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複雑なケーブルの規格。お勧めはUSB-Cへの統一だが、ケーブルの品質に注意。

みなさん、充電用アダプターや、モバイルバッテリーのケーブルって、何を使っているだろうか?

現在、市場的には20年ほど続いたUSB-A規格から、USB-C規格へと移り変わりつつある。

ボンダイブルーの初代iMacの頃から続いたUSB-A規格は非常に便利で対応範囲も広かったが、最新のUSB-C規格は以降の技術の進歩を踏まえて新しく設定された規格で非常にメリットが大きい。

この記事では、そのあたりの事情を解説しよう。

20年間、あらゆる用途に使われてきたUSB-A

まず、USB-Aは、基本的には5Vで、最初は500mAhという小さい電流量しか流さなかったから、危険は少なかった。しかし、iPadなどが登場した時代から、2.4A程度まで出力の規格は拡大されていった。

デバイス側で使われてきたmicro USB

USB-Bは機器側で多く使われており、みなさんも日常的に使われていることと思う。このUSB-Bにもいろいろなバリエーションがあるが、多く使われているのが、micro USB(正確には、micro USB Type-B)。これもヘッドフォンから、マウス、Wi-Fiルーターなど、あらゆるデバイスで使われてきた。

アップル独自規格のLightningコネクター

そして、iPhoneや、一部のiPadで使われているのがLightning。

カチッとハマるのが快適なLightningだが、これはアップル独自の規格で、ケーブルを作るのにも基本的にはアップルの承認が必要なため、認証チップが入ってないと使えない。一部、海外製の非認証ケーブルもあるが、OS側のアップデートで使えなくなる可能性もあるので、使用しない方がいい。

とはいえ、アップルの認証と、そのためのチップのコストが高いようで、ケーブル自体の単価も高い。micro USBのように格安のケーブルは存在しないが、安全性が担保されているという言い方もできる。

以下、USB-Cケーブルの項でもお話はするが、ケーブル1本とってもクオリティはさまざま。認証ケーブルが高いのは安全性を確保するために仕方ないといえよう。必ず認証ケーブルを使おう。

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今後主流になるが、チョイスに注意したいUSB-Cケーブル

そして、今後主流になると本誌がお勧めするのが、USB-Cケーブル。

同一のコネクターを含むThunderbolt 3ケーブルを含め、最大100Wまでの電力、5Kもしくは4K×2画面までの映像出力、40Gbpsまでのデータ通信が可能となっている。

裏表も気にしなくてもいいし、いろんな用途に使える非常に便利なコネクター規格だ。

が、実はここにも注意点がある。

USB-Cコネクターには非常に多種多様な性能の規格があるのだ。

たとえば、電源にまつわる規格はUSB2.0、USB3.1、USB BC1.2、USB Type-C、Power Deliveryが存在するが、電源アダプターやモバイルバッテリー側の仕様や、また、ケーブル自体の仕様によって、15Wしか通せなかったり、60W通せたり、100Wも通せたりするのだ。

これはケーブルごとに異なるので、購入時に確認しておく必要がある。

また、データの転送速度もケーブルの仕様に準拠する。

もちろん、ご覧のケーブルのように片側がUSB-Aなら、そもそもUSB-A準拠の性能しか出せないから、あまり気にする必要はないが、USB-C to USB-Cのケーブルの場合は、ケーブルの性能にもいろいろあるので、適材適所に使い分ける必要がある。

たとえば、60Wしか通さないケーブルを87Wの電源供給が可能なMacBook Proに使うと、充電速度が遅くなる。高規格なケーブルはそれだけ高コストになるので、低規格なケーブルにも適材適所な活用方法はあるが、それぞれ性能に違いがあることは知っておきたい。

問題はケーブルやコネクターの規格に、その性能を表示する規格がないこと。パッケージを開けて使いはじめてしまうと、そのケーブルの性能はわからなくなってしまう。特に高規格なケーブルを入手した場合には、自分でちゃんとそのケーブルの仕様について覚えておくようにしたい。

接続したデバイスの内蔵チップがちゃんと制御するので別に危険はないが、必要な電力を供給できなかったり、十分な電力供給や通信速度が確保できなかったりするので、ケーブルのチョイスには気をつけたい。

以上撮影に使用したケーブルはオウルテック製

Owltech
https://www.owltech.co.jp/

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(村上タクタ)

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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