BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

源氏山 登山ルート「鎌倉の歴史を感じながら歩く。下山後は市内散策がお楽しみ」

鎌倉といえば多くの観光客で賑わう観光地として有名だが、そんな喧騒と無縁のエリアが中心地からさほど遠くない場所にある。それが源氏山、鎌倉幕府を開いた源氏ゆかりの山だ。今回は名刹が点在する北鎌倉駅からスタートし、江ノ電の長谷駅までの2時間弱の散策ルートを紹介する。

北鎌倉岳→源氏山登山口→葛原岡神社→源氏山→銭洗弁天→長谷駅

歩行時間

1時間50分

日程

日帰り

技術

★☆☆☆☆

体力

★★☆☆☆

レベル

初級

源氏山 登山ルートへのアクセス

公共交通機関

東京駅からJR横須賀線を利用して北鎌倉駅で下車。JR総武線沿線からも快速線がJR横須賀線に直通するが、上野東京ライン、湘南新宿ライン沿線からJR東海道本線に直通の電車に乗った場合は、戸塚駅で横須賀線に乗り換えるといいだろう。通常であれば、ホームを移動することなく乗り換え可能。東京駅~北鎌倉駅1時間。

鎌倉は観光客の増加に伴い車の流入が多く、そのための渋滞や駐車場不足などが深刻な問題となっている。地元に住む人たちの迷惑にもなるため、ここは電車で訪れるようにしよう。

ルートプラン

歩行距離:5km
登山口:北鎌倉駅
下山口:長谷駅
高低差:90m

北鎌倉駅
↓5分
源氏山登山口
↓20分
葛原岡神社
↓25分
源氏山
↓15分
銭洗弁天
↓25分
大仏まで450mの看板
↓20分
長谷駅

鎌倉の歴史探勝とご利益を期待する山歩きルート。コースの半分ほどは簡易舗装された道を歩く。北鎌倉駅を起点にしているが、長谷の高徳院で大仏を見物してから逆回りに歩く人もおり、こちらの方向は混雑が少ない。

下山後、長谷駅から江ノ島電鉄を利用せずに散策してみるのもおすすめ。長谷観音前の信号を左に進んで鎌倉駅に戻る。鎌倉らしい店が並ぶバス通り。また、歩行時間が短いので下山後に鶴岡八幡宮に詣でたり、小町通りや若宮大路などで気に入った店を探してみると楽しさは倍増だ。

源氏山 登山ルートの詳細ガイド

北鎌倉駅から源氏山公園へ

北鎌倉駅から県道を鎌倉駅方面へ歩いていき、ファミリーマートをすぎると、郵便ポストが立つ分岐に出合うのでここに入る。住宅街に延びる道で、すぐに浄智寺へ。ここから先はこの浄智寺の境内を歩いていく。

舗装道を登っていくと右側に見えるのが浄智寺。どこか京都を思わせる閑静な道が続き、5分ほどで山道に変わってくる。

階段状の道を登り山のなかへ。いきなり木の根が露出した道となるが、岩が迫り出した場所をすぎると歩きやすい道になってくる。階段を下ってしばらく登山道を歩くと広いところに。ここに建つのが葛原岡神社。この広い台地は葛原岡神社の境内のようで、ベンチがたくさん置かれている。

正面の広い道を進むと、清涼飲料水の自動販売機がある。ここが源氏山公園。クルマ止めの鎖が張られているので、そこを越えて公園内に入っていこう。道標に導かれるようにして進むと広場に。そこに源頼朝像が立っている。

源氏山公園の源頼朝像。撮影ポイントのひとつ。源氏山の由来は源氏の屋敷があった場所だという説と、この山に奥州遠征の際に戦勝祈願のために白い旗を立てた説などがある。

源氏山から銭洗弁財天へ

源頼朝像の先を進むとトイレがある。このトイレの前の階段を登り詰めたところが源氏山の山頂。大きな樹木に囲まれて静かなところだ。中央には小さな祠が祀られ、木の幹に「源氏山」と書かれた札が付けられている。

広い台地のような源氏山の山頂は、北側の展望が少し開けている程度。中央に祠が祀られているだけで源氏山というネーミングは板に書かれているのみ。

源氏山公園の入口まで戻ろう。清涼飲料水の自動販売機を背にして左へ。銭洗弁財天の道標に従い、舗装された道を下ると右側に多くの観光客が訪れる銭洗弁財天がある。小銭を洗ってご利益を待ちたい。

銭洗弁財天は正式には銭洗弁財天宇賀福神社。洞窟内にある清水で硬貨などを洗うと、お金が増えると伝えられている。

尾根道を歩いて高徳院へ向かう

銭洗弁財天から往路を戻り、高徳院の道標に従って歩こう。尾根伝いに道が延び、住宅が点在してくる。眼下には鎌倉の海が眺められ、手作りの道標が目立つ。樹林帯に入ってしばらく歩くと、階段状の道を下へ。下り勾配のきついところだ。

この道が終わると木の根が露出した道をわずかに登り、階段状に造られた登山道を下る。道が平坦になったらしばらく水平歩行するように。クルマの音がしてくると、木々の間から大仏坂トンネルに出入りする道路が見えてくる。

高徳院はここを下って車道に下りたらそのまままっすぐ。時間があれば大仏と対面していきたい。高徳院をすぎると多くの観光客で雰囲気は一変。

さらに樹林帯を歩いていくと高徳院まで1kmの道標が。木の根を踏まないように注意して進むと、右側に柵が造られた岩場を下るようになっている。この柵が終わるとロープが垂らされていて、そこを下った地点に高徳院まで450mの道標。右上からの階段と合流して、左に下れば車道に出る。車道を左に歩けばすぐに鎌倉の大仏で有名な高徳院に到着。時間があれば見学していこう。土産物店や喫茶店が並ぶ道をまっすぐ歩き、信号を渡れば長谷駅。静寂から一転、鎌倉駅まで足を延ばして賑やかな市内を散策してみてはいかがだろうか?

源氏山 登山カレンダー(該当月の1日)

源氏山データ

山名:源氏山(げんじやま)
標高:93m
登山適期:通年
営業小屋:なし
避難小屋:なし
テントサイト:なし
水場:なし
トイレ:葛原岡神社、源氏山
ビューポイント:銭洗弁天先縦走路
連絡先:鎌倉市観光協会(TEL.0467-23-3050)、鎌倉市観光課(TEL.0467-61-3884)

山と町を楽しめるルート

散歩感覚で歩くことができるルート。靴だけ登山用のものを利用すれば、ほかのものは登山用のものでなくても大丈夫。下山後に鎌倉の町を散策することを忘れないように。

源氏山と鎌倉アルプスをセットで登る人も多いようだ。どちらも北鎌倉駅が起点だが、その場合は、北鎌倉駅→鎌倉アルプス→鎌倉駅→長谷駅→高徳院→源氏山→北鎌倉駅というルートを組めば1日で歩くことができる。源氏山公園から明月院はアジサイで知られるエリア。例年6月中旬ごろには色とりどりのアジサイが咲き、目を楽しませてくれる。

アドバイス

標高がそれほど高くない山だからといって油断していると、とんでもないしっぺ返しを食らうこともしばしば……。ここに記載している所要時間はあくまでも目安なので余裕をもって計画は立てること。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討してほしい。山はいつまでもそこで待っていてくれる。どんなにその山が低くても、謙虚に向き合うことで、山はあなたを優しく迎え入れてくれるだろう。

SHARE

PROFILE

PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

No more pages to load