食前酒ならぬ、麺前酒!?麺の前に日本酒を頂く老舗うどん屋 根津『釜竹』
buono 編集部
- 2016年09月29日
“麺前酒”を堪能してから味わうコシの強い手打ちうどん
1985年に大阪にオープンした『釜竹』が、東京に店を構えたのは10年前。明治43年に建てられた石蔵を改装した店は、建築家・隈研吾氏の手によって現在の姿になった。店内は趣ある重厚な雰囲気の座敷と、池のある庭を一望できるモダンなテーブル席で構成され、心地良い空間が広がる。 ここでは食事の前にいただく酒のことを“食前酒”ならぬ“麺前酒”と呼ぶ。全国から厳選した酒は、有名どころの銘柄から珍しいものまで豊富に揃ううえ、常連客も新鮮な気持ちで楽しめるようにと、日本酒のメニューを2週間に一度変えるという細やかな心配りが嬉しい。
名物の手打ちうどんは、オーダーが入ってから伸ばして切る“切り立て”にこだわる。切り立ては麺の角がしっかり立ち、コシの強さがより引き立つ。看板メニューの「釜揚げうどん」も旨いが、驚くほどコシのある「ざるうどん」もおすすめ。特に細麺は、麺生地を伸ばして薄くする作業をさらに多く繰り返すため、強いコシが生まれる。ただしこの作業は注文後に行われるため、細麺にありつくには少々時間がかかることを覚悟しておこう。食後もまだ飲み足りないなら、近くにある系列店の日本酒バー『慶(よろこび)』へのハシゴもおすすめだ。
DATA
『釜竹』(かまちく)
住所/東京都文京区根津 2-14-18
TEL/03-5815-4675
営業/11:30~14:00、17:30~21:00(L.O.20:30)、
日曜 11:30~14:00、
祝日 11:30~14:00、17:30~20:00(祝日の月曜日は休み)※うどんがなくなり次第終了
休み/月曜、日曜の夜
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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