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ジャニエールが4人でのスプリントを制し総合首位に|マイナビ ツール・ド・九州2024

10月11日(金)から14日(月)にかけて行われる、日本最高峰のステージレース「マイナビ ツール・ド・九州 2024」。2日目となる12日(土)には、第1ステージの大分ステージが別府市から日田市までの137.7kmで行われ、4人でのスプリントを制したエミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス)が優勝し、総合首位に立った。

大分ステージは山岳地帯を駆け抜ける過酷な戦い

本戦初日の大分ステージは、別府市から日田市までの137.7km。山岳地帯を走る今大会の中でも最もタフなコースで行われた。別府市の立命館アジア太平洋大学をスタートし、湯布院温泉地を通過した後、日本屈指のワインディングロードとして知られるやまなみハイウェイへ。この区間には長者原スプリントポイントが設置されている。レース中盤には3箇所の山岳ポイント(KOM)が設定されており、日田市街地に入ると大宮八幡宮を起点とする周回コースを2周する構成だ。

序盤からアタック合戦が展開!

レースは10時、地元チームのスパークルおおいたレーシングチームを先頭にスタート。序盤からアタックが続き、鎌田晃輝(JCLチームUKYO)が単独で飛び出し、モハマドヌルアイマン・モフドザリフ(トレンガヌサイクリングチーム、マレーシア)が合流する。しかし、集団が活性化し、2人は吸収される。

その後、風間翔眞(シマノレーシング)がアタックを仕掛け、アリエルカルロス・サムディオカレーラ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、パナマ)、山本元喜(キナンレーシングチーム)と共に抜け出す。そこにモフドザリフが加わり4人の逃げが形成されるが、鎌田の再アタックなどにより集団が活性化し、この逃げも吸収された。

KOMポイントと逃げの攻防

その後もアタックが続くが、最初のKOMポイントである九重の登りで、マッテオ・ヴェルシェ(トタルエナジー、フランス)とトマ・ボネ(トタルエナジー、フランス)の2人が飛び出し、残り100km地点の2級山岳 九重KOMポイントをヴェルシェが先頭で通過。集団は20秒差で留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)を先頭に通過していく。

その後、ヴェルシェとボネは協力しながら逃げ続け、やまなみハイウェイの長者原スプリントポイントをボネが先頭で通過。集団から単独で飛び出したアドネ・ファンエングレン(ルージャイインシュアランス、オランダ)が追いつき、先頭は3人に。しかし、集団はEFエデュケーション・イージーポストとアスタナ・カザクスタンチームを中心にペースアップし、78km地点の2級山岳 四季彩ロードKOMポイントで集団がから飛び出した選手たちが逃げに追いついた。その逃げもメンバーが増えたことで協調が取れず、下り区間で再びレースは集団1つに戻った。

単独逃げを成功させたズバラーリ

その後、集団が一瞬けん制する隙を突いて、クリスティアン・ズバラーリ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア)がアタック。チームのエースであるズバラーリだが単独逃げだったこともあり、集団も容認。タイム差は最大で2分40秒まで広がった。集団からはフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ、スペイン)、ジェシッド・シエッラ(宇都宮ブリッツェン、コロンビア)が追走を試みるものの、ズバラーリは単独先頭で日田市街地の周回コースへと入った。

ズバラーリは残り23km地点の大原八幡宮スプリントポイントを先頭で通過し、ボーナスタイム3秒を獲得。集団はボネが2位、ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)が3位で通過した。

最終盤、総合上位を争う選手たちの激しいアタックからのスプリント

ラスト1周に入るところでズバラーリは集団に吸収され、集団は一つとなって最終周回に入った。そして、最終周の登り区間でヤルディ・ファンデルリー(EFエデュケーション・イージーポスト、オランダ)がアタックし、そこから発射される形でネルーカーが飛び出した。この動きに反応できたのは4人で、以下の5人の先頭集団が形成された。

  • アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム、デンマーク)
  • ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
  • エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス)
  • ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー、フランス)
  • 小林海(マトリックスパワータグ)

しばらくして小林が脱落し、逃げは4人となったが、主力3チームが逃げに乗ったため集団は協調して追走できず、この4人の逃げ切りが確実となった。

最後はジュガットがスプリンターのジャニエールを発射し、ジャニエールがスプリント力の差を見せつける形でステージ優勝を飾った。2位はネルーカー、3位はチャーム、4位はジュガットが入った。

ジャニエールが総合リーダーに

エミリアン・ジャニエールはトタルエナジーの下部育成チームであるヴァンデU出身で、プロ2年目の26歳のスプリンター。今シーズン、ブークル・ド・ラ・マイエンヌ(フランス、2.Pro)で区間1勝とポイント賞を獲得し、総合5位、ツアー・オブ・イスタンブール(トルコ、2.1)でも区間1勝、ポイント賞、総合3位と好成績を収めている登れるスプリンターだ。トタルエナジーは今日、中国で行われたツアー・オブ・タイフーレイク(2.Pro)の第4ステージでもジェゾン・テソン(フランス)が優勝しており、チームとして最高の1日となった。

ジャニエールは「このレース前に少し調子を崩していました。最後の登りでEFの選手がアタックしましたが私とチームメイトでついていくことができ、いい形に持ち込めました。私はスプリントに自信があるので、いい展開だったと思います。」と語った。

ステージ2位に入り新人賞リーダーになったネルーカーは「できることをやった、楽しい一日でした。こんなに激しい初日になるとは思っていませんでしたが、今日はチームとしてもいい動きができたので、最終日に向けて上々の一日になりました。」とコメントしている。

集団はイヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア)を先頭に10秒差でゴール。8位には草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が入り、ベストジャパニーズライダー賞を獲得した。

第2ステージは雄大な阿蘇の景色が舞台!

風景が楽しめる自転車レース、フォトグラファー辻啓が教えるマイナビ ツール・ド・九州

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2024年10月05日

明日行われる第2ステージの熊本阿蘇ステージは、南小国町から南阿蘇村までの約108km。世界最大級のカルデラと草原を巡る絶景コースで、熊本地震から復興した阿蘇神社周辺を駆け抜け、雄大な阿蘇五岳を一望できる1級山岳の箱石峠を目指す。その後、2級山岳の波野を含む小周回を3周し、高森方面へと下り、昨年全線運転を再開した「南阿蘇鉄道」周辺や日本名水百選の白川水源を経由し、フィニッシュ地点の南阿蘇村を目指す。総合優勝を占う重要な一日となるだろう。レースは9時スタート。YouTubeでのライブ配信もあるので、見逃せない!

公式Youtube

リザルト

第1ステージ 大分 138km

1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス) 3h17m28s
2位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム、デンマーク)
4位 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー、フランス) +2s
5位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア) +10s
6位 イェロン・メイヤース(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
7位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
8位 岡篤志(JCLチームUKYO)
9位 ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン)
10位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ)

ベストジャパニーズライダー賞

草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)

個人総合成績

1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス) 3h17m18s
2位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス) +3s
3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタンチーム、デンマーク) +6s
4位 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー、フランス) +12s
5位 トマ・ボネ(トタルエナジー、フランス) +15s
6位 クリスティアン・ズバラーリ(コラテック・ヴィーニファンティーニ、イタリア) +17s
7位 アドネ・ファンエンゲレン(ルージャイ・インシュアランス、オランダ) +19s
8位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム、ロシア) +20s
9位 イェロン・メイヤース(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
10位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)

ポイント賞総合首位

エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー、フランス)

山岳賞総合首位

マッテオ・ヴェルシェ(トタルエナジー、フランス)

新人賞総合成績

ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)

チーム総合成績首位

トタルエナジー

大分ステージ フルリザルト

ツール・ド・九州 公式サイト

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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