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全日本選手権シクロクロス 男子U23は柚木伸元が激戦制し、男子ジュニアは成田光志が連覇!

12月15日(日)、栃木県宇都宮市道の駅うつのみや ろまんちっく村内特設コースで、第30回全日本自転車競技選手権大会シクロクロスの2日目が行われた。晴天の下、将来の日本自転車界を担う若き力が熱戦を繰り広げたU23、ジュニア、U17、U15カテゴリーのレースを振り返る。

男子U17 三上将醐が独走勝利

ホールショットを奪った蜂須賀巧真(BUCYO COFFEE/Urban Deer Cycling Team )

男子U17では、三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が圧巻の走りを見せた。スタート直後、蜂須賀巧真(BUCYO COFFEE/Urban Deer Cycling Team )がホールショットを奪うも、三上は焦ることなくレースを進める。最初の、3段坂に先頭で現れると、一気にペースアップ。

3段坂に先頭で現れた三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)

後続との差を広げ、独走態勢を築く。蜂須賀、郷津輝(Dream Seeker Jr. Racing Team)らが追走を試みるも、三上の勢いは止まらず、そのままフィニッシュラインを駆け抜け、全日本U17チャンピオンに輝いた。

圧巻の走りを見せた三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)

「スタートはうまくいかなかったが、3段坂で先頭に立ち、自分のペースで走ることができた。応援のおかげで最後まで頑張れた」と喜びを語った三上。今後の活躍に大いに期待がかかる。

男子U15 飯島大也が圧勝

ホールショットを奪った飯島大也(Team CHAINRING)

男子U15では、飯島大也(Team CHAINRING)がスタートからゴールまで圧倒的な強さを見せつけた。ホールショットを奪うと、そのまま独走態勢に入り、2位以下を寄せ付けず、見事な完全勝利を収めた。

スタートからゴールまで圧倒的な強さを見せつけた飯島大也(Team CHAINRING)

「オーバーペースにならないよう調整しながら走った。サポートや応援のおかげで勝てた」と感謝を述べた飯島。今後の成長が楽しみな若手ライダーだ。

女子U17/U15 日吉彩華、齋藤結陽がそれぞれ2連覇達成

ホールショットを獲ってスタートダッシュを決めた日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校)

女子U17/U15は同時スタート。U17では、日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校)がスタートダッシュを決め、そのまま独走態勢に。滑りやすい路面にも冷静に対応し、2連覇を達成。「慎重に走ったが、転倒もあった。応援のおかげで優勝できた」と安堵の表情を見せた。

2連覇を達成した日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校)

U15では、齋藤結陽(Limited Team 846)が力強いペダリングで他選手を引き離し、独走勝利。「2連覇できて嬉しい。前回よりコースを楽しめた」と笑顔で語った。

力強いペダリングで後続を引き離した齋藤結陽(Limited Team 846)
齋藤結陽(Limited Team 846)も独走で2連覇を達成した

男子ジュニア 成田光志が劇的逆転で2連覇

男子ジュニアには12名の選手が出走
ホールショットを獲ったのは山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)

レースは山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)がホールショットを奪い、好スタートを切る。しかし、最初の3段坂で野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)が先頭に躍り出る。1周目には野嵜と成田光志(OLIVE)が抜け出し、2人のマッチレースの様相を呈する。

3段坂に先頭で現れた野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)

2周目、最初の難所である黒土キャンバーで成田が痛恨のミス。一時後退を余儀なくされる。この隙を突き、松村拓弥(群馬工業高等専門学校)が2番手に浮上。レースは混戦模様となる。

続く芝のヘアピンコーナーでは、今度は先頭を走っていた野嵜がスリップダウンで落車。後続との差が詰まり、レースは再び振り出しに戻る。3周目、成田は松村をパスし2番手に復帰。先頭の野嵜を追走する。

抜きつ抜かれつの接戦を展開し、観衆を沸かせた野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)と成田光志(OLIVE)

中盤以降、成田と野嵜は抜きつ抜かれつの接戦を展開。観衆を沸かせる白熱したレースが続く。しかし、5周目、再び黒土キャンバーでドラマが待っていた。今度は野嵜がミス。成田はこのチャンスを逃さず、一気に加速。野嵜を突き放し、単独先頭へ躍り出る。

単独先頭へ躍り出た成田光志(OLIVE)

最終盤、成田は後続との差を徐々に広げ、独走態勢を築く。そのままフィニッシュラインを駆け抜け、劇的な逆転勝利で2連覇を達成した。

劇的な逆転勝利で2連覇を達成した成田光志(OLIVE)

「ありがとうございます。ちょっと声が出ないんですけど、声が枯れてしまいました。とても面白いコースで2連覇できたのは良かったです。来年はエリートに混ざって勝てるように頑張ります」と、成田は喜びを噛み締めた。

悔しさを見せる野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)

2位に入った野嵜は、黒土キャンバーでのミスが響き、悔しい結果となった。3位には最後まで粘り強く走り続けた松村が入った。

サポートしてくれたOLIVEのメンバーが成田光志を祝福。

女子ジュニア 石川七海が貫禄の勝利

安定した走りを見せた石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)

女子ジュニアは、石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が貫禄の走りを見せた。スタートから独走態勢に入り、寺本彩玖子(and more)を大きく引き離し、全日本ジュニアチャンピオンに輝いた。

独走で勝利した石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)

「スタート前はすごく緊張していましたが、無事にゴールできて良かったです。ミスもあったので、そこは反省点です。今後はまず世界戦に出場することが目標なので、そこを達成し、来年はエリートカテゴリーでの優勝を目指して頑張りたいです」と今後の目標を語った石川。

前日のMM40-49で9位に入った父・石川正道と勝利を喜ぶ石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)

男子U23 柚木伸元が激戦制す

男子U23には22名の選手が出走
ホールショットを獲ったのは柚木伸元(日本大学)

レース序盤、柚木伸元(日本大学)がホールショットを奪い、幸先の良いスタートを切ったかに見えた。しかし、スタートループ後の林間セクションでミスを犯し、一時後退。この隙を突き、永野昇海(イナーメ信濃山形)が先頭に躍り出る。しかし、永野のリードは長く続かず、すぐに高橋翔が先頭を奪取。柚木も2周目には2番手までポジションを回復し、高橋を追走する展開となる。

チェーン落としてポジションを一度落としてしまった柚木伸元(日本大学)
一時、先頭に立った永野昇海(イナーメ信濃山形)

3番手争いは、綾野尋(cycleclub3UP.)と永野が激しい攻防を繰り広げる。しかし、中盤以降、綾野が後退。代わって内野友太(CLICK八幡)が永野に追いつき、3位争いに加わる。

トップを走る高橋翔の背後に柚木伸元(日本大学)が迫る。

レースは4周目に入ると、柚木がついに高橋を捉え、先頭は2人に。2人は抜きつ抜かれつの激しいデッドヒートを展開し、レースを盛り上げる。後方では、内野が永野をパスし、単独3番手に浮上。しかし、そこに遠藤紘介(Olandabase/Watersley)が猛追。徐々に内野との差を詰め始める。

黒土キャンバーの登りで攻防を繰り広げる柚木伸元(日本大学)と高橋翔

最終周回、勝負の行方は最後の難関、黒土キャンバーへと持ち越される。ここで柚木が渾身のスパート!高橋を突き放し、単独先頭で最終ストレートへ。そのままフィニッシュラインを駆け抜け、激闘を制した。

おなじみのスタンディングガッツポーズを披露した柚木伸元(日本大学)

「去年は悔しい思いをしたので、今年は絶対に勝ちたかった。最初からミスが多く、苦しい展開でしたが、最後に前でゴールできて本当に良かったです。応援ありがとうございました。これからも頑張ります」と、柚木は喜びを爆発させた。

惜しくも2位に終わった高橋は、「最初から最後まで柚木選手とバチバチやりあって、抜きつ抜かれつで、最後の最後で前に出たんですけど、ライン取りでミスをしてしまい、そこで勝負が決まってしまいました。今日は寒い中応援ありがとうございました。また次もよろしくお願いします」と、悔しさを滲ませながらも、健闘を称え合った。

3位争いは、最終盤に驚異的な追い上げを見せた遠藤が制した。「最後、3位まで1周ごとに5秒縮まっているのが分かっていたので、ラストの周回数を計算して、落ち着いて追いつくことができました。応援ありがとうございます」と、冷静なレース運びが功を奏したことを明かした。

リザルト

男子U17(0.7km+2.7km×3Laps=8.8km)

1位 三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19) 20分50秒
2位 蜂須賀巧真(BUCYO COFFEE/Urban Deer Cycling Team) +53秒
3位 郷津輝(Dream Seeker Jr. Racing Team) +1分12秒

男子U15(0.7km+2.7km×3Laps=8.8km)

1位 飯島大也(Team CHAINRING) 22分01秒
2位 渡井健太(AVENTURA VICTORIA RACING) +26秒
3位 富樫悠太郎(CROSS YAMANASHI) +1分46秒

女子U17(0.7km+2.7km×3Laps=8.8km)

1位 日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校) 24分13秒
2位 小林碧(ProRide) +1分13秒
3位 皆木海音(AVENTURA CYCLING) +2分41秒

女子U15(0.7km+2.7km×3Laps=8.8km)

1位 齋藤結陽(Limited Team 846) 26分01秒
2位 数元陽華 +2分36秒
3位 綱嶋勇音(ボンシャンス) +2分41秒

男子ジュニア(0.7km+2.7km×6Laps=16.9km)

1位 成田光志(OLIVE) 39分01秒
2位 野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE) +28秒
3位 松村拓弥(群馬工業高等専門学校) +1分26秒
4位 山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2分15秒
5位 田島綾人(W.V.OTA) +3分00秒
6位 松山海司(神戸高専) +3分05秒
7位 新藤想真(W.V.OTA/駿台甲府高等学校) +4分04秒
8位 新藤大翔(W.V.OTA) +4分20秒
9位 石川太郎(聖望学園) +4分42秒
10位 矢野柊(八ヶ岳CYCLING CLUB) +4分44秒

女子ジュニア(0.7km+2.7km×5Laps=14.2km)

1位 石川七海(Champion System Japan TT 轍屋) 40分53秒
2位 寺本彩玖子(and more) +7分59秒

男子U23(0.7km+2.7km×7Laps=19.6km)

1位 柚木伸元(日本大学) 47分36秒
2位 高橋翔 +8秒
3位 遠藤紘介(Olandabase/Watersley) +2分38秒
4位 内野友太(CLICK八幡) +2分46秒
5位 永野昇海(イナーメ信濃山形) +3分04秒
6位 綾野尋(cycleclub3UP.) +4分35秒
7位 佐々木啄人 +5分09秒
8位 塚越一生(SBC DIRT UNION) +5分12秒
9位 竹田天飛(弱虫ペダルサイクリングチーム) +5分16秒
10位 高橋壮(新潟食料農業大学) +5分21秒

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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