iOS 14ベータ版を使ってみた。秋からのiPhoneは大激変する!
- 2020年07月10日
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※iOS 14パブリックベータには守秘義務契約下にあり、インストールしたレポートを他人に話したり、ネットに公開することは禁じられている。本記事は特別の許可を受けて公開してる。
秋には誰もが使えるようになるiOS 14
6月のWWDC 2020で発表され、秋にローンチされる予定の新しいiPhoneのOS、iOS 14のパブリックベータをインストールして試してみたのでご報告しよう。
秋に発売される新しいiPhoneにプリインストールされるOSで、iPhone 6s以降のiPhoneならインストールできるようになる。
本日公開されたパブリックベータからは、Apple Beta Software Programに登録し、Apple Beta Software Program契約に同意すれば誰でもインストールできるが、開発途上のプログラムであり、不安定な部分もありデータが消える可能性もあるので、日常的に使ってるメインマシンへのインストールは避けた方がいい。
というわけで、私も普段使っているiPhone 11 Proとは別の11 Pro Maxにインストールした。
すぐアクセスしたいアプリと、自動で片づけて欲しいアプリ
macOSの大変革に隠れた感はあるが、iOS 14もまた歴史的アップデートであるといえるだろう。それはインストールして少し触れば誰もが気付くことだ。
なにしろスティーブ・ジョブズが2007年に発表して以来、すべてのアプリケーションアイコンは平等に扱われてきたのが、初めて平等でなくなるのだ。
メイン写真でご覧いただける通り、ホームからひとつ左にフリックしたところにあったウィジェットをホーム画面に移動させることができるのだ。
これにより、ホーム画面上で情報を得ることができるし、それをタップしてアプリを開くこともできる。
さらに、App Libraryという機能を使えば、ちゃんと整理できていないアプリを自動的に整理してくれる。
もちろん、ウィジェットもApp Libraryも使わずに、従来通りに使うこともできるが、この便利さを知ると使わずにはいられない。
特にApp Libraryが怠け者には便利
私もそうだが、たいていの人は3画面目以降には、どのアプリがどう並んでいるか分からなくなっていると思う。整理をiPhoneに任せたい機能を選ぶだけで、App Libraryが用途別に分けてくれる。
ご覧のように、アプリは自動的に分類され、使用頻度の多いものはワンタップで開けるように大きなアイコンで表示される。
iOS 14 のホーム画面はこんなに便利に。ウィジェットとApp Library は手放せないものになりそう!#許可を得てパブリックベータをレポートしています pic.twitter.com/PmGr6kNZOf
— 『flick!』デジタルツールを楽しむ本 (@flick_mag) July 9, 2020
一番上には、『提案』『最近追加した項目』というフォルダが並ぶので、よく使うアプリを見失うこともない。
他のアプリを使いたい時は、このパッケージをタップすれば内容を見ることができる。中身はアルファベット順に並んでいる。
もちろん、ここに埋もれたら困るアプリがあれば、従来通りアイコン・フォルダ管理することもできる。
『翻訳』アプリは想像以上に優秀
もうひとつ、便利なアプリを紹介しておこう。
Siriの音声認識を使った『翻訳』だ。
かなりの精度で日本語を認識してくれるし、けっこう正しそうな英文を表示してくれる。さらに再生ボタンを押せば音声で発音してくれる。オフラインでも動作するから海外旅行で便利そうなのは言うまでもないし、英語の勉強にも役立ちそう。
iOS 14 の『翻訳』アプリは、従来のどんな翻訳アプリより高精度で便利。これは、手放せなくなりそう!#iOS14#許可を得てパブリックベータをレポートしています pic.twitter.com/ROoqHo5thZ
— 『flick!』デジタルツールを楽しむ本 (@flick_mag) July 9, 2020
英語と日本語だけでなく、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、韓国語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語、でも使えるから、世界中のかなりの割合の人と意志疎通が可能になりそうだ。
他にも、便利な機能がたくさんあるので、順次ご紹介していきたいと思う。
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。