
南相馬市エリアに、西兄弟プロがサーフショップをオープン!

FUNQ NALU 編集部
- 2025年03月15日
日本がサーフィンブームに湧く1990年代、各地のサーフコンテストでその名を残し、多くのメディアでも注目された西太輔さんと西寛之さん。プロサーファー兄弟として、今も海とサーフィンに深く向き合う彼らは、昨年の冬に念願のサーフショップをオープンした。
「もともとは相馬のサーフショップにいたんですが、震災でなくなってしまいました」と兄の太輔さん。しばらくは別の仕事に携わっていたが、町に以前の活気を取り戻すべく、生まれ育った土地で再出発。弟を誘い、この地域では初となるサーフショップを立ち上げた。ビギナーやビジターの玄関口として多くの人に知られる北泉海岸からも近く。サーファーなら耳にしたことのある通称“カラス”が彼らのホームポイントだ。
すべてのユーザーに嬉しいサービスが魅力
地元のビーチで拾ってきた流木や、20年以上前に愛用していた思い出のサーフボードなどをインテリアに取り入れた店内は、アットホームで開放的な雰囲気。海外から訪れる旅人も立ち寄るそうで、レンタルボードのサービスには大満足してもらえたそう。
「ショップで販売しているサーフボードはすべて試乗が可能。プロが実際に使っているボードのフィーリングを気軽に体験できます」。取り扱っているのは、オリンピックのサーフィン開催地だった千葉県の釣ヶ先海岸(通称“志田下”)で生まれた老舗ボードブランド『ナビゲーター・サーフボード』と、世界中でその名を馳せる名門『ディック・ブルーワー・サーフボード』。ともに彼らが関わっているブランドだ。魅力的なラインナップの背景には、長くサーフィンに携わってきた西兄弟の歴史も垣間見える。
新しい感性で地域を盛り上げる存在に
以前はコンペティターとして常に全国を回っていた西兄弟。時間に余裕ができた今、新たな夢に巡りついたのかもしれない。
「町に明るい灯を照らしたい。例えば学校帰りの子供がこの場所を歩いていて、元気にオープンしている店の光があれば、なんだか安心じゃないですか? この辺りはお店もそう多くないので。始めるのに勇気はいりましたが、訪れる人も増えてきました」
数十年前に自身で発明し、特許出願までに至った“ローラーボード”を手にしながら兄の太輔さんは言う。サーフィンのトレーニングに最高なアイテムへと、店でもアップデートしてくれる。
信頼できるブランドが勢ぞろい!
ウエットスーツは『ラッシュ・ウエットスーツ』と『ジェットパイロット』を展開中。全国のライダー用に作られた新作を手にすることができる。もちろん店内でのオーダーも可能。弟でありプロデューサーの寛之さんがデザインするオリジナル・ブランド『ブラザー・サーフ』のウエアとともに人気だ。

「兄弟で始めたからショップ名は『ブラザーサーフ』! 意外と世界中を探してもない店名で、気に入っています。モノを売るというよりも、乗って体験して、自分に合うサーフィンを見つけられる場所にしたい。という想いの方が強いです。だから何でも気軽に相談してほしい」
南相馬市の波とサーフィンを知り尽くした彼らのショップは、ローカルたちの新たな憩いの場所にもなりそうだ。
■ショップデータ
BROTHER SURF 24
・福島県南相馬市鹿島区鹿島69
・TEL.0244-26-4290
・営業:10:00〜19:00
・定休日:なし
SHARE
PROFILE

FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。