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常念岳 登山ルート「北アルプスデビューにも。槍ヶ岳・穂高連峰の展望に魅了される」

北アルプス南部に属している、日本百名山のひとつである常念岳。諸説あるが「常に念仏が聞こえてくる」ということからこの名がついたともいわれている。今回は、北アルプスの大展望を堪能する常念岳の登山コースを紹介する。

ルート概要

一ノ沢登山口→王滝→胸突八丁→常念小屋→常念岳→常念小屋→一ノ沢登山口

歩行時間

8時間35分

日程

日帰り

技術

★★☆☆☆

体力

★★★★☆

レベル

中級

常念岳 登山ルートへのアクセス

公共交通機関

新宿駅からJR中央本線特急で松本駅へ。ここでJR大糸線に乗り換えて豊科駅で下車する。登山口の一ノ沢までのバス便はないのでタクシーを利用しよう。料金は6,000円前後。穂高駅からは5,300円ほど。

長野自動車道安曇野ICを出たらすぐに左折し、豊科駅入口で右に曲がって国道147号線に出る。新田の信号で左折して突き当たりを右折。烏川橋を渡ると常念岳一ノ沢登山口の看板があるのでそれに従う。登山口手前に無料の駐車場がある。

ルートプラン

歩行距離:16km
登山口:一ノ沢
下山口:一ノ沢
高低差:1,500m

歩行時間が長いため前泊する人も多いが、逆に足に自信のある人は7時間30分くらいで歩けるはず。常念小屋から常念岳に登る斜面でもっとも時間を取られる。高低差は400m足らずだが、それまでの登りで使った体力が回復しないままだと辛く感じるので、常念小屋の前で休憩しながらエネルギーと水分補給をしっかりとしてから出発することを心がけよう。

一ノ沢登山口
↓1時間
王滝
↓1時間40分
胸突八丁
↓1時間20分
常念小屋
↓1時間
常念岳
↓45分
常念小屋
↓2時間50分
一ノ沢登山口

常念岳 登山ルートの詳細ガイド

樹林帯から沢沿いを歩く

一ノ沢登山口でトイレを利用して登山道を歩き始め、樹林帯に延びる道を行く。大小の岩や石が転がる道だ。すぐに鳥居の前を通り、小さな沢を丸太の橋で渡る。古池を過ぎてしばらく行くと、沢の左岸を歩くように。枝に付けられたピンクのテープを見失わないように歩こう。一ノ沢からのルートは、最終水場まで沢の多い箇所を歩くため濡れていることが多いので足元に注意が必要だ。

上流で樹林帯に入り、大きな石が転がる道のあとは林のなかへ。苔むした岩や若干ぬかるんだ土の道が続く。再び沢沿いに歩き、小さな木橋を渡り林に入ると、「王滝ベンチ」と書かれた小さな札が木に付けられていますが、残念ながらベンチはない。そのすぐ先が王滝で、しっかりとした道標が立てられている。常念小屋まで3.6kmの地点。この先は濡れた登山道を歩くことに。すぐに小さな流れが登山道を横切っており、ぬかるんだ道には丸太が敷かれている。

足元に笹が目立つようになると、広い河原に。ここが絶好の休憩ポイントだ。大小の岩を避けるようにして進み、丸太の梯子を登る。笠原沢を過ぎて沢をいくつか木橋で渡り、濡れた登山道を詰めていこう。このあたりから高山植物が観察できるようになる。直線的な登りだが、勾配がきつく立ち休みを繰り返すようになる。

胸突八丁から急登して常念小屋へ

息が上がり始めたころ、木の階段を連続して登るようになる。ここが胸突八丁。看板の前でしばらく休憩しよう。振り返ると後続の登山者がかなり下方に見えている。ひと息入れたら、梯子に取り付こう。

この梯子登りのあとは左斜面が切れた細い登山道を進むようになる。勾配はあまりきつくないので歩きやすいだろう。歩いてきた道が下方に見え、左上方には少しだけ常念岳山頂稜線が。下方を見ると歩いてきた道がはっきりと確認できる。

正面に見えてくる梯子は勾配はきつく、随所に梯子や階段が取り付けられている。どれも勾配がきついので、とくに下るときに注意して。その後も梯子や階段をクリアしていこう。登山道の部分には岩が転がり、足場がいいとはいえないので、転ばないように細心の注意を払うこと。正面に沢が見えると、そこが最終水場。ボトルを満たしてから出発しよう。

最終水場からロープ伝いに岩場を登り、左が切れた登山道を登る。上り勾配がきつく、階段状だったり木の根が張り出していたりする道。第1ベンチに到着すると、「あと800m」という標示が。これが常念小屋までの距離となる。さらに第2ベンチには「あと500m」、第3ベンチには「300m」。第3ベンチをすぎると、左上に常念乗越から山頂に向かう稜線が見えてくる。笹に囲まれた階段状の道に入れば常念乗越だ。

槍ヶ岳の穂先を眺めながら山頂へ

常念乗越は広く展望が抜群。ここに建つ常念小屋の後方には槍ヶ岳や穂高岳の山並みが見えている。ベンチでひと休みしたら、稜線を登って常念岳山頂に行こう。

残念ながら常念乗越から山頂部分は見ることができない。見えているのは途中の岩場。岩の多いガレた道が続くので、ゆっくり登ることを心がけよう。岩に付けられた○印を頼りに登っていき、高度が上がってくると、常念乗越に建つ常念小屋や小屋の上部に立つ横通岳が俯瞰できるように。岩の上をジグザグに進んでいると、常念小屋に荷物を運ぶヘリコプターの姿も頻繁に目撃でき、右手に槍ヶ岳や穂高の山並みも見える。

岩が折り重なる場所までくると、上方に山頂部分が見えている。岩に付けられたマークを頼りに登ろう。岩の多いガレた道が基本で、途中に道標があるのでそれに従おう。山頂部分でくつろぐ登山者の姿が見えてくれば、わずかな時間で山頂に到着する。常念岳の山頂は岩が重なり狭く、中心に小さな祠と展望盤が設置されている。展望は文句のいいようがないくらいすばらしい。あまり歩き回らず、1カ所に落ち着いて穂高連峰や槍ヶ岳の展望を楽しもう。

下山にかかる時間の目安は3時間35分。自分の体力と相談しながら、早めに下山にかかろう。盛夏なら17時までには一ノ沢登山口に着くようなスケジュールを組むとよい。

一ノ沢登山口周辺で温泉、食事に立ち寄るなら

麓の温泉にゆっくり浸かりながら山の余韻を味わう時間は格別だ。地元の山好きと話しながら地酒を味わうのもおすすめの下山後の楽しみ方。編集部おすすめのスポット情報を集めたので、立ち寄る際にはぜひ参考にしてほしい。

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常念岳 登山カレンダー(該当月の1日)

常念岳 山データ

標高:2,857m
登山適期:6月下旬~10月中旬
営業小屋:常念小屋
避難小屋:なし
テントサイト:なし
水場:最終水場
トイレ:一ノ沢、常念小屋
ビューポイント:常念岳山頂

2回目なら蝶ヶ岳との縦走がおすすめ

僧侶が常に念じているような姿に似ていることから常念岳と命名されたらしいが、宗教色を感じる山ではない。しかし、常念岳に登ったのがきっかけで登山をするようになったという人も多いとか。常念小屋の横は大きなテントサイトになっていて、盛夏になるとたくさんのキャンパーがテントを張っている。

次に訪れるときは、蝶ヶ岳と組み合わせた縦走の計画を立ててみよう。そのときには常念小屋のテントサイトで朝を迎えるのがおすすめ。常念岳の山頂からは前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、槍ヶ岳、水晶岳、大天井岳などが見える。

アドバイス

ここに記載している所要時間はあくまでも目安。自分の経験や体力と相談しながら、前日に麓で宿泊したり、山小屋に宿泊するなど、ゆとりある計画を立てよう。また、天候や自分の体調によっては、中止することも検討してほしい。山はいつまでもそこで待っていてくれる。「家を出るときから帰宅までが山登り」ということを忘れずに、存分に山を楽しもう。

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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