOはホットワックスとワックス、ウェットの3種類がラインナップされるが、すべての製品に共通して採用されるのが、HALO独自の球状タングステン粒子とノンスティックセラミック保護コーティングだ。球状タングステンは、ミクロンレベルのサイズで配合されることで、金属の微細な隙間に入り込んでベアリングのように作用し摩擦を大幅に低減する。さらに中空構造となっていることで、高トルクでのペダリングなどによる衝撃を吸収する。ノンスティックセラミック保護コーティングは、セラミック窒化ホウ素プレートがチェーンを覆うことで保護用のコーティングを形成するもので、球状タングステンと相乗的に作用し、チェーンやスプロケットの摩耗を軽減する。さらに注油サイクルの延長にも貢献するものだ。

独自開発されたミクロンサイズの球状タングステンを配合。潤滑性に優れるだけでなく、中空構造としたことで、高トルク時にも衝撃を吸収しながらフリクションロスを軽減する

前述したとおり3種をラインナップするHALO。湯煎してチェーンに施工するペレットタイプのホットワックスと
、通常のチェーンルブのように塗布できるワックスとウェットが揃う。ホットワックスはすべての性能を高次元でバランスさせたもので、あらゆる条件下で最高のパフォーマンスを発揮する。ワックスとウェットは、ノズル先端に効率的な塗布を可能にする特許出願中のスマートルーバーを備えたタイプであり、ホットワックスよりも手軽に使用できるのが特徴だ。

HALOラインナップ

ロードレースはもちろんのこと、グランフォンドやグラベルロード、MTBなど悪条件が想定されるシチュエーションでも最高の性能を発揮するHALO。その詳細なラインナップを紹介しよう。

HALO® HOT WAX Lubricant
ヘイロー ホットワックス ルブリカント

税込価格:6,930円(税抜 6,300円)
容量:600g(約25回分)

ワックスペレットを湯煎して溶かし、事前に洗浄・脱脂したチェーンを漬け込むことで施工するタイプ。球状タングステンとセラミックを配合するほか、高純度精製パラフィンによって乾いた手触りながら水を弾き、摩耗の原因となる汚れを除去する効果を高めた。パッケージが湯煎用のバッグを兼ねており、そのままお湯を張った鍋に入れることで手軽に施工できる。

 

HALO®WAX Lubricant
ヘイロー ワックス ルブリカント

税込価格:5,500円(税抜 5,000円)
容量:120ml ボトル

ホットワックスと同様に球状タングステン、セラミック、高純度精製パラフィンを配合したドライタイプ潤滑剤。完全脱脂したチェーンにスマートルーバーを使用して塗布し、6~12時間の乾燥後に2回目の塗布を行うことで最高のパフォーマンスを発揮する。ホットワックス使用時の上塗り用としても使用可能。

HALO® WET Lubricant
ヘイロー ウェット ルブリカント

税込価格:5,500円(税抜 5,000円)
容量:120ml ボトル

球状タングステンとセラミックに加えて、天然ガスから合成されるGTLを配合するウェットタイプ潤滑剤。GTLの分子構造により、チェーンノイズを大幅に低減し、低温下やレインコンディションでも優れたパフォーマンスを発揮する。2回の塗布が推奨されるが、塗布後はすぐに使用可能だ。

 

 

問:マルイ https://finishline.jp/

ホットワックスの施工手順と製品インプレッション

ここからはホットワックスの施工方法とインプレッションをお届けしよう。
今回はメカニックとライダーの両方の視点からHALO® HOT WAX Lubricantを評価してもらった。

金子友亮さん:メカニックとインプレッションライダーを務める金子さん。バイシクルセオ新松戸店で働きながら毎月800kmを乗り込み、ロードレースにも出場する

施工手順

溶かしたワックスペレットにチェーンを漬け込むホットワックス。難しそうな印象もあるが、日常的にメンテナンスを行っているサイクリストであれば十分行えるレベルだ。

下準備

バイクからチェーンを取り外し、エコテックバイクチェーンディグリーザーでチェーンを洗浄した後、スピードバイクディグリーザーを吹きつけて脱脂し、乾いた状態になればワックス潤滑剤の施工準備が整う。施工にはコンロと水を張った鍋が必要となる。すでにホットワックスを使用していて剥がす場合は、チェーンを沸騰したお湯に3~5分入れることで除去が可能だ。

1.湯煎でワックスペレットを溶かす

鍋に水を張って弱火で沸騰させることでワックスペレットを完全に溶かす。

2.チェーンを付属の浸漬ツールに固定する

チェーンをホットワックスに付属している浸漬ツールに吊るす。

3.チェーンを溶けたワックスに浸す

ワックスペレットが完全に溶けているのを確認し、バッグの中に少なくとも3分間漬け込む。

4.チェーンを取り出し乾燥させる

バッグからチェーンを取り出し、完全に乾くまで約30分乾燥させる。チェーンから自然に垂れるワックスは軽く拭き取っても構わない。

5.余分なワックスを除去してバイクに取り付け

完全乾燥後にチェーンのリンクを駆動させることで余分なワックスを除去する。組み付け後にスプロケットと噛み合って押し出されたワックスも除去する。

インプレッション

しっかりワックスが中に浸透するのでチェーンの駆動音は静かに感じますね。静かになったからといってオイルが多く着いているような硬さや重さはなく、チェーンが乾燥しているのに抵抗なく駆動してくれますね。そこでしっかり脚の負担を軽減できているのかなという印象です。今回は使っている間に2回レースに出場しましたが、踏み返しによる脚への負担が少ないのが良かったです。今回は350kmほど走って再度施工しましたが、大体600~700kmくらいは走れると感じました。通常のチェーンルブではそこまでノーメンテナンスで走るのは到底無理なので、手間はかかるけれどそれに応じた見返りはありますね。

使用用途はレースからロングライドまで幅広く対応できます。雨の日も走ったんですが、通常のチェーンオイルと違って流れてしまうこともありません。オイルでいえばウェットルーブと、普通のドライルーブ両方の良いところを兼ね備えた製品という印象です。また僕は海の近くに住んでいるので、通常のルブだとチェーンに砂が付いてしまうことが多いのですが、ホットワックスは表面がサラサラしている状態なので海沿いを走ってもまったく問題なかったです。そういう面でいえば、グラベルライドにも最適なケミカルといえますね。

施工について手間こそかかりますが、メンテナンス好きの方なら自転車を洗うタイミングで処理すれば時間的なロスも無いですね。湯煎や漬け込み、乾燥の手順は待ち時間があるものの、洗車前にチェーンを外して作業すれば、バイクを洗うのと平行してできる作業なので、慣れてしまえば簡単にできる印象です。また通常のチェーンルブだとオイルが飛び散ってホイールやフレームを汚してしまうことがありますが、ホットワックスだと施工後に表面に固まったワックスが除去されればバイクを汚す心配がありません。作業の手間も洗車の大変さが減ると考えれば相殺されるのかなと思います。

最高のバイクライフのためのルブリカント

レベルを問わずサイクリストがスポーツサイクルを楽しむためには、しっかりとメンテナンスされたバイクに乗ることが重要だ。あらゆるジャンルのバイクでドライブトレインの性能を最大限に引き出すHALOはそのための力強い味方といえる。

よりハードに乗り込む上級者にはホットワックスが最適であるし、用途に合わせて手軽に塗布できるワックスやウェットは初級者にもオススメの製品といえる。これらはルブリカントに求められる性能を高次元で兼ね備えるのはもちろんのこと、特筆すべきは卓越したロングライフ性能をもつ。ホットワックスで約700km、ワックスやウェットでも250km以上は性能を持続できるため、メンテナンスの頻度を減らし、その分ライディングに集中することができるのだ。

また金属の摩耗を最低限に抑えてくれるため、チェーンやスプロケットの消耗を防止し、愛車のコンディションも維持できるのもメリットといえる。HALOは最高のバイクライフを楽しみたいサイクリストのための最良のルブリカントだ。

FINISH LINE(フィニッシュライン)
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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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