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インスタ156万フォロワー! ロシア人イラストレーターに聞くiPad超活用術

桜吹雪はアニメの特殊効果だと思ってた

日本のアニメやマンガ文化に憧れ続けて、4年前に来日したイリヤ・クブシノブさんは、「桜の花に驚きました。アニメの特殊効果だと思っていたら、本当に葉がない状態で花だけが咲く木があって、花びらが舞うんです。アニメの世界と同じ。春には毎年感動します」と語ってくれた。

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イリヤさんは、Instagram(https://www.instagram.com/kuvshinov_ilya/)で話題の日本在住のロシア人イラストレーター。ほぼ毎日投稿される女性をモチーフにしたイラストにファンが多く、日本のみならず、海外でも注目を集めている。投稿数は2019年2月現在で約2600。フォロワーはなんと156万人。プロフィールにはロシア人と書いてあるが、本当にロシア人なのか(そういうキャラだというだけなのか)、男性なのか? 女性なのか? いろいろ謎に包まれていた。

イラストのテイストは日本のアニメやマンガの流れを汲むモノなのだが、とても魅力的。とても上手くて、デッサンがしっかりしていて、ちょっとエキゾチックな雰囲気がするのが特徴だ。

今回、iPad Proを使ってイラストを描く方として、イリヤ・クブシノブさんのアトリエに取材にうかがう機会を得た。

ロシアで絵画の英才教育、4年前24歳で来日

お会いしたイリヤさんは、ロシア人、長身の28歳の男性だった。

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生まれたのはロシアの地方都市。6歳の時にアニメの攻殻機動隊を見て、日本アニメが大好きになったという。以来、AKIRA、ジブリのコンテンツなどを楽しんで育った。

11歳の時に絵の才能を見出され、実家を離れてバスで2日間もかかるモスクワのアートスクールへ。才能があれば、学費は国が出してくれるのだという。デッサン、建築、デザインなどの基礎を17歳まで6年間みっちりと学んだ。

「その頃は来る日も来る日も、石膏デッサン、人体のデッサン、スケッチなどの練習でした」とイリヤさん。その後大学の建築学科に進んだという。

しかし、日本アニメ、マンガへの憧憬を抑えられず、4年前、24歳の時に来日。そのまま日本に住んでしまった。

「アニメの中にあった、ファンタジーだと思っていたような理想の世界が本当にあるのに驚きました。日本の街並み、山や川などの風景、学生服など、僕にとってアニメの中の存在だった世界に住めて、今本当に幸せです」とイリヤさん。

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アニメ・マンガ文化の聖地ともいえる中央線沿線に住む場所を探して住んだ。中央線沿線には、多くのアニメーションスタジオがあり、マンガ家が住む。だから、アニメに出てくる風景の多くは、どこか中央線沿線の風景に似ているのだ。

映画バースデーワンダーランドで、すべてのデザインを担当

インスタの絵を見た人から声がかかり、雑誌のイラストを描いたりしていたが、原恵一監督に見出され2019年4月26日公開の『バースデー・ワンダーランド』(http://wwws.warnerbros.co.jp/birthdaywonderland/)のキャラクターから建築物など、すべてのデザインを担当することになった。

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「建築を学んでましたから、私の描く建物は実際に住む事ができる構造をしています」とイリヤさん。たしかに、イリヤ・クブシノブさんの絵を支えているのはロシアの美術学校の英才教育だ。日本のアニメ風のタッチではあるが、動く筋肉のついた体つき、ちゃんと球の眼球が入った目。その長い基礎鍛練の力が、イリヤさんの絵に説得力を与えている。

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日本のアニメーションの世界に異国から恋い焦がれ続けたイリヤさんの絵は、日本のアニメーションの世界に新風を吹き込むことだろう。

iPad Proがあれば何でも描ける

コンピュータを使って描くようになった頃はWindowsを使っていたが、来日後、2015年頃iMacを購入。iPadは2012年のiPad2が最初。当時は筆圧を感知するJotTouchというスタイラスと組み合わせて使っていた。

現在はiMacと液晶タブレットで描く場合と、iPad Proで描く場合がある。使うアプリはProcreateとCLIPSTUDIO。

「iPad Proを使うようになって、どこでも仕事ができるようになりました。筆圧と傾きの感知は完璧だと思います。これで何でも描けます。ただし、画面の広さには限りがあるので、大きな画面が必要な時はMacを使います」とのこと。

「映画の制作の打ち合わせ時に、説明を聞いたあとに『こういうキャラクターはでそうですか?』とすぐに描いて確認できる。これがとても便利です」とイリヤさん。

イリヤさんの描く世界の中を、イリヤさんの描いた魅力的なキャラクターが駆け回る。2019年4月26日、『バースデー・ワンダーランド』ぜひ見に行きたい。

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(出典:『iPad超活用術 Proと9.7インチ』

(村上タクタ)

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