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ジェットダイスケは『汝、カメラを持ちて歩け』と言う 【 #ジェットバッグ 】

動画クリエイター、ジェットダイスケプロデュースのカメラバッグ

今をときめく、UUUM所属の動画クリエイター、ジェットダイスケさんから「カメラバッグ作ったから、発表会に来て」とお招きいただいた。

正直、その時、ひらくPCバッグのいしたにまさきさんの顔が浮かんで、あとで「ジェットの発表に行ったな」と、プスッと刺されたりするのかと不安に思った。でも、現場に行ったら、いしたにさんもいて、少しホッとした。

それはそうと、弊誌の『カバンの中身』の連載からも分かるように、どういうカバンをどう持つか? というのはその人の生き様を表すから、やっぱり『自分の使い方に合ったバッグを作りたい』というのはよく分かる。

さて、ジェットダイスケさんは、ケンコートキナの柄沢さんと出会ってこのバッグの企画が動き出したと言う。だから、ジェットさんと柄沢さんの、カメラへのスタンスが反映されたバッグである。

ちなみに、商品名は『aosta JETDAISUKE MODEL PHOTOWALK』ということだが、事前には『例のバッグ』とか呼ばれていたし、長いので、勝手に縮めて、以下ジェットバッグとして話を進めたいと思う。価格は1万3500円(税別)。9月25日予約開始、10月11日発売(つまり消費税は10%なので、1万4850円(税込))となっている。

円筒形で、ミラーレスと、2〜3本のレンズが入る

ザックリとジェットバッグの諸元を紹介しよう。円筒形でミラーレスカメラと、2〜3本のレンズが入る構成。カメラバッグメーカーならではで作りは非常にしっかりしていて、ガッチリしているし、クッション性も高い。外装はTPUで防水性はあるが、縫い目やファスナーは防水していない。内側はフレンチパイルでフカフカ。

ショルダーベルトもしっかりした作りで、クイックアジャストベルト採用。ワンタッチで身体にフィットするように引っ張ることができる。

ベルト両端はバックルで留まっており、緩めずに身体から外すこともできるし、向きを(どっち肩にかけるかで)入れ替えることもできる。

ドラムの端部分は、ちょうどポケットカメラを入れるぐらいのサイズのポケットがついている。

反対側は、ユニークなペットボトルホルダーを入れる構造となっている。ちなみに、このポケット、ジェットさんのサインが刻み込まれている。

バッグ前面にはスマホやケーブル類を入れることができるポケットと、「あえてクリーニングクロス以外入れにくくするために斜めにした」という小さなポケットが付いている。そして、おそらくジェットダイスケファンにはたまらないであろう、ジェットダイスケアイコン付きのクリーニングクロスが付属している。すごい。

『汝、カメラを持ちて歩け』というメッセージ

良いバッグは、利用者の使い方を規定する。

ひらくPCバッグが、ブロガー、ライターのためのバッグであるのと同様に、このバッグは『フォトウォーク』のためにカメラである。

ライカや、ミラーレスカメラ、そして交換レンズを入れて歩くためのバッグだ。

だから、余計なものを持たせてくれない。パソコンはもちろん、iPadも、交換用のモバイルバッテリーも、書類も持たせてはくれない。

ジェットさんからのメッセージは、『汝、カメラを持ちて歩け』ということなのである。余計なモノ持つなと。真剣に写真と向き合えと。

パソコンなんてもってのほか。長い望遠レンズも要らない(一応、70-200mmとかは入るそうではある)。35mmとか、50mmの、対象にしっかり向き合って撮る短いレンズを複数本持って歩けと。たぶん、ズームレンズなんていう横着なレンズは許されない。

できれば、ライカとズミクロンとか、α7R IVとオールドレンズとか、そういうものをバッグに入れて、歩けと。

そうでないと、いい写真は撮れんぞと。そういうジェットダイスケからのメッセージが詰まったバッグなのである。このジェットバッグは。

ちなみに、本来のコンセプトとは違うとは思うが、筆者はそんなコンパクトでギリギリとしたいい絵が撮れるカメラとレンズは持ってないが、普段取材に使っているEOS 6D Mark IIに28-70mmF4を付けたまま押し込んでみた、ストロボも入った。取材にも行けなくはない。

ただやっぱり、似合いはしない。コンパクトなボディと、キレのいい単焦点のレンズこそが似合うと思う。ジェットバッグはそんなフォトウォーカーのためのカメラバッグだ。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年10月号 Vol.96』)

(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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