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地球と私たちの素敵な未来のために。サーファーが考えるエシカルなクルマ選び|Way to ZERO

海という大自然に囲まれながら、日々移り変わる波に寄り添うように楽しむサーフィン。海は地球の大部分を占める存在だけに、環境の変化をいち早く感じることもできる。サーファーの多くが自然環境に考慮した暮らしを望むのは、当たり前に目にする海から学ぶことがたくさんあるからだ。

プロサーファーとして国内外で活躍する田岡なつみさんもその一人。20年ほど前にサーフィンを始めた彼女は、海上がりにビーチクリーンをする仲間をたくさん見てきた。国内でトップレベルの実力を持つ彼女は、海外のコンテストに出場する機会も多く、最先端のエコ活動を知ることができる。

サーファーだから感じる海の問題

世界で最初にサーファーが生まれたとも言われるハワイ。当時は王族が楽しむスポーツだったが、デューク・カハナモクという伝説のスイマーがオリンピックに出場することで、サーフィンは世界中に知られることとなった。この島にとって海は家族のような存在。サーフィンはもちろん、シーカヤックから素潜り、ハワイ伝統のアウトリガー・カヌーまで、海に関することのすべてをライフスタイルとするオーシャニストは多い。

千葉の海辺で暮らしながら、日々サーフィンの腕を磨く田岡さん。その実力は国内の女性プロロングボーダーのトップ。

「ハワイでは日焼け止めにも規制があるんです。現地では珊瑚礁を傷つけてしまう成分が入っている日焼け止めは禁止されています。私もハワイでも使える海に優しいノンケミカルの日焼け止めを愛用しています」と田岡さん。

愛用している日焼け止めはサーファー向けに作られている「MERMAID & GUYS」

日頃からサーフィンの後は片手でビーチのゴミを拾う“ワンハンド”を実践。右手にはサーフボードを持っているから、空いているもう一つの手でゴミを拾って帰るのだ。
「サーフィンを始めた頃にはなかったのですが、最近は波待ちをしている時にビニール袋が流れてきたりします。ビーチだけではなく、海にもゴミが浮遊しているなと感じる日々です」

試合で遠征する時には島を訪れることも多い。いつものようにみんなでビーチクリーンを行うが、知らない文字で書かれたパッケージなども多く、海外のゴミも流れ着いているんだと気づく。世界は海で繋がっている。だからこそ、今の地球全体の状況が躊躇に現れる。

この日拾ったゴミ。毎日少しづつでも続けることが未来の環境に繋がる。

プラスティックのいらない暮らしを求めて

海でたくさんのゴミを目にする田岡さんにとって、今大切なのはできるだけ自宅から出るゴミを減らすこと。日常生活で使うものを使い捨てからリユースできるものに変える。料理好きの彼女は、少しずつだがキッチンの道具を変えてきた。例えばビニール製の保存用バッグは、何度でも使えるシリコンバッグに。そしてサランラップは蜜蝋から作られたエコラップに変えた。エコラップなら、洗うだけで繰り返し利用できる。サーファーにとって馴染み深いマイボトルは、ペットボトルを無駄に使わないための工夫。彼女は15本近く所有しているそうで、その日のスタイルに合わせてファッション感覚でコーディネートを楽しんでいる。

エコ活動も楽しい方がいい。そう考える田岡さんはマイボトルをファッションの一部に。気分によって使い分けている。

「環境に対しての想いは強くありますが、自分に無理のない程度でやっていきたい。瞬発的な動きより、多くの人が楽しみながら長く続けることが、未来に繋がっていくんじゃないかなと思います」

自然素材だけで作られた洗剤、そして何度も使えるエコラップやシリコンバッグを暮らしに取り入れている。

彼女の暮らしの一部であるビーチクリーンも、身体が疲れていればお休みすることもある。絶対やらなきゃ! と意気込むより、「今日はたくさんいい波に乗せてもらって嬉しかった。ありがとう」。そんな気持ちでゴミを手にする。小さな優しさをコツコツと積み重ねていくこと。それは次々と表情を変える海の中で、焦らずに波の状況を見極め、それに寄り添い遊ばせてもらうサーファーの得意分野のひとつかもしれない。

暮らしに欠かせない“食”にこそサスティナビリティを

アスリートとして身体を作り上げるために栄養学を学んでいた田岡さん。さまざまな文献の中で、「農薬がたくさんついている野菜を使えば、栄養よりも農薬を多く摂ってしまうかもしれない」という内容の文面を見つけた。なるほど、せっかく栄養学を学んでいても素材に問題があったら意味がない。そう感じた彼女は、まずは家庭菜園で無農薬野菜を作ることに挑戦。それはちょうどコロナが世に現れた頃で、なかなか海外の試合にも行けない時期だった。

海辺からクルマで数分ほど。サーファーたちが始めた農業は、農薬を使わず自然の力を信じること。

「無農薬で野菜を作ってみたものの、知識のない中で育てていくのはやはり難しく…。周辺は田んぼも多いので、すぐにアブラムシがついてしまう状況でした。そんな時、友人からサーファー達で自然栽培をしている畑が近くにあると聞き、すぐにコンタクトを取ったんです」

それが千葉県一宮市で数年前から活動を続ける「The Farmers」。サーフボードを作るシェイパーやリペアマンなど、長く海に携わってきたサーファーたちが行う循環型農業だ。家庭から出る生ゴミや落ち葉、野菜のくずなどの有機物を微生物の働きを活用させて発酵・分解させ、再び農業に活用する。ゴミを一切生まないこの方法は、食に関わる人々からも共鳴を受け、今は地元のコーヒーショップや日本初のコールドプレスジュース専門店、東京・表参道の人気フラワーショップも参加する。

次々と新しい挑戦を始めるThe Farmersの代表から農業について学ぶ。毎日欠かせない“食”こそ、もっと見直していきたい。

「The Farmersさんに出会って、どんどん農業に興味が出てきました。今は海外遠征も復活したのでなかなか出向く機会もないですが、野菜を買ったり、知識を分けてもらったりしています。採れたての野菜の味ってやっぱり味が違うんです」

最近のThe Farmersでは、北欧アウトドアメーカーが作る土に戻るウエアもコンポストに活用。ぜひ使って欲しいとブランド側から声がかかったそうだ。

不要になった洋服を土に戻す。ファッションも巻き込んで循環型の農業を実践。

サーファーにとって必要不可欠なクルマこそ、改めて見直したい

サーフボードにはさまざな種類があり、その長さも違う。プロのロングボーダーとして活躍する田岡さんのボードは短くても9ft(フィート)。つまり274cmだ。

「サーファーにとってクルマは生活の一部。大会は日本中で行われるので、移動にも欠かせません。波の状況に合わせたボード選びをしたいので持参するのは3本前後。長旅なので車中泊をすることもあります。だから快適な広さは必須ですね。私たちのようなプロサーファーはもちろん、サーフィンが大好きな人たちにとって、クルマは大事なサーフィン道具のひとつ。クルマの上にサーフボードを積むこともできますが、雨が降った時のことを考えると中積みできるのがいい。濡れないのでストレスもないです」

フォルクスワーゲンが提唱する未来に、サーファーも同感

2050年までに完全なカーボンニュートラルな企業になることを発表した「フォルクスワーゲン」。CO2の排出ゼロを目指す「Way to ZERO」の第一弾として発売される、フル電動SUV「ID.4」は、サーファーにちょっと新しい風を運んでくれるかもしれない。サプライチェーンと生産段階の脱炭素化、グリーンエネルギーの使用、バッテリーのリサイクルといった対策を進めたクルマはサーファーの思想に近い。

田岡さんが暮らす千葉・一宮のメジャーなサーフスポット近くには、すでに電気自動車の充電スポットがあり、「これはなんだろうと思っていました」とはにかむ。

乗ってみたい。そう思いながらも“未来のクルマ”というイメージが強かった電気自動車。彼女にとってクルマは海や大好きな料理と同じく、日々の生活に関わるもの。

「みんながエコカーに乗れば、環境への負担は断然少なくなりますよね」

お気に入りのサーフボードを探すように、クルマにもたくさんの愛情を注ぎたい。海や自然が美しいままであることが、サーファーにとっては最大の喜びなのだから。

フォルクスワーゲンから誕生した「ID.4」

電気自動車専用のプラットフォーム“MEB”を採用して開発された「ID.4」。サーファーに嬉しい広大なラゲージスペースや大容量の駆動用バッテリーによる長い走行など、今までの感覚とは違う電気自動車に心は躍る。クルマはかっこよくなくちゃ! ボード選びにこだわるサーファーも満足させるデザイン性の高さ。世界のサーフカルチャーの一部でもあるワーゲンバスに代表されるセンスの良さ。さすがはフォルクスワーゲン。未来にも一緒に行きたい。その感覚はサーファーなら理解できるはずだ。

 

 

企画協力:フォルクスワーゲンジャパン
www.volkswagen.co.jp
TEL.0120-993-199

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FUNQ NALU 編集部

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テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

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