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フォン・チュンカイが台湾チャンピオンに! タイムトライアル&ロードで二冠達成

台湾選手権ロードレースが12月8日(日)と9日(月)の2日間、台東で開催された。男子エリートはフォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)がタイムトライアル、ロードレースの両種目で優勝し、完全勝利を収めた。

タイムトライアル:驚異のコースレコード更新

12月8日(日)、台東森林公園を発着点とする1周10.9kmのコースを4周回(計44.8km)する個人タイムトライアルが行われた。昨年覇者のセルジオ・トゥ(バーレーン・ヴィクトリアス)はチームのトレーニングキャンプと重なり欠場。優勝候補のフォンは、昨年のレースレコード54分13秒の更新を目標に掲げスタート。安定したペースを刻み、54分09秒の驚異的な新記録でフィニッシュ、見事優勝を飾った。2位にはホー・イェンイー(エキポ・フィニッシャー)、3位にはリー・ティンウェイ(リュブリャナ・グスト・サンティック)が入った。

不屈の闘志で怪我を克服

フォンは今年6月末の練習中に左足靭帯断裂の大怪我を負い、手術を受けた。医師からは年内復帰は不可能と診断されたが、わずか6週間でトレーニングを再開。「とにかく早く治したかった。周りの忠告にも耳を貸さず、自分ならできると信じていた」と当時を振り返る。

動けない期間にフォンは減量を決意。「真似しないでほしいが、数日間絶食し、水とコーヒーだけで過ごした」と語り、75kgから67kgまで急激な減量に成功。医師の指示に反し、リハビリ中に台中都会公園でヒルクライムトレーニングを行うなど、“おとなしい”患者ではなかった。「あの時はほぼ鬱状態だった。1ヶ月近く外界と遮断し、休息とリハビリに専念した」と明かした。

短期間での驚異の復活劇

手術からわずか3ヶ月でレースに復帰。過酷なトレーニングを積み、10月初旬にはツール・ド・九州、宇都宮ジャパンカップに参戦。宇都宮ジャパンカップでは初完走も果たした。そして今回の台湾選手権で自己ベストを更新。「集中力が高かった。台湾選手権は確実に結果を出したいレース。100%の自信を持つには200%の努力が必要だ」と語った。

元チームメイトの新城幸也を引き合いに出し、「彼は大腿骨を2度骨折しても復帰し、素晴らしい成績を残している。自分の怪我なんて大したことない」と語った。

ロードレース:圧倒的な強さで二冠達成

12月9日(月)、台東森林公園を発着点とする165kmのロードレースが行われた。コースは台9線から台30線玉長公路に入り、南下して台11線を経由し台東に戻る設定。フォンとリー・ティンウェイによるマッチスプリントにもつれ込み、フォンが制し、二冠を達成した。

フォンは玉長公路通過後に先頭集団に入る戦略を立てていた。レース序盤、ルー・シャオシュアン(ブライトンレーシングチーム)の積極的なアタックでレースは活性化。玉長公路を抜け、台11線に入ると5人の先頭集団が形成された。残り約20kmでフォンはリー・ティンウェイと連携しアタック。得意の丘陵地で後続を引き離し、そのまま逃げ切りを決めた。ゴール手前でリーをかわし、今大会2つ目の金メダルを獲得した。

今後の展望:アジア選手権、そして世界へ

「今の自分の戦い方は堅実。自分の強みを理解している。今回の勝利はトレーニングの成果だ」とフォンは語る。各登坂区間を確実にこなし、スプリント勝負に持ち込まれることを回避した。激動の1年を締めくくる最高の結果となった。

「宇都宮ブリッツェンに感謝している。1週間ほど休養し、タイのチェンライに戻ってアジア選手権(2月、ピッサヌローク)の準備をする。タイの土地勘はアドバンテージになる」と今後の予定を語った。フォンは台湾代表として国際レースに出場する資格を獲得。若手選手の成長を見守りながら、台湾ロードレース界を牽引する存在として更なる活躍が期待される。

2025年ナショナルチーム選考へ

今回の台湾選手権は、タイムトライアルとロードレースの合計タイムで個人総合成績が決定され、2025年のロードレース台湾ナショナルチーム選考の基準となった。このことが選手たちのレース戦略に大きな影響を与えた。フォンは、リー・ティンウェイとホー・イェンイーの海外での成長を高く評価し、今回のレースを機に、台湾のロード選手が国際舞台でさらに飛躍することを期待している。

リザルト

男子エリート 個人タイムトライアル(44.8km)

1位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) 54m09s
2位 ホー・イェンイー(エキポ・フィニッシャー) +1m50s
3位 リー・ティンウェイ(リュブリャナ・グスト・サンティック) +2m15s

男子エリート ロードレース(165km)

1位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) 4h09m07s
2位 リー・ティンウェイ(リュブリャナ・グスト・サンティック) +01s
3位 チャン・チーシェン(アクションサイクリングチーム) +58s

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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