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夏の海が似合いすぎる空冷ワーゲン【by 九島辰也】

今も色褪せない魅力が海岸沿いの風景の一部になる

フラワームーブメント全盛の1960年代のカリフォルニアでサーファーに高い人気を得ていたクルマといえば、フォルクスワーゲン・ビートルに他ならない。ドイツ生まれの“バグ(アメリカでの愛称)”に多くのサーファーが注目した。サーフキャリアを付けボードを載せる者もいれば、リアウィンドウを外してそこに差し込む強者もいた。クルマはタイプ1と呼ばれるビートルの他に、タイプ2のワーゲンバス、ワゴンやノッチバックのタイプ3が好まれた。どれも可愛らしいデザインと使い勝手の良さ、それに手頃な価格が人気の理由。カスタムベースとしても注目度は高く、多くのサーファーが思い思いのデザインをまるでキャンバスに絵を描くように楽しんだようだ。

そんなビートルをはじめとする“空冷ワーゲン”の専門ショップがある。TOA International (トーア・インターナショナル)である。およそ2年前、それまで慣れ親しんできた鶴見を離れ、三浦半島の南端三崎に引っ越した。城ヶ島を対岸に臨むほぼ海の目の前だが、クルマの大敵になる潮害のないエリアだ。

しかも建物や敷地内のディスプレイはまんまカリフォルニア。若い頃からアメリカに足を運んできたオーナーのセンスが辺り一面に広がる。空冷ワーゲンとのマッチングもバッチリだ。見渡すとこれからレストアをする予定のタイプ3やパーツ取り用のラットなボディが並ぶ。そしてファクトリーには今まさに手をつけている車両が置いてあった。

驚いたのはオフィスのある2階で、その奥には空冷ワーゲンファン垂涎のゾーンが広がる。明らかにデッドストックのパーツやミニチュアカー、当時のパーツカタログや雑誌が所狭しと並んでいるのだ。まさに空冷ワーゲン“沼”である。

個人的に強い興味を抱いたのは隣の敷地にあるオーナーのガレージ。そこにはこだわりのタイプ3他、愛車が並んでいた。そしてその壁には趣味のサーフィンに欠かせないサーフボードが何枚も飾られる。クルマに対するこだわりと同じくらいマニアックなボードたちだ。ロバート・オーガスト氏シェイプの10”と9.8”に興味津々。タイプ3のステーションワゴンに積んだら相当かっこいいだろうと妄想が膨らんでしまう。

ということで、ミッドセンチュリーのカリフォルニアが好きな方はぜひチェックしてもらいたい。電動化の進め昨今、今一度キャブレターのクルマに乗って海を目指してみてはいかが?

取材協力 TOA International   https://www.toajp.com

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FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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