BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

Mac Studio「オーホッホッホ! 私のGPU Metalスコアは7万2000です!」

スペックの倍々ゲーム

M1 Macになってから、まるでドラゴンボールの戦闘力のようにマシンスペックが上がり続けている。

インテルCPUを積んだMacBook Airの2020年モデルが、Zoomでビデオ会議をしたり、外部ディスプレイを繋いでCADアプリを動かしただけで、動きがカクカクしてしまうのに対して、2020年の秋に登場したM1搭載MacBook Airならそんなことは一切起らない。

なにしろ、GeekBenchのCPUスコアで、約3倍、GPUスコアでも約2倍になっているのだ。同じお金を出して買ったMacBook Airなのに、ここまで差があるとは本当の驚き。CADやPhotoshopを複数立ち上げた上でZoom会議していてもなんの問題もない。

そしてスペック上、さらに、MacBook ProのM1 Proはその倍、M1 Maxはさらに倍、Mac Studioに搭載されたM1 Ultraはさらにその倍……とパワーアップしていくのだから途方もない。パワーのインフレが続いていく。

というわけで、Mac Studioも発売されたので、GeekBench 5にかけてみた(GeekBenchでは、テストデータが送信されてしまうので、事前に借用している段階ではテストできない)。

なんとGeekBenchの Metalスコアが7万2097!

筆者が試した時の数字では(テスト時によって多少上下する)、CPUのシングルのスコアは1788。これはM1シリーズほぼ共通の数字のはず……だが、過去最高なのは、メモリーが多かったりとか他の要素が影響しているのだろうか?

続いてCPUマルチのスコアは1万2933。これも、10コアCPUのM1シリーズ共通ということで、M1 Pro搭載のMacBook Proとほぼ同等。

そしてGPUスコアはOpen CLが5万8858、Metalが7万2097という途方もない数値を示した。

6年前に30万円で買ったマシンの10倍!

筆者が以前図った他のマシンのスペックと、比較すると2016年に30万円で買ったMacBook Pro 14インチに比べてCPUスペックもGPUスペックも10倍近い。このマシンだって、日常業務や4Kであればビデオ編集だって普通にこなせるマシンなのだが……。

インテルマシンの中で、借りて使って非常に快適だったのが、2020年のiMac 27インチ。これよりもスペックは大きく上。このiMacは、3.6GHzのi9を10コア搭載し、AMD Radion Pro 5700 XTを搭載した、50万円近くする仕様のモデルだったが、それでもCPUマルチのスコアは9342、GPUはMetalで5万8142だったのだ。

このスペックなら、日常業務はもちろんん、8Kビデオの編集であろうが、3Dのモデリングであろうが、数多くのトラックを使った音楽制作だろうが、アプリのビルドであろうが、楽々とこなすことができる。

筆者の手元には来てないので自分ではテストできないがGeekBench 5によると、CPUのシングルのスコアは1793。CPUマルチのスコアは2万4055。GPUスコアはOpen CLが7万6441、Metalが9万6464となっている。M1 Maxの倍にはなっていないので、GeekBench 5のテストでは性能をフルに発揮できない問題があるのかもしれない。

Final Cut Proで、8K ProRes動画をM1 Maxは9ストリーム、M1 Ultraは18ストリーム扱えるということなので、基本的には性能は倍になっていると思うのだが。テスト方法も進化しないといけないのかも。

まだインフレは止まらない。ラスボスは6月のWWDC登場

さらに3月発表会の最後にハードウェアエンジニアリングの上級副社長John Ternusが、「残る製品はMac Pro」と公言しており、状況から言って6月のWWDCで発表されることは間違いないだろう。これまでのM1ラインナップの構成から言っても、このモデルがM1 Ultraの倍の性能を持っている可能性は高いだろう。しかし、M1 Ultraの倍というスペックを想定しても、従来のMac Proが1.5TBのメモリーを搭載可能だったりと、フルサイズのPCI Expressカードを搭載可能など拡張性のアドバンテージを持っていることを考えると、さらなる秘策があるのかもしれない。

まさに、ドラゴンボールのフリーザ戦を彷彿とさせるスペックのインフレだ。仕事をしていて、マシンが重いとか、ビーチボールが回る時間が長いと考えている人は、早々にM1シリーズ搭載機に乗り換えた方が無駄な時間がなくなると思う。

(村上タクタ)

 

(最新刊)
おうち仕事を効率化する デジタル超整理術
(Amazonはこちら
flick! digital 2022年1月号 Vol.123
https://peacs.net/magazines-books/flick-1217/
子供を伸ばす! 学校と家庭のiPad超活用術
https://peacs.net/magazines-books/flick-1064/

SHARE

PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

No more pages to load