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iPad mini 6は単なる小型機ではない、ビジネスエクスプレスだ!【先行レビュー】

コンパクトなボディに、iPad史上最強クラスのエンジン

24日発売のiPad mini 第6世代(以下便宜上 iPad mini 6と表記するが、正式な製品名は単にiPad miniと表記する)を、ひと足先に1週間ほどお借りできたので、その使い勝手のレポートをお届けしよう。

iPad miniシリーズとしては初めて、iPad ProやAirと同じ、ホームボタンを持たないスクエアなエッジを持つ製品となった。搭載チップセットは、同日に発売されるiPhone 13 Pro/Pro Maxと同じ最強のA15 Bionic。つまり、一番小さなiPadに最強クラスのエンジンが搭載されることになる。

手にした感触は想像以上にコンパクト。ただし、内部構造の都合か、厚さはiPad mini 5より0.2mm厚い。均等なエッジを持つせいか、それともその実質的な厚みのせいかすこしぽっちゃりとした感じはある。ちなみに、iPad Air 4と比べても0.2mm厚い。

もちろん、邪魔になるほどの厚さでなく、持った時に少しシャープさよりも親しみを感じる……という演出レベルの違い。ちなみに重さはiPad. mini 5より数グラム軽くなっている。

また、プリインストールされいるのが、iPadOS 15なので、アイコンの並びが最大でも横4個になっており、そのあたりも見た目の印象を変える要因となっている。iPadOS 14ではアイコンを『大きく』と『多く』で切り替えることができたのだが、『多く』の機能がなくなっているのだ。これはiPad全モデルで共通の話だが。

iPadOS 15からは、ウィジェットや集中モードごとのホーム画面の切り替えも使えるようになっているので、ホーム画面の役割、機能も少しずつ変わってきているとみるべきだろう。

スマートフォリオで机上に立ててもずいぶんコンパクトで愛らしい。このあたり、iPad mini 5とは違った雰囲気なので、どちらが好きかという好き嫌いレベルの話はあるだろう。Apple Pencilは第2世代のものを使用することができる(別売り)。

パッケージの中は、アダプター、ケーブル、説明書、ステッカー……など、おなじみの内容物。ケーブルはUSB-C to Cで、アダプターは18W。

指紋認証付き電源ボタン搭載!

従来iPad miniのカメラはスペックは高くなくて、800万画素のものが装備されてれていたが、今回は、ちゃんと画素数的にはiPhoneなどと同等の1200万画素のものが搭載され、TrueToneフラッシュも付属している。カメラを理由にiPad miniを選択肢から外していた人にとっては嬉しい知らせだろう。

従来モデルのインカメラは700万画素だったが、こちらも一気に1200万画素、しかも122度視野角の超広角カメラを搭載し、自動的に人物を中心にフレーミングしてくれる『センターフレーム』対応としている。FaceTimeでの会話はもちろん、Zoomなどのビデオ会議、YouTube撮影などでも便利な機能になるだろう。

コネクターはUSB-C、スピーカーは横画面にしてもステレオで楽しむことができるように上下に搭載されている。

取材機はセルラーモデルだったので、上下端のアルミボディをアンテナとして利用するために、おなじみのセパレータが組み込まれている。

魅力的はのは、電源ボタンを利用したTouch ID。残念ながらiPhone 13には搭載されなかったが(搭載して欲しかった!)、マスクをしている現代においても、指紋認証で簡単に認証することができる。

そして同じく上端にボリュームボタン。上面にボリュームボタンが設けられるのは、iPhone、iPadを通して、初。

このボタンは、本体をどの向きに向けても、『上』もしくは『右』がボリュームアップになるように設定されているという。最初はちょっと考えてしまったが、使っているとすぐ慣れる。水平に置いた時はどうするんだ? などと複雑に考えなくても、画面のローテーションを反映して動作すると思えばいい。

ご覧のように左がスマートフォリオ、右がアップルペンシルに占拠されるから、ボリュームボタンは上に配置せざるを得なかったのだ。

通勤や旅のお供に、最強のビジネスエクスプレス

この新しいiPad mini 6は単なる小型モデルではない。

現時点では、ほぼシリーズ最強のiPadでもあるのだ。為替相場の影響もあって、64GBで5万9800円〜(税込)、256GBで7万7800円〜という価格は安価ではないが、小さいからといって性能を制限されたモデルではないことを考えると、妥当な価格だと思われる。

現時点ではベンチマークをテストを行うことができないので、数値で示すことはできないが、アップルが発表会で述べた数字からすると、おそらくCPUスペックはiPadシリーズ中最強クラス。おそらくM1と比べてさえ、同等かすこし勝るぐらいのはず。GPUはさすがに5個なので、昨年世代のチップとはいえ8個を搭載するM1 iPad Proには敵わないが、トータルでの性能は『最強クラス』と言って問題ないだろう。

つまり、このiPad mini 6は、みなさんがそのコンパクトでかわいらしい姿から想像するよりは、かなり獰猛なハイパフォーマンスモデルということになる。日々のハードなビジネスや、遠方への出張ででも便利に使える『ビジネスエクスプレス』的な位置づけの製品なのだ。

今のところ性能の上限がわからない

最後にいくつか、アプリを使っているところをご覧に入れよう。

完全に刷新され、3Dグラフィックが多用される新しいマップをいくら動かしてもまったく不満のない速度だ。通信も5Gを利用可能なので、エリア内であればセルラー通信でも快適なマップの閲覧が可能だろう。

電子雑誌のフリック!を表示してみたが、これまた快適。

読み込みの速度も速いし、描画速度も速いので、雑誌やコミックスを読むのにも便利。ただ、以前のモデルより、縦横比の縦の比率が上がっているので、上下の余りっぷりは少し気になる。

日本のファン大歓喜の最強コンパクト

幅の狭いスリムなボディは持ちやすいし、ホームボタンでTouch IDが使えるし、カメラは良くなったし、ディスプレイはキレイだし、非の打ち所のないモデルといえるだろう。

コンパクトであらゆる用途で便利に使えるハイパフォーマンスモデルの登場は非常に嬉しい。

私も含め、日本には他国よりiPad miniを好む人が多いと聞くが、そんなiPad mini ファンを十分に喜ばせてくれる1台だ。

(村上タクタ)

(最新刊)
flick! digital 2021年10月号 Vol.120
https://peacs.net/magazines-books/flick-906/
デジタル超整理術 リモートワーク編
https://funq.jp/flick/magazines/20164/

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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