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狙い目はリムブレーキのロードバイク!? 編集部員がパーツリペアにチャレンジ

安くても走る自転車を目指して、コスパ高いネオレトロパーツをさらにリペアして乗る。ある意味とことん修理する倹約精神は、地球にやさしくもある。ここではネオレトロなパーツのメンテナンスに編集部ニシヤマが挑戦、その様子をレポートする。

「クロモリロードチープカスタム」前回記事はこちら

安くてもよく走るクロモリロードバイクを編集部員がチープカスタムしてみた

安くてもよく走るクロモリロードバイクを編集部員がチープカスタムしてみた

2024年12月28日

リムブレーキモデルが狙い目!? 懐かしのあの頃は、時代とともに変わる

近年さまざまな分野で流行の兆しを見せている、ネオレトロ、もしくはネオクラシックと呼ばれるもの。90年代くらいのクルマなど「ネオクラ」と呼ばれブームで高騰している。

自転車での定義は決まってないが、90年代のオールドМTBがちょっと前から盛り上がっており、すでにパーツなど高くなりはじめている。各地に、中古パーツを扱うおもしろそうなカスタムショップができて、一時のピストブームをほうふつとさせるものがある。

ロードのほうでも、ちょっとあの頃感のあるパーツで組んで楽しんでいる人が増えているよう。いわゆるWレバーの60〜70年代のクラシックというよりは、手元シフターのロードだ。懐かしいと感じる世代が推移しているから、当然だ。

ただ今熱いのは、MTBブーム世代で、中古のロードフレームはさほど注目されてない。かつディスクブレーキ化でリムブレーキ用の良質なホイールが中古市場にあふれているので、安さなら今が狙い目ではある。やがて、アルミやカーボンのリムブレーキモデルが懐かしさを伴ってネオレトロに降りてくるのだろう。時代は変わるが、火が付く前に楽しむほうがリーズナブルなのは確かだ。

ということで、ここではリムブレーキロードバイクパーツをメンテナンスしてみた。

国民的鉄ゲタホイールを修復

数多くのエントリーモデルに搭載されたシマノ・WH-R500は、ハイコストパフォーマンスという意味では最強の定番ホイールといえる。完成車から外した後に、ローラー台用、さらには外置きの自転車用として10年酷使してきた。さすがにガタが出てきたので、分解クリーニング&リペア。ハブ構造は、一般車と同じカップ&コーン式だ。ベアリングなどを交換して再調整すれば、走りを取り戻せる。

ベアリングを交換

ハブのボールレース部にグリスをたっぷり塗って、ベアリングを並べて、さらに上からグリスを塗る。アストロプロダクツのミニグリスガン1078円は、アタリだったツール。この作業にピッタリ
真っ黒にサビたベアリングは交換。フロント用ベアリングは3/16インチが片側に11個入る、交換用ペアリングは22個で350円ほど
グリスは乾いて、手でナットを回せる状態だった。幸いベアリングの受けとなるボールレースのほうは虫食い状態ではなかったので使えそう
ガタが出ない適度な玉当たりに調整(クイックで締まるので若干ゆるめ)。ハブスパナで玉押しを押さえてハブナットを固定

フリーボディーを交換

時折フリーが空転してしまうという深刻なトラブルが発生していた。固まったグリスや汚れでフリー内部ののツメが上がらなくなっているのが予想される。ここは安全性も考えて、フリーホイールユニットごと新品に交換。それほど年式の古くないリペアパーツなら、アマゾンにあるパーツコーナーで手軽に入手できる。購入時価格は2381円。

ユニットのセットは、フリーと装着ボルトとワッシャー。まずシャフトを外し、ベアリングを抜いた状態にする。10mmの6角レンチでハブ本体に固定する。これでフリーが完全復活!

振れ取り

さほど振れてないようだったが、振れ取り台にセッティングしてチェック。10年酷使しても、1mm程度しか振れはなかった。特にエントリーグレードのシマノ製品の性能と強度は、他社に比べ圧倒的。若干の振れをニップル回しでスポークテンションを整えて修正。

コスパタイヤDURO

コスパを求めるユーザーに噂のDURO(デューロ)・ストリンガーHRを試してみることに。台湾メーカーだが、実測224gでこの価格(モノタロウが安く、1本2189円)は魅力的。軽い走りやグリップは申し分ない。耐久性に関しては運用を始めたところで未知数。

STIレバーのネオレトロ的運用術

9速ティアグラレバーで1×運用

息子はSTIレバー育ちなので、操作に慣れた9速レバーを導入。失敗したのは、レバーフードのない中古を入手したこと。ST-4500では適合するフードはもう廃版。以前の壊れたレバーのものがあったので装着した。フードなしは要注意だ。

レトロなスレッドステム&サドル

レトロなスレッドステム。剛性は低いが、高さ調整しやすいので成長期の若者にはよいかと。

ちなみに激安サドルは、モノタロウのMTBサドル、604円(やぐら付き!)。主張しないクラシックスタイル。あんこもあり街乗り向き。

SLRブレーキは前期か後期かに注意

SUPER SLR世代のシマノ製ブレーキ。フロントはデュラエースBR-7700。どちらかハイグレードにするなら、フロント側が有効だ

時代での互換性に注意。デュラエース7900シリーズからSUPER SLR からNEWSUPER SLRになり引き率が違う。ST-4400は、SUPERSLR世代なので旧タイプを使う必要がある。新タイプを装着すると効きは125%となり使えない。

Wレバー台座をアウター受けに変更

レバー用の台座があるが、Wレバーは使わない。カンパニョーロタイプの台座に合うアウターストッパーを装着する。この手のパーツをショップで見ることも少なくなったが、リペアパーツとして入手できる。今回フロントメカは使わないので、左側の台座にはアルミのベルを装着する。この手のスタンダードなベルのバンド部分に付くネジ径がレバー台座と同じだ。使われない台座のモヤモヤを解消。

左レバーはシフターなし

フロントメカは使わないので、左ブレーキレバーにシフター部分はいらない。ブレーキのみのレバーを装着する。シマノにあるブレーキレバーは、形がこの時代のティアグラSTIと違いすぎるので、テクトロのRL340を装着したら、意外と見た目が悪くない。ブラケットの太さも同じくらいで、引き心地も違和感が少なく、これはアリ。

STI片側分の軽量化のためにフロント側はWレバーを装着するカスタムが一部で行われていた時代を思い出す

「クロモリロードチープカスタム」として連載

パーツのレストアの模様はここまで、次はドライブトレインの取り付けだ。「クロモリロードチープカスタム」として引き続き連載していく。

レトロパーツを組み合わせて編集部員がクロモリロードバイクをフロントシングル化

レトロパーツを組み合わせて編集部員がクロモリロードバイクをフロントシングル化

2024年12月31日

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PROFILE

ニシヤマ

Bicycle Club / 副編集長

ニシヤマ

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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