「テーラーメイド」の新顔『スパイダーGT』
藤井順一
- 2022年04月25日
これもスパイダー
高MOIパターとしてロングセラーを続けるテーラーメイドの『スパイダー』シリーズ。その名称が脚を伸ばしたクモのように外周へ重量を配分した構造から名付けられたものであるなら、本作の両サイドから後方に伸びた脚や甲羅のようなトッププレートは“タートル”とでも呼ぶべきか。とはいえ性能はしっかりスパイダーなのだからややこしい。
『スパイダーGT』のGTとはグランドツアーの略。クルマ用語でいえば長距離を安定して乗れるタイプの総称だが、本作も両サイドに伸びたツノ部に約90gのウエイトを配し、中央を空洞に仕上げることで4:2:4の周辺重量配分を実現。高いMOIでミスヒットに強い安定感を発揮する一方、深すぎない重心設計である程度の操作性も確保する。
2020年リリースの『スパイダーFCG』は前寄りの浅い重心(フォワードCG)を謳っていたが、狙いとしては共通のものだろう。距離感が合わせにくい、アッパーに当たるなど深重心の大型ヘッドが苦手な人でもスパイダーのやさしさを享受でき、S・ガルシアら米ツアー選手らも早速導入中だ。
スパイダーGT
中央部を軽量なアルミ製、ヘッドの両サイドに90gのスチールウェイトを搭載し、高MOIながら深すぎない重心特性を実現したツノ型。シングルベント、スモールスラントのネックに対応。44,000円
問 テーラーメイド ゴルフ カスタマーサービスコール(0570-019-079)
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