
大容量ヒップバッグが夏の背中を解放してくれた。|ホットな新興ブランドやガレージブランドを調査!【山好きが惚れた気鋭のアイテム vol.4】|PEAKS 2025年8月号

PEAKS 編集部
- 2025年06月23日
INDEX
国内外のガレージブランド人気が年々高まり、ファッションブランドの機能服をうまく活用する登山者も増えた。
そんな多くの“ネクストブランド”をどのような視点で取り入れているのか、リアルな山好きに聞いてみた。今回登場するのは登山歴4年の笈川さん。
編集◉PEAKS編集部
文◉平野美紀子
写真◉熊原美惠
今回の山好きさん:ログ プロダクトマネージャー/笈川(おいかわ)透さん
自然をテーマにオンラインでのオリジナル商品販売や情報発信、リアルでの活動をおこなうプラットフォーム「LOG」にて商品企画を担当。登山を始めたのは2021年、最近の楽しみは下山後の温泉と飲み歩き。
タカオマウンテンブック/ヒップバッグ DCF ハイブリッド
メインと左右ポケットの3気室構成。立体的なフォルムは収納力に優れ、出し入れもスムーズ。両脇にボトルホルダー、背面のインナーポケットにはキーリングも装備。※現行品では一部生地を変更。
・¥19,800
・サイズ:フロント/W260×H150×D100mm サイド/ W190×H150×D30mm
・カラー:ブラック
・素材:ダイニーマ コンポジット ファブリック ハイブリッド3.8oz
・重量:225g
・問)タカオマウンテンブック
山=こうでなければダメという先入観は捨てる
下山後、体を動かして汗をかいたことを大義名分に、飲 み歩きする時間がたまらなく幸せ。そのため丹沢エリアの塔ノ岳など、気楽なデイハイクに行くことが多く、荷物の量もそれほど多くならないので、最近はヒップバッグを使うことが増えました。
愛用するヒップバッグは、タカオマウンテンブックのもの。もともとSNSで気になっていましたが、その名から高尾山に関係あるかと思いきやデザイナーの名が由来と知り、どんな人が作っているのだろうと興味をもちました。その後、幸運にも安達太良山をごいっしょする機会があり、たいへん思い出深い山行となりました。
肝心のヒップバッグはというと、DCFハイブリッドを使用していて非常に軽く、柔らか。腰に心地よくフィットし、ほどよい生地の厚みもあって気兼ねなくハードユースできる。使ううちにシワが生まれますが、それもまた化繊のエイジングといった趣で気に入っています。ちなみにDCFだと穴開きや、繊維の毛羽立ちも起こりますが、ハイブリッドはそうしたトラブルが起きにくいのも利点です。
容量は5ℓ。と聞くと、心許ない気もしますが、意外と収納力にも秀でています。ボトルホルダーが両側に付いていて夏場も十分な水分確保が可能。バンジーコードにはアウター、背面側のポケットには貴重品を収め、底面のバンドには折りたたみ傘も挿し込めます。あとヒップバッグのなにがいいって、歩きながらモノが取り出せるうえ、夏場の背中びしょびしょ問題と決別できること。バックパックではどうしても背中の蒸れや汗による衣服の濡れなど、不快感を伴いますから。ただ支点が腰だけなので荷物の重さによっては疲れる場合もあります。でも、都度左右斜めがけにして負荷を分散できるため、特段不便を感じません。それに勝る背面の快適さ、といったところでしょうか。
それにしても山感を全面に出さないミニマルなデザインは秀逸。せっかくなら山や下山後も自分が好きなものを身にまとっていたい。登山スタイルが多様化するなか、山=こうでなければダメという先入観は捨て、〝これなら山にも使える〞というモノを発掘し、柔軟に楽しみたいですね。



笈川さんの装備はコチラ!
①ロールトップスタッフサックログ/ TLロールバッグM ②グランドシート アンハーフドローウィング/タイベックシート ③行動食 マウンテングルメラボ/ハニーパイナップル ④クッカー ジンダイジマウンテンワークス/ヒルビリーポット550、マグカップテオン/タンブラー260、収納袋ポーチティルデザイン/ストレージスタッフサック ⑤カトラリーホバーライト/スポーク ⑥ウォーターボトル セッション/ベリーボトル ⑦傘 ユーロシルム/ライトトレックウルトラUV ⑧ライト ゴールゼロ/ライトハウスマイクロ ⑨ヘッドランプ ペツル/ビンディ ⑩お守りとココヘリ ⑪ファーストエイドキット、タオルライトロードタオルズ/オリジナルタオル、収納袋 スペースベアバッグス/ダイニーマプープモジポーチ ⑫補修テープ ヤマト/アウトドアテープ ⑬ゴミ袋 コープアレックス/トラックバック ⑭シャツ 山荘飯島/オーダーシャツ ⑮レインウエア 山と道/ ULオールウェザーフーディ ⑯スタッフサック ハイテールデザイン/ウルトラライトトロ―ストリングスタッフサック
いま狙っている“NEXT” は!?「mikikurotaのウェイトポケットスカート」
「建築デザインも手掛けていて立体的なデザインはどれもまるで作品のよう」というmikikurota製品のなかで、笈川さんが次に狙うはDCF製のレインスカート。「ラップ型スカートは、他社では見られない切り返しやポケットの形状が魅力」(¥22,000、問:ミキクロタ)
※この記事はPEAKS[2025年8月号 No.173]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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編集◉PEAKS編集部
文◉平野美紀子
写真◉熊原美惠
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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。