紙ストローより低コスト。次なるエコプロダクトは「竹ストロー」だ
水上貴夫
- 2022年06月21日
口当たり良好、紙ストローより良いかも
湘南地域にある国内有数の超ド級名門ゴルフ場に、縁あって年に数回訪れている。趣のあるクラブハウスやアットホームなスタッフの方々の対応、整備の行き届いたターフ、たっぷりと設けられた組間のインターバル等々、圧倒的な名門クラブの余裕にいつも感銘を受ける。ちなみにそこのレストランの食事はお世辞抜きに一番だと思う。
先日久しぶりに伺ったのだが、ラウンド後にレストランでアイスコーヒーを注文した。ゆったりとした時間の中で振る舞われるそれは、氷までコーヒーで作られている至極の逸品。しかしそんなおもてなしの心意気を忘れてしまうほどの衝撃を受けた。ストローが竹でできている……。恐る恐る口元に運んでひと口吸い込むと、えもいわれぬ口当たりの柔らかさだ。アイスコーヒーがいつもより美味い気がする。
聞けば、同クラブでは紙のストローを採用していたのだが、竹ストローの存在を知り、その特別感とこちらの方がコストがかからないということもあって導入したという。なんとクラブの刻印まで打ってあるではないか。
販売元に取材をすると、竹は生育が早く3~4年で伐採ができるので継続的に安定した利用ができるらしい。サイズも大小2種類ありコーティングの有無も選べて、オリジナルの刻印も入れられるとのこと。
紙のストローの口当たりがどうにも苦手な僕としては、これが広まってくれることを切に願う。
竹は草でもなく木でもない、不思議な特性を持った植物として知られる。サステナブルな材料として今注目を集めているのだ。
問 トータス(03-3779-5171)
メール:eigyouka@k-totasu.co.jp
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