ARで盛れる? アップルのClipsのAR機能と、インスタのAR機能を使うScanMeを試した
- 2021年05月25日
Clipsの、LiDARを使った3Dスキャンがすごい!
ARに関する技術は粛々と進歩している。そのうちにアップルからもARゴーグルが出てきて、ルートのナビゲーションを現実の映像にオーバーラップしたり、AR映像を使ったバーチャルなのに目の前にいるようなビデオ会議を楽しんだりできるようになると思うが、今のところiPhoneやiPad Proのディスプレイに表示して体験するのがせいいっぱい。
それにしても、iPhone 12 Proや、iPad ProなどLiDAR搭載機のAR表現は、かなり驚くべきレベルに達していることはあまり知られていない。
iPhone 12 Proで、アップル純正のClipsという動画撮影アプリで撮影した動画がこちら。
最初に空間をスキャンして、それから撮影すると、実際の部屋の形状を把握して映像を重ねてくれる(撮影の都合上、スキャン映像は私の自室だが、Clipsの映像は近所の公園の東屋)。
私が映ってもしょうがないので、ランチを1回おごるという約束で娘に協力してもらった。
最初にスキャンしておけば、床はもちろん、椅子や柱、天井に至るまで形状を把握して映像を重ねてくれているのが、お分かりいただけるだろうか? LiDARを使うiOS、iPadOSの技術はここまで進んでいるのである。こんな映像をARゴーグルで楽しめたら、さぞ楽しいことだろう。
ARマーカーで着替えられたら面白そう!
続いて、こちらは実験的プロジェクトだが、AR技術を活用したソリューションを提供するスタートアップ企業『OnePlanet』が販売しているTシャツ。
ScanMe
https://scanme.theshop.jp/
インスタのカメラが、TシャツのマーカーをトリガーにしてARグラフィックを表示する。
今のところ、アートっぽいグラフィックが多いが、これがファッションや、コスプレ、キャラクターなどに使われたら面白そうだ。カメラを向けると服を着替えた映像が映るとか、スーパーヒーローやアニメキャラとして、動けたらなかなか楽しい映像になりそうだ。
ただ、こちらはマーカーの認識にいまひとつ時間がかかるようで、映像を撮るのに多少苦労した。彼女がTシャツを引っ張って広げているのは、認識させようとしているからだ。
しかし、まぁ、そんなことはあっという間に技術の進歩で解決するはず。
ARテクノロジーでどんな未来がやってくるか、この動画を観て、夢想いただきたい。
(村上タクタ)
(最新刊)
flick! digital 2021年6月号 Vol.116
https://funq.jp/flick/magazines/20161/
デジタル超整理術 リモートワーク編
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。