チキンラーメン活用術｜小雀陣二の山グルメ

発売から50年以上を経て、さまざまなインスタント麺が流通するいまも変わらず高い人気を誇るチキンラーメンは、ときに非常食としても使える山向きな食材なのです。

インスタントの王道、チキンラーメン活用術

生麺風や有名店監修のものなど、驚くほど美味いインスタント麺が増えたが、それでも「ぼかぁ、チキンラーメンが、す、すきなんだなあ」という方も多いだろう。

山食材として最大の利点は茹でる必要がないこと。CMでご存知のとおり、熱湯を注いでフタをするだけでもOKなので燃料を節約できる。また、味付きでそのまま食べられるため、非常食として携行するのもあり。まさに、すぐおいしい、すごくおいしい。

【初級レベル】ジャコネギスナック

爽やかなネギと旨味のあるジャコ入りスナックつまみ。

• 調理時間：5分
• 使用する：水の量 0ml
• 食材の重さ：70g

【材料】（1人分）

・チキンラーメン……１／２袋
・青ネギ……5本
・ジャコ……ひとつかみ

【作り方】

手順1.

ネギを刻み、器に入れる。

手順2.

器にチキンラーメンをほぐす。

手順3.

ジャコも加えて和える。

【ポイント】

潰れないように持ち運ぶ

インスタントラーメンは潰れて粉々になるとちょっとおいしくない。潰れてしまわないような工夫をして持ち運びたい。ジッパー付き袋に空気を入れて膨らませ閉じたり、コンテナやコッヘルの内部に入れて持ち運ぶようにするといいだろう。

【中級レベル】汁なしイタリアンラーメン

ジューシーなトマトと香るバジルが絶妙な汁なし麺。

• 調理時間：10分
• 使用する水の量：300ml
• 食材の重さ：300g

【材料】（1人分）

・チキンラーメン……1袋
・フルーツトマト……小2個
・オリーブオイル……大さじ1
・フレッシュバジル………2〜3枚
・ブラックペッパー……適量

【作り方】

手順1.

お湯300㎖沸かし、トマトを細かく刻み、器に入れる。

手順2.

オリーブオイル、ちぎったバジルを加えてよく和える。

手順3.

仕上げにブラックペッパーをふる。残ったラーメンスープは濃さを調整して楽しむ。

【ポイント】

フレッシュな食材で旨味アップ

山に持ち運ぶならドライのハーブのほうが有利だが、1泊程度なら生のバジルを使えば香りも味も格段の差が付く。トマトもフルーツトマトと呼ばれる甘味の強いものを選ぶのがポイント。しっかり味の付いたチキンラーメンと意外と合う組み合わせ。

【上級レベル】卵あんかけかた焼きそば

葛粉を使った身体も温まるあんかけ焼きそば。

• 調理時間：10分
• 使用する水の量：220㎖
• 食材の重さ：180g

【材料】（1人分）

・チキンラーメン……1袋
・卵……1個
・ロースハム……2枚
・葛粉……20g
・ブラックペッパー……適量

【作り方】

手順1.

ロースハムを千切りし、鍋で少し焦げめが付くように中火で炒め、水を200㎖加えて沸かし、弱火にする。

手順2.

器に葛、水20㎖入れ溶いて、1の鍋に回し入れ、全体にとろみを付ける。

手順3.

葛の器に卵を溶き、鍋に回し入れ火を止め、チキンラーメンにかけ、仕上げにブラックペッパーをふる。

【ポイント】

火を入れすぎずにトロトロに！

葛粉を加えると、とろみのあるスープに仕上がる。溶き卵を入れるときは、固くならないようにササッと仕上げて半熟状態で。余熱で卵がさらに固まるので、それを予測して調理は手早くすることがポイント。トロトロ＋サクサクが美味い！