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過酷なアメリカ縦断を共にしたオーダーメイドショーツ。|ホットな新興ブランドやガレージブランドを調査!【山好きが惚れた気鋭のアイテム vol.1】

昨今、国内外のガレージブランド人気が年々高まっている。
ファッションブランドの機能服をうまく活用する登山者も増えた。
そんな多くの“ネクストブランド”が台頭するなか、どのような視点でアイテムを選び、取り入れているのか、リアルな山好きに聞いてみた。

編集◉PEAKS
文◉平野美紀子
写真◉熊原美惠

今回の山好きさん

看護師/原 隆一さん
13年前、上司からの誘いを機に登山を始める。それ以降、北アルプスや全国の山々を行脚。さらなる広大な景色を求め、2024年には161日かけてアメリカのロングトレイル「PCT」を踏破した。

Polarman/CITY BEAT SHORTS

ポーラーマン/シティービートショーツ
・¥35,200
・サイズ:0 ~ 4
・カラー:ブラック、オレンジ
・素材:ブラック(ナイロン100%)、オレンジ(ナイロン88%、ポリウレタン12%)
・重量:ブラック70g、オレンジ280g
・問)ポーラーマン

▲ショーツ。生地やカラーなど自分好みにオーダー可能で、登山用として愛用する人も多い。同ブランドのフルレングスのカーゴパンツもオーダー可

昨年、アメリカのPCTトレイルに挑戦しました。4250㎞踏破して感じたのは、レイヤリングの難しさ。日本の気候とはまるで違い、あっちは日差しがとても強く、日中は40℃になる場合もある。日焼けをするだけで体力を奪われるため、多くのハイカーは日差し対策のため長袖やフルレングスパンツを着用しています。でも僕はどちらかというと日差しを浴びたいタイプで、ノースリーブ&ショーツが基本スタイル。同じようなウエアリングだと熱がこもってしまい、体に合わないんです。一方で朝夕はとても寒く、その寒暖差にもまた悩まされました。

そんななか活躍したのが、ポーラーマンのショーツ。ビスポークスーツ職人が手がける北海道のガレージブランドで、たくさんある生地から、素材やカラーを自由に選んでオーダーできるんです。

▲ブラックはリップストップの超極薄ナイロンを使用し、穿いていることを忘れるほどの軽さ。オレンジはコーデュラナイロンのリップストップによって適度な厚みを備え、よりタフに穿ける。

意外だったのは、極薄のわりにタフなこと。

僕はギリギリ透けない極薄ナイロンでオーダーしたブラックと、厚手ナイロンのオレンジとの2枚を持っていきましたが、超極薄ブラックはかなり重宝しました。

まずとても軽くて、穿いている感じがまったくしないんです。大きなスリットも相まって足上げしやすく、歩くことに集中できる。速乾性にも優れるので、暑くなるとそのまま湖にダイブし、乾かしながら歩いて……を繰り返していました。小まめに洗えるぶん、アメリカ縦断中に唯一臭わなかったギアです。気温差の激しいワシントンやシエラのセクションでは長丈パンツの下に下着感覚でショーツを穿いていたのですが、生地が薄いから重ねて穿いてもゴワつかず、脱ぎ穿きもしやすいのでストレスフリーでした。

意外だったのは、極薄のわりにタフなこと。乾燥地帯ではサボテンやゴツゴツした岩に何度も引っ掛けたのに、なかなか破れなかったんです。おそらく柔らかくてしなやかな生地ゆえに耐えられたと思うのですが、そうした上質な生地の見立てやていねいな縫製、仕立てのよさはさすがですね。

実用的でいて、山ショーツにはないデザイン性の高さもポーラーマンの魅力。裾広がりのパターン、サイドの大きなスリットなど、シンプルながら要所にファッション性の高さが光っていて、普段着としても活躍してくれます

ハードなPCTトレイルを耐え抜いた頼もしい相棒。胸ポケットに入るほどコンパクトなショーツなので、今後の山行にもお守りとして持っていきたいですね。

▲右)この年は大雪のため、安全優先でルートは変則的に。ゴールとなったケネディメドーズの道標前にて。左)JMTをセクションで歩いていた日本の友人が撮ってくれた写真。
▲5カ月間のほとんどを共にすごしたトレイルファミリーとのツーショット。「一日中歩き続けるなか束の間の休息で仲間と景色を見ている時間が一番幸せでした」

原さんの装備はコチラ!

①傘 シックスムーンデザインズ/シルバーシャドウミニ ②バックパック スーペリア・ウィルダネス・デザインズ/ラギッドロングホール50 ③枕 シートゥサミット/エアロウルトラライトピロー ④スリーピングマット サーマレスト/ネオエアウーバーライト ⑤寝袋 エンライトイクイップメント/リベレーション850°Fダウンバージョン ⑥インナーシーツ スタティック/アドリフトTiスリーピングバッグ ⑦寝袋カバー SOL /エスケープヴィヴィ ⑧テント ミキクロタ/エレメンタル1(収納袋はハイパーライトマウンテンギア/ロールトップスタッフサック) ⑨ファーストエイドキット ⑩バグネット ⑪トイレットペーパー ⑫スコップ ディーエーシー/ザ・ジュース・オブ・スペード ⑬タオル シートゥサミット/エアライトタオル ⑭財布 ⑮ヘッドランプ レッドレンザー/ネオ1R ⑯浄水器 ソーヤー/スクィーズフィルター(ボトルは現地で入手したスマートウォーターのもの) ⑰ソフトボトルとナイフ ⑱カトラリー トライテンシル/スプーン&フォーク&ナイフ ⑲火器・クッカー MSR /ポケットロケット、エバニュー/チタンカップ760FD&400FD ⑳マッサージボール ㉑遊び道具 ㉒サコッシュ ライトエーエフ/フェザーウェイトファニーパック ㉓ミドルレイヤー OMM /コアタイツ ㉔ミドルレイヤー センチデザイン/アルファ60フーディ ㉕レインウエア 山と道/オールウェザーフーディ、オールウェザーパンツ ㉖食料保管キャニスター ベアボルト/ベアボルトスプリント5L ㉗ダウンフーディエンライトイクイップメント/トリッドエーペックスジャケット

いま狙っている“NEXT” は!?

Kampai Gearworksの34L Backpack DANK

独特の配色でニッチなアイテムを展開する富山のガレージブランド。「シンプルな34Lのフレームレスバックパックはパッキングの楽しさと工夫の重要性を教えてくれる」(¥37,400 問カンパイギアワークス http://kampai.thebase.in

 

※この記事はPEAKS[2025年3月号 No.170]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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