新しいApple Silicon搭載Macは、Parallelsも協力しWindows、iPhone、iPadアプリが動く
- 2020年06月26日
Apple Silicon搭載MacでもParallels for Macが動く
既報の通り、アップルはMacに搭載するCPUを、この14年間使っていたIntelから、Apple Siliconと呼ばれる自社製CPUの変更すると発表した。
WWDCのKeynoteのデモ場面で、Apple Siliconを搭載したMacでParallelsを動作させ、その上でLinuxを動かして見せる場面があった。
この場面についてParallelsからもプレスリリースが出ている。それによるとあのデモで使われたのはParallels Desktop for Macの次期バージョンのプロトタイプ(!)とのこと。
同社SVPニック・ドブロボルスキーはこう言っている。
「Parallelsはこの移行時に、Appleと緊密に連携しており、Apple Siliconを搭載した将来のMacへサポートを提供していくこと楽しみにしています」
「Parallelsは、オペレーティングシステムや機能をシームレスに統合して来た 10 年以上のクロスプラットフォーム ソリューションの実績を、Apple との連携に生かしています。当社の受賞歴のあるソフトウェア Parallels Desktop for Mac を使えば、企業や個人ユーザーは自分の Mac で必要なあらゆるオペレーティング システムのアプリケーションやファイルを簡単に使えるようになります」
次期Parallelsで、Windowsは動くのか?
デモでは、Linuxを動かしてみせてくれていたが、Parallelsが動くということは当然ながらWindowsが動くことが期待される。
当然のことながら、普通に64ビットのWindowsが動いているパソコンで使われているIntelと同じチップが搭載されていたIntel Macと、ARM CPUが搭載されるApple Silicon Macでは勝手が違うだろう。
同じARM CPU搭載のSurface Pro Xなどで動いているARM版Windowsは動くかもしれないが……。ただ、本当に、Parallelsは驚くほどの技術力を持っているので、あっさりと64ビット版のWindowsを動かしてしまったりするかもしれない。
新しいApple Silicon搭載Macでは、iPhoneやiPad用のアプリも動くらしいので、Parallelsをインストールすれば、macOS、Linux、Windows、そしてiPhoneやiPadアプリが動くという、すごく懐の広いパソコンになりそうだ。
AppleはMacはiPadとはまた違う……と言っていたが、iPadアプリが動くなら、ディスプレイをマルチタッチ対応にしてくれたっていいかもしれない。
Apple Silicon搭載Macには、本当に無限の可能性がある。
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(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。