
パタゴニア京橋ストア──買い物以上の体験がある、期間限定の“都市型ベースキャンプ”

PEAKS 編集部
- 2025年04月25日
2025年春、東京・京橋の街角に誕生したパタゴニアの新たな拠点。「パタゴニア 東京・京橋ストア」は、2025年4月4日から8月11日までの期間限定で開かれるお店。単なる移転店舗ではなく、ブランドの今と未来を体感できる“都市型のベースキャンプ”として、ブランドの哲学とストーリーを都市のど真ん中で体感できる、新しいコンセプトストアだ。
文◉PEAKS編集部
丸の内の記憶を継ぎながら、京橋で新たな出会いを

この新店舗は、12年営業を続けてきたパタゴニア丸の内ストア(2025年3月閉店)の後継としてオープンしたもの。ビル建て替えに伴い、一時的に閉じられた丸の内店の想いと機能を引き継ぎつつ、京橋という文化とアートの交差点で、新たなストーリーを紡ぎはじめた。
京橋ストアの大きな特徴は、展示スペースとストアスペースの2フロア構成にある点だ。製品の販売にとどまらず、ブランドのフィロソフィやコミュニティの力を伝える空間をしっかりと確保。訪れる人がパタゴニアの世界観を立体的に感じられる“体験型ストア”として設計されている。
都会の中心で出会う、パタゴニアの現在地

35坪の販売スペースには、アウトドアスポーツを軸とした充実のラインナップが並ぶ。登山やサーフィン、トレイルランニングなど、アクティビティ向けの高機能ウエアはもちろん、街でも映えるシンプルかつミニマルなライフスタイル製品も展開。メンズ/ウィメンズ、キッズ・ベビーと幅広く揃い、家族でのショッピングにも最適だ。
注目すべきは、リジェネラティブ・オーガニック農法で育てた原料を用いたTシャツなど、環境再生型の素材を取り入れた製品。購入することで環境保護にも繋がる、そんなサステナブルな選択肢が身近に揃う。都市から自然に身を置く自分をイメージする、そんなショッピングが楽しめる。
思想と対話が交差する“展示スペース”

ストア奥の展示エリア(24坪)では、期間中に2つの企画展を開催。ブランドの背景や思想に触れられるこのスペースは、パタゴニアの「買うこと以上の価値」を象徴する場所だ。
前半(2025年4月4日〜6月1日)は、「Patagonia Journal Gallery」と題し、創業以来続けてきたブランド独自のカタログ文化をひもとく。製品紹介にとどまらず、自然保護活動や社会問題への姿勢を発信してきたそのビジュアルやメッセージを通じて、パタゴニアというブランドの“言葉にならない部分”を体感できる展示だ。
後半(2025年6月上旬〜8月11日)には「Worn Wear Store」が登場。“新品よりずっといい”を合言葉に、リペアされたウエアや中古製品の販売、衣服を長く使うことの意義を紹介する空間が広がる予定だ。消費のあり方そのものを見直す契機となる展示は、いまの時代にこそ刺さるコンテンツといえるだろう。
アウトドア好きな方はもちろん、環境問題に関心のある人、街でも着られる良質なウエアを探している人にも、足を運んでほしい場所。それがこの「パタゴニア 東京・京橋ストア」だ。8月11日までの期間限定。買い物を超えた“なにか”がきっと見つかるはずだ。
パタゴニア 東京・京橋ストア
・東京都中央区京橋3-6-18
・東京建物京橋ビル1階 BAG -Brilia Art Gallery-
・営業時間:11:00〜19:00
・定休日:毎月第3水曜日
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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