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冬ゴルフならではのリスクを回避する!コースマネジメントの見極めのコツ

冬だから仕方ないとスコアをあきらめていませんか? ボールが飛ばなくたって、芝がペタペタだって、グリーンがカチカチだって、少しでも良いスコアでラウンドしたい! そんなゴルファーの想いに応える冬のスコアアップ大作戦。今回はコースマネジメントについて、プロキャディとしてツアーの第一線で選手をサポートしてきた杉澤伸章さんが解説します。「準備力」を磨いて、スコアアップにつなげよう!

どうしてもリズムが早くなりやすい点も注意

コースマネジメントの基本は、リスクを最小限に抑えることです。ポイントは大きく3つあります。

まずは、危険なエリアを徹底的に避けること。例えば右サイドがOBで左サイドが林なら、右は絶対にNGなので左を狙っていきます。その際に、冬はラフをそれほど怖がる必要がないので、コースを広く使っていきましょう。フェアウェイの左右ではなく、コース全体を左右に分けて考えるのがおすすめです。

次に、花道から逆算して考えること。このピン位置ならこのラインで狙いたい、そのためにはティショットをこのあたりに置こう、という具合に、次のショットが打ちやすい場所を狙っていくのです。気温が低い冬は球を上げるのが難しかったり、グリーンで球が止まらなかったりと状況がより厳しくなりますので、とくに意識する必要があります。

防寒対策ならではのリスクも知っておこう

どうしてもウエアを着込むことが多くなるため、薄着でプレーする季節に比べると動きにくい。

最後に、寒さやウエアを着込むことで体が動かしにくかったり、ボールが硬くなったりすることで、冬はどうしても飛距離が落ちます。これはプロや上級者でも避けられないことです。そうるなと、番手を上げて対処する必要があります。基本的には夏場より1~2クラブは番手が変わってくると思ってください。

ただし、フェアウェイやグリーンが硬くなってランが出やすくなっている点は注意が必要です。つまり、キャリーは落ちるがランは増える。これが冬のセオリーだということを覚えておきましょう。

あとは、寒さで歩いている時に体が縮こまりやすい点や、早く打ってしまおうとリズムが早くなりがちな点も注意すべきポイントです。対処法としては、ショット地点についたら大きくゆったりと素振りを繰り返すのが効果的。ショットのイメージをしっかり作ってから、スイングするようにしてください。

冬ならではの状況を確認して、リスクを最小限に抑えましょう。

冬ならではのコース状況を見極める

気温の低下や強風、枯れた芝など冬ならではのコンディションを見極めて適切に対処することが求められる。

【1】風の向きや強さをしっかり見極めよう

風の強い日が多くなるのも冬の特徴。フォロー&アゲインストだけなく、サイドからの風の向きや強さもしっかりチェックすることが重要だ。

【2】ラフもOKの意識でコースを広く使おう

冬のラフは芝が短くなるので、ペタペタのフェアウェイより打ちやすいことも。ラフを警戒しすぎずにコースを広く使ってマネジメントすればOKだ。

地面が硬くなるのでボールが転がりやすい
グリーンと同じくフェアウェイも硬くなるので、ボールが転がりやすくなる。冬はランが多くなることを計算に入れて、クラブを選択する必要がある。

ペタペタの芝は要警戒
フカフカのフェアウェイは練習場のマットと同じ感覚で打てるが、ペタペタの薄い芝はインパクトがシビアになるのでミスが起こりやすい。

【3】カチカチバンカーは徹底的に避けよう

冬のバンカーは凍っていてカチカチの場合も多い。エクスプロージョンショットだとヘッドが弾かれてしまうので、ボールを直接打つなどの工夫が必要だ。

【4】時間とともに変化するグリーンコンディション

朝イチのグリーンは凍っている場合が多いため、直接のせるとオーバーしやすい。時間が経つと氷や霜が溶けて、逆に湿った状態になるので注意しよう。

教えてくれた人・杉澤伸章さん

21歳で横田真一の専属キャディとなり、2002年からはプロキャディとして丸山茂樹と契約し、PGAツアーを転戦した。2011年から宮里優作と契約し、ゴルフ日本シリーズの優勝をサポート。現在はツアー中継の解説やリポート、企業向けの講演などで活躍する。

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PROFILE

フクダトモオ

EVEN / EVEN副編集長

フクダトモオ

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

フクダトモオの記事一覧

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て枻出版社へ。187センチの長身で、自称“用賀のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。ベストスコア78、平均スコア90。

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