パソコンの性能を簡単に上げるのに、USB-CのSSD追加はいかが?【OWC Envoy Pro EX】
- 2020年05月15日
ストレージが満タンだと、パソコンの処理速度は遅くなる
急に在宅勤務の必要性が増したせいか「自宅のパソコンが遅くて、なんとかならないか?」という相談をよくいただくようになった。
多くの場合「いや、新しいパソコン買いましょうよ!」としか回答できないほど古いパソコンで、筆者にはなんとかしようという話が多いのだけれど、パソコンを買い替えなくてもなんとかなる場合もなくはない。
それが「ストレージのデータが満タン!」という場合だ。
パソコンのデータを長期的に保存してる(電源を切ってもデータが残っている)のがSSD(もしくは、昔のパソコンでいえはHDD)で、起動している時に処理するデータを読み出すのがメモリーだ。
分かりやすく言うと、SSDが本棚で、メモリーが机の上……というような感じ。仕事をする時には、本棚から書類を出してきて、机の上に広げる。机は広い方が作業がスムーズだ。
ちなみに、今のMacは最低限のメモリーが8GBとなっており、それでも使えなくはないが、いくつかのアプリを並行して使うならやはり16GBが欲しいところ。
このメモリーがいっぱいになると、あまり読み書きしていない部分をSSDに移し替えるスワップという作業が発生する。机の上がいっぱいになると、一部を本棚に置くという感じだ。
ところが、本棚の空きスペースが少ししかなかったらどうだろうか? メモリーの足りない部分を本棚に一気に置く事ができず、さらに厳しいやりくりを強いられる。
SSDのデータがいっぱいのままパソコンを使い続けるというのはそういうことなのだ。
パソコンのストレージがいっぱいの人は、データをSSDに待避すれば容量を確保できる
そこで我々が講じることができる対策は、SSDの内容を他のストレージに書き出して、空きスペースを広げるということだ。
そこでお勧めしたいのが、OWCのSSD。昔から考えると破格に安くなった。もちろんHDDでもいいが、いまやHDDでは遅過ぎる。快適に読み書きするにはSSDが良い。コンパクトで持ち運びにも便利。
特にOWCのSSDはすこぶるデータの読み書きの速度が速いし、本体は小さい。重さはiPhoneぐらいの150g。本体は放熱効果を高めるためだと思うが、アルミ削り出しで、持ち重り感もあってクオリティがすごく高い感じがする。タバコサイズというか、じつにしっくりするサイズ感。IP67の防水性能を持つから、万が一デスクの上でコーヒーをこぼすことがあってもデータが損なわれる可能性が低い。
筆者は手近に使う写真の類いは、すべてここに置いている(もちろん、バックアップはとっているし、クラウドにも保存してある)。
速度チェックをしてみたが、ご覧のように読み書きとも800MBpsを越える。これは外付けストレージとしては相当に速い。
1TBという超大容量を買っても、3万5648円(Amazon価格)で済む。500GBや、250GBを選ぶという手もある。1TBものデータ量があれば、相当たくさんのデータを入れられる。たとえば、最新のiPhone 11 Proで撮った写真が2MBぐらいなので、そのサイズなら50万枚ぐらい入る。最新のOSにしていたら、iPhoneやiPadにも接続できる。
ストレージがいっぱいで困っている人は、ぜひお試しいただきたい。本体のストレージ容量に余裕ができれば、多くのギリギリMacは速くなるはずだ。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。