「エヌストリーク」の旗艦店が京都にオープン。驚きのプリントワークがここに全て揃う

EVEN / 編集長

水上貴夫

2023年07月21日

2022年、シーンに登場した「エヌストリーク」。華やかで前衛的なグラフィックワークと秀逸なパターンに日本のものづくり力。そして何より精緻で発色の良いプリントテクニックによって、独特な世界観を作り上げ注目を集めている。

フラッグシップショップ

そのニューカマーが、早速フラッグシップショップをオープン。場所は京都府城陽市で、このお店には同ブランドの全てのアイテムが揃うのだが、特にシャツが目を惹く。派手でいて上品でもあり、そのうえ質が良い。新進のブランドがいきなりこのクオリティのラインナップを揃えるのには秘密がある。母体となる日興染織の存在だ。

同社は創業55年の服地専門のプリント工場で、名だたる大手服飾メーカーを顧客にもつ国内有数の技術力を誇る。近年ではゴルフアパレルからの注文も格段に増え、代表の安田健一氏のゴルフ好きも相まってエヌストリークが誕生したという経緯もある。得意とするのはシルクスクリーンプリントとデジタルインクジェットプリントで、このブランドは特に後者に拘っている。柄の自由度や精細さがあり小ロットでも対応できるため、実験的なグラフィックにチャレンジできるのだ。

そしてそのグラフィックを生むデザイナー、細見琢磨氏のアートワークこそ、このブランドの大きな魅力だろう。「大人っぽい渋さを表現したい」と語る細見氏は、数多のブランドで培ったデザインワークを惜しみなく投入するのである。

新進気鋭のゴルフアパレルの全てが詰まった同店こそ、わざわざ訪ねる価値のある場所である。

左から店長の吉川武志さん、マネージャーの安田昌成さん、代表の安田健一さん、スタッフの杉山紗衣さん。広々とした店内はゆったりと商品を選べる。隣室には室内レンジも備わる。