ティショットを打つ時の考え方【ナイスショットは打つ前1分で決まる】
EVEN 編集部
- 2020年11月20日
プロや上手い人のスイングを参考に練習しても、それだけでナイスショットが打てるとは限らないのがゴルフの難しいところ。どれだけスイングが良くなっても、番手選びやセットアップ、ルーティンが間違っていたら良いショットは打てない。肝は、ショット直前の考え方や所作にこそあります。そこで、プロや上級者の「打つ前1分間」の秘密に迫るこの連載。今回は「ティショットを打つ時の考え方」についてご紹介します。
常にフェアウェイ中央を狙うのがベストルートとは限りません。コースの状況や持ち球に応じてリスクを減らすことが、ナイスショットを打つためには不可欠なのです。
打ってはいけない場所を見つけて安全なエリアを狙おう
ゴルフにおけるコースマネジメントは、言葉を替えれば「リスクマネジメント」です。多くのアマチュアゴルファーは常にナイスショットを期待しますが、それは現実的ではありません。プロでさえ、常にベストショットを打つのは難しいことです。
ナイスショットを打ちたいという気持ちが強い人は、フェアウェイのセンターにしか意識がいきません。たとえばフェアウェイの右サイドがOBのホールで、スライスが出やすい人がフェアウェイ中央を狙った場合、ボールが想定より大きく曲がったらOBになってしまうリスクが高いのは誰にでもわかることです。それにもかかわらず、こうしたミスを予測しないで安易にショットを打つ人はとても多いのです。
リスクを減らすには、良いショットを打つことよりも、OBや池、バンカーなどのハザードに打ち込まないことが先決です。
右サイドがOBならティーイングエリアの右端寄りで構えて、フェアウェイの左サイドを狙って打つのが正解です。このように絶対に打ってはいけないエリアを避けて打つのがティショットの鉄則ですが、ホールの状況次第で狙いどころが変わってきます。右サイドにバンカーがあるホールなら、僕の場合はティーイングエリアの左端寄りに構えてドローで攻めます。自分の持ち球をうまく利用するのも効果的ですし、右サイドを徹底的に避けて左サイドを狙うのも良いでしょう。
ナイスショットにつながるティショットを打つ時の考え方
コースの状況をよく観察してベストポジションを見つける
ティーイングリアから見える景色だけで狙いを決めると、思わぬ落とし穴にはまることも……。ホールの状況を見て、ハザードなどの危険な方向には打たないようにするのが攻略のセオリーです。
ショットの前に風の向きや強さを読むことも重要。高い木の枝の揺れ具合や雲の流れを見て、判断すると良いでしょう。
ホールアウト後にティーイングエリア方向を振り返ると、最初は気がつかなかった攻略ルートが見つかることも。
ピンから逆算して攻略ルートを考えよう
ティショットのターゲットを決める時は、ティーイングエリアから見える景色だけで判断せずに、コースレイアウト図などを参考にピンから逆算して考えると良いでしょう。「このピン位置にセカンドショットを打つためには、ティショットをこのエリアに運びたい。万が一ここに打ってしまったらセカンドが打ちにくくなるな」と考えることで、ベストな攻略ルートが見えてきます。
攻略ルートは1つではありません。自分の腕前やその時の状況に応じて、適切なルートを選択しましょう。
教えてくれたのは、大西翔太コーチ
青木瀬令奈プロのコーチやキャディも務めるティーチングプロ。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、レッスンだけでなく雑誌やWEBなど幅広いメディアで活躍中。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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