海を愛する者の心はひとつ！ということです【by 九島辰也】

JPSAと茅ヶ崎市が環境教育における連携協定を締結

「JPSA（一般社団法人日本プロサーフィン連盟）と茅ヶ崎市は、茅ヶ崎市内の環境保全活動を活性化させることを目的として、環境教育に関する連携協定を締結いたしました」、というニュースが11月16日に入ってきた。JPSAの海洋環境保全プロジェクト「ReWave（リウェイブ）」活動をもとに、体験型環境学習プログラムを企画、実施していくというものだ。

海を守るための具体的なアクションに取り組む

「ReWave」とは、JPSAが2021年に立ち上げた海洋環境保全活動のプロジェクトのこと。最近よく耳にする“Reduce”、“Reuse”、“ Recycle ”などのサステナブルな行動を象徴する“Re”と、Wave(波)を組み合わせた言葉で、海を守るためのいろいろな想いが波紋のように、多方面に波及してほしいという願いが込められている。海洋プラスチック問題を中心に、海を守るための具体的なアクションに取り組み、環境保全に関する賛同の輪を広げているのだ。

具体的には「ビーチクリーンだけでは解決できない海洋問題の教育」、「なかなか理解が難しい資源循環の教育」といった課題に対して、海と対峙してきたプロサーファーと市民が交流し、共に学んでいけるような環境教育の場を増やしていく。その第1弾として、茅ヶ崎市立西浜小学校でゲームを楽しみながら海洋ごみ問題を学ぶ「ReWave Workshop Program with Recycle Master」を実施予定。サザンビーチちがさき周辺でビーチクリーンも行う。

海洋ごみ学習カードゲームを使用

そこで使う“海洋ごみ学習カードゲーム”「Recycle Master（リサイクルマスター）」は、プラスチック、漁網などの海洋ごみをキャラクター化し、ゲームを楽しみながら、海洋ごみやリサイクルの仕組みについて知り、気づきが生まれるもの。それで得た気づきや興味を実際に体験し、学習効果をより高めることを目指している。

サーファーも全力でバックアップしていこう

今回JPSAとプロジェクトを担う茅ヶ崎市は、そもそも「豊かな自然と共存し、心地よい生活環境のあるまち」を政策目標として掲げ、自然環境の保全や環境負荷の低減など環境分野において各種事業を展開している。児童などを対象とした環境学習会やごみ処理施設の施設見学会、ビーチクリーン活動をとおして、環境問題に興味を持つ「きっかけ」となるような啓発活動に取り組んでいるのだ。

といったプロジェクトのニュースだが、JPSAにはぜひ今後も多方面での展開を期待したいし、ボクらサーファーもそれを全力でバックアップしなければならないと思う。海があって、波が起きて、サーフィンができますから。当たり前が大事だったりするんだよね。

ReWave（リウェイブ）公式サイト　https://rewave.jpsa.com

九島辰也

モータージャーナリスト兼コラムニスト／日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員／2019-2020日本カーオブザイヤー選考委員／日本ボートオブザイヤー選考委員／（社）日本葉巻協会会員

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX（世界文化社 刊）」副編集長、「アメリカンSUV／ヨーロピアンSUV&WAGON（エイ出版社 刊）」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON（主婦と生活社 刊）」副編集長、フリーペーパー「go! gol.（ゴーゴル：パーゴルフ刊）」編集長、アリタリア航空機内誌日本語版「PASSIONE（パッショーネ）」編集長、メンズ誌MADURO(マデュロ)発行人・編集長などを経験する。2021年7月よりサーフィン専門誌「NALU（ナルー）」編集長に就任。

モータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、ゴルフ、葉巻、ボートといった分野のコラムなどを執筆。クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。