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弘法山登山ルート「弘法大師ゆかりの山。温泉ハイクとしても人気」

登山のあとに浸かる温泉は、疲れた体を癒す至福のひと時。登山とともに温泉も楽しんでいるという方は多いのではないだろうか。そこで首都圏からもアクセスがしやすく、山と温泉の両方を楽しめる弘法山の登山ルートを紹介する。

江戸時代から歩かれていた古道を伝い、桜の名所や弘法大師、日本武尊といった偉人ゆかりの山を縦走、最後は温泉で癒される。そんな温泉ハイクを楽しんではどうだろう。途中には大山や箱根、伊豆方面の山々を眺める抜群の展望も!カメラは必携だ。

ルート概要

秦野駅→弘法山登山口→浅間山→権現山→弘法山→吾妻山→鶴巻温泉駅

歩行時間

2時間15分

日程

日帰り

技術

★☆☆☆☆

体力

★☆☆☆☆

レベル

初級

弘法山登山ルートへのアクセス

公共交通機関

新宿駅から小田急電鉄小田原線急行で秦野(はだの)駅へ。ここがスタート地点。帰路に利用する鶴巻温泉駅は秦野駅よりも2駅新宿寄りになる。新宿駅~秦野駅1時間11分。

浅間山から権現山に向かう途中で舗装道路を横切る。その付近に駐車場はあるが、本コースを歩く場合には不向き。マイカーで訪れるなら秦野駅周辺の駐車場を利用する。下山後は鶴巻温泉駅から小田急線で秦野駅に戻る。
東名高速道路秦野中井ICから県道71号線、62号線を走行して新常盤橋の信号を左折すれば秦野駅。秦野中井ICから10km。

ルートプラン

歩行距離:7km
登山口:秦野駅
下山口:鶴巻温泉駅
高低差:210m

秦野駅をスタートしてゴールは鶴巻温泉駅……というのが弘法山登山の定番ルートになっている。このルートだと下山時に弘法の里湯で立ち寄り入浴を楽しむことができるが、サクラや紅葉シーズンには混雑する。また、弘法山登山口からの登り出しが急坂なので少しだけ苦労するため、登りが苦手な人や立ち寄り入浴しない人なら、鶴巻温泉駅からスタートして秦野駅をゴールにするのもいいだろう。下山後に立ち寄れる店は秦野駅周辺のほうが多い。

秦野駅
↓20分
弘法山登山口
↓30分
権現山
↓15分
弘法山
↓15分
善波峠
↓30分
吾妻山
↓25分
鶴巻温泉駅

弘法山登山ルートの詳細ガイド

登り始めがコース屈指の難所

秦野駅の北口を出て、すぐにまほろば大橋を渡って右へ進む。川沿いを歩いて新常盤橋の信号で左折し、そのまま直進すれば、右側に登山口がある。大きな看板が立っているので、迷うことはないだろう。

登山口から小さな流れに沿って進むと、樹林帯のなかに急坂が現れる。山道を歩き始めてすぐなことに加えて、標高200mあまりの丘陵歩きと高をくくっていた身にはちょっと厳しい勾配だが、わずかな時間なのでがんばろう。

幅が狭いので下ってくる人とのすれ違いには注意。ここを登りきるとつづら折れの急登になる。

一度広場に出るその一段上が、コース最初のピークとなる浅間山。平坦で絶好の花見場所として知られ、シーズンには多くの人出がある。

ここから公園のような道を下り、車道を横断すると、手前にトイレがある。ここに小さな駐車場もあるが、いつも満車状態に近く、今回の縦走ルートでの使用には不向き。車道から樹林帯の道を登っていき、上方に建物が見えたら、権現山の展望台に到着する。

権現山の山頂は広々としていて、ルート上屈指の休憩好適地。展望にも恵まれていて、丹沢の山々や湘南の海が見える。展望台からの眺めはさらにすばらしく、丹沢表尾根やそれに連なる山々、箱根や伊豆方面まで遠望できる。ここも浅間山と並ぶ桜の名所として有名だが、以前は野鳥観察舎があったというだけあって、野鳥の観察にも向いているそうだ。

広い権現山山頂。サクラのシーズンは花見客で混雑するが、それ以外の季節なら休憩する場所には困らない。

山頂の広場を横断し、短い階段状の道を下ると馬場道に出る。ここは、かつて近隣の人たちが草競馬を楽しんだところなのだそうだ。桜並木がいっせいに咲き誇る季節は、みごとなトンネルを楽しめる。めん羊の里への道を左に見送り、木の階段を登れば弘法山の山頂だ。

季節を外した普段着の表情が楽しみ

弘法大師が修行したとの伝説がその名の由来という弘法山の山頂には、釈迦堂や鐘楼、大師ゆかりの井戸などが残り、伝説の山らしい雰囲気を漂わせている。広い山頂には桜の木などが茂り、ハイシーズンには大混雑となりますが、葉が枯れる晩秋には賑わいも去り、秦野市街や丹沢の山々を見渡せる、風情豊かな場所になる。

井戸や釈迦堂など。弘法大師ゆかりの史跡が残る弘法山山頂。休日には多くの観光客が訪れる場所だが、平日は地元の人たちの憩いの場として人気があるようだ。

釈迦堂の裏手からゆるやかな坂を下ると、15分ほどで善波峠に出ます。左は大山方面へと通じているが、右の吾妻山方面へと向かう。すぐに鉄塔の下を通り、上空が開けて気持ちがいい。やがて直線的な尾根道になると、多少のアップダウンはあるが、日当たりにも恵まれ、気分よく歩ける。

善波峠から吾妻山に向かう道。基本的に雑木林を歩くようになるが、明るく開放的で歩いているだけで楽しい。

日本武尊が東征の折に立ち寄り、歌を詠んだことでも知られている吾妻山。山頂は細長く、権現山や弘法山に比べると狭いが、花見時期にはこちらも混雑する。車の行き交う音が聞こえるようになれば、下山口まであと少し。右側に石柱が見えたら、そこを右に下りて、車道に出る。ここからはいくつかある道標に従って進めば、自然に鶴巻温泉駅に導かれる。

下山後に寄りたい麓のスポット

温泉ハイクを楽しみたい人にもおすすめのこのコース。冒頭で案内したとおり、このルートで立ち寄り入浴するなら鶴巻温泉駅の手前にある秦野市営の立ち寄り入浴施設「弘法の里湯」になるだろう。設備は充実しており、近隣の人たちだけではなく首都圏の人も多く訪れる。

立ち寄り入浴をせず、鶴巻温泉駅をスタート、秦野駅をゴールとするなら周辺の立ち寄りしたいスポットも確認しておくと良いだろう。丹沢エリアで編集部おすすめの食事処や温泉の情報を集めたので参考にどうぞ。

下山したら立ち寄りたい丹沢エリアの飲食店&土産スポットはこちら
丹沢エリアの温泉で汗を流して帰ろう
設備の確認は済んでいる?丹沢エリアの登山口情報

弘法山登山カレンダー(該当月の1日)

弘法山データ

標高:権現山(ごんげんやま)243m 弘法山(こうぼうやま)235m 吾妻山(あづまやま)150m
登山適期:2月中旬~7月中旬、9月中旬~1月中旬
営業小屋:無
避難小屋:無
テントサイト:無
水場:なし
トイレ:浅間山先、弘法山手前
ビューポイント:権現山
連絡先:秦野市観光協会(TEL.0463-82-8833)

弘法山の歴史

弘法山の名の由来は、弘法大師(774~835年)がここで修行したことによると伝えられている。山頂にはもともと弘法大師の旧跡である福泉庵という草庵があったが、荒廃を嘆いた僧が釈迦如来像と弘法大師像を祀って釈迦堂とした。江戸時代中期のことらしい。その後、何度か再建を繰り返し昭和30年に現在の堂が完成した。

アドバイス

標高がそれほど高くない山だからといって油断していると、とんでもないしっぺ返しを食らうこともしばしば。ここに記載している所要時間はあくまでも目安なので余裕をもって計画は立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討すること。山はいつまでもそこで待っていてくれる。どんなにその山が低くても、謙虚に向き合うことで、山はあなたを優しく迎え入れてくれるだろう。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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