10月25日(金)、台湾で中華民国自転車騎士協会が主催する世界の10大ヒルクライムレースのひとつ台湾KOMチャレンジが開催される。今年は宜蘭からスタートに変更、距離が150㎞と長くなったのが特長だ。今回、注目選手としてチーム・バーレーン・ヴィクトリアスの2人、2024年ジロ・デ・イタリアで白いジャージを獲得したアントニオ・ティベリや、2024年ツール・ド・フランスで総合トップ10入りを果たしたサンティアゴ・ブイトラゴが名を連ねるほか、日本からも30人近いライダーが参加する。
世界10大ヒルクライムレースのひとつTaiwan KOM Challenge
毎年秋に開催される「Taiwan KOM Challenge(台湾KOMチャレンジ)」は、30カ国以上から518人のサイクリストが参加する人気イベントだ。今回、13回目の記念大会を迎え、 スタート地点が花蓮の七星潭から宜蘭運動公園に変更され、距離が105㎞から150㎞に延長されるという新たなルートを走る。10月24日にそのレース受付会場となった宜蘭運動公園でプレゼンテーションが開催された。
現在のチャンピオン、ベンジャミン・ダイボール(ビクトワール広島チーム)がタイトル防衛に挑む。オーストラリア出身のダイボールは2022年ツアー・オブ・台湾の総合優勝者で、2023年および2024年のツアー・オブ・ジャパンでも表彰台に立った実力者だ。今年はティベリやブイトラゴとの戦いがハイライトの一つとなる。また、地元の台湾からはフォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)らエリートライダーが参戦予定だ。
女子のエントリーリストには、アテネ五輪日本代表の中込由香里(日本)さんが参加する。
雨のなか新コースに挑む
宜蘭運動公園 / スタート → 西州大橋 → チャント路 → 7号道路 → 7A号道路 → 宜蘭支線横貫公路 → 四知 → 金光橋 → 南山 → 思源峠 → 武嶺農場 → 立山ゲストハウス → 8号道路 → 大禹嶺 → 武嶺 / ゴール(総距離150km、標高3,275m)
今年は従来の中央山脈を横断し武嶺に到達する105㎞のルートに代わり、今年は宜蘭から蘭陽渓谷に沿って梨山部落や大禹嶺を経由し、最後の10㎞の「パラダイススロープ」へと続く新しい150㎞で実施される。
「新しいKOMルートはこれまでよりも長いヒルクライムを走りますが、サイクリストにとっては穏やかなものです。参加者は異なる山の風景をさらに楽しむことができるでしょう。過去のKOMとは異なる新しいストーリーを作り、それを友人と共有することを楽しみにしてください」と、台湾交通部観光署の周永暉署長がコメント。
っ前日の天気予報によると、明日は雨が降る可能性が高い。主催者は「参加者に安全を確保し、寒さ対策を行うよう呼びかけています。すべての参加者が無事にレースを終え、挑戦が成功することを祈っています!」とコメントした。
日本からも30人近い選手が参加
今年に日本からも多くのライダーが参加し、KIZUNA CYCLING TEAM として昨年6位の森本 誠さんや、才田直人さんのほかかつでヒルクライムレースで活躍した若松達人さん、バイシクルクラブ編集長の山口も参加する。
イベント概要
主催:交通部観光局、宜蘭県政府、台中市政府、花蓮県政府、南投県政府
共催:中華民国自転車騎士協会(TCF)
日時:2024年10月25日(金)
出発地点:宜蘭運動公園/宜蘭県宜蘭市中山路1段399号
コース:宜蘭運動公園/出発→→武嶺
詳細はTaiwan KOM Challenge公式WEBサイト
www.taiwankom.org