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小川直久がパイプマスターズ日本人初の10ポイントを取った時の心境を語る

◎記事出典元: WAVAL

小川直久プロ
1995年 JPSAグランドチャンピオン
2001年パイプラインマスターズで日本人初のパーフェクト10
JPSA副理事長(選手兼任)


JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦『ムラサキ鴨川オープン supported by 秀吉内装』が、10/18(月)~ 10月21日(木)  千葉県鴨川市 東条海岸(マルキポイント) で無観客時合で開催された(詳細 『JPSA2021ショート第4戦 ムラサキ鴨川オープン』無観客試合開催!ABEMA独占生中継)。試合はABEMAで独占生放送され、鴨川を代表するプロサーファー小川直久(おがわなおひさ)プロがゲスト解説で登場。オープニングではパイプラインマスターズで、日本人初の10ポイントを取った時の心境も語ってくれた。

*ABEMA生放送の過去映像は ABEMAプレミアムより閲覧できます。

小川直久「日本人初のパーフェクト10を出した時の事は、昨日の事のように覚えています」

2001年ハワイのパイプラインマスターズで、日本人初のパーフェクト10を出した時の事は昨日の事のように覚えているという。対戦相手はあのアンディ・アイアンズの弟、ブルース・アイアンだった。..

「狙っている波が自分のところに来た。沖で波取りして若干良いポジションに僕がいて、やった!と思ったて隣を見たらブルースがとても乗りたそうな顔をしていましたが、これは行くしか無いと思いました。かなりホレた波でチューブになると分かって、吸い込まれて行ってスピッツと共に出てきて。でも10ポイント出るとは思いませんでした。7点かなと思ってガッツポーズしたんですが、パドルバックしていたら10ポイントがコールされて、ビックリして一気にブチッと、頭のモヤモヤが吹っ飛んだんです。」

波を取れた勝因

「当時プライオリティが無くて、波を取り合う感じで。ブルースは誰よりもパイプの波を知り尽くしていたのですが、僕の方が若干長い板で、奥の方にいたので、ポジション的にも上手く入り込めたのが波を取れた勝因の1つです。キター!という感じでした。」

日が経つにつれて早く帰りたい、負けて帰ろうってネガティブな気持ちに

「当時、僕も世界ツアーを回っていたのでパイプラインマスターズに出場させてもらいました。でもヒート表を見ると、ブルース・アイアンと、その年の世界チャンピオンだったオッキーが入っていて。正直日本に帰りたいなと思ったくらい気持ちが上がってなくて。日が経つにつれて早く帰りたい、負けて帰ろうってネガティブな気持ちになって。当時朝、会場行ったら10フィートクラスの波が割れていて、最終ヒートだったのですが、それまでに怪我した人がいたりドラマがあって、波がどんどん上がってきて。ウワーまじかよ。逃げ出したいなと思いました。」

ブルースやオッキーより絶対に奥から攻めると覚悟を決めた

「車に戻って一曲音楽を聞いたらスイッチが入りました。曲名がパイプラインという曲で、ハワイアンのウクレレの四天王ケリーボーイの曲を聞き続けてスイッチが入ったんです。勝ち負けより、彼らより絶対に奥から攻めると覚悟を決めて、メイクしてもしなくてもいつも乗ってる波に乗ると決めたらあの波に乗れたんです。」

「曲を聞く前と聞いた後は別人で、その曲が勇気をくれたんです。やるしかない、やろうと決めました。1本目が10フィートのダンパーでそれに突っ込んだんですが更にスイッチが入って。やばい、すげー気持ちいい!と思って。そしたら乗れた。」

ブレずにハワイに何十年も通っていた経験が生きた

「ブレずにハワイには今もですが何十年も通っていて、どの波ならチューブ抜けれるか波は把握していて、確実に待ってる波が見えたので、経験だと思います。あの狙いたいと思った気持ちが良かった。でないとあの波に手を出せないと思うんです。それで次の年に気持ちを切り替えてガッチリ世界ツアーを回ろうという気持ちになり、そのおかげでいい成績も残せました。」

 

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大自然やサーフィンの魅力を広めるサーフィンマガジン https://waval.net/

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