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「涸沢小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

もうひとつの涸沢の顔

涸沢カールの右奥、急な崖を背にした高台に涸沢小屋は建っている。どこかヨーロッパ風のその建物は、周囲の環境とマッチして、「マウンテンロッジ」というイメージそのもの。

小屋前の明るく開放的なテラスからは、穂高のけわしい山岳景観が広がり、これまた、ヨーロッパアルプスを彷彿とさせる空間を作り出している。

涸沢小屋が崖を背にしていることには理由がある。冬の間、上の斜面を駆け下ってきた雪崩は、この崖をジャンプ台として小屋を飛び越えていくため、小屋が雪崩の被害を受けることが少ない。雪崩の巣である涸沢において、「ここしかない」という絶妙な立地なのである。

紅葉シーズンをはじめ混雑が激しいことで知られる涸沢にあるため、少しでもゆったり泊まれることに気を遣っている小屋でもある。たとえば、予約をした人の客室と飛び込み客の部屋を分けていること。ほかの小屋ではあまり見られないこの試みは、せめて予約をした人だけでもスペースを確保して、詰め込まないですむための工夫。涸沢滞在をゆったりすごしたい人にはおすすめの小屋だ。

涸沢小屋のおすすめベスト3

涸沢ヒュッテが涸沢のメインステージなら、涸沢小屋は涸沢の2階席だ。やや高台に位置する分、山がよりけわしく見え、山岳景観という意味では涸沢ヒュッテより上かもしれない。とくに小屋前のテラスからの眺めは涸沢小屋最大の魅力といっていい。

そのいっぽう、涸沢小屋はヒュッテより規模が小さく、奥穂高岳に向かうメインの登山道からもはずれている。そのためか、比較的静かで落ち着いた雰囲気をもっているのも特徴だ。いつもにぎやかなヒュッテより、むしろこちらを好む登山者も少なくない。穂高に何度も通っている人の間では、好みによって「ヒュッテ派」と「小屋派」に分かれていたりする。一度、両方泊まってみれば、自分の好みがわかるはず。あなたはどっち派だろうか?

No.1 その名も「大展望テラス」

通りかかったときにここでバックパックを下ろさない人はいないはず。それくらい居心地がいいテラス。目の前に覆い被さるように連なる前穂高北尾根はすばらしく、生ビールの誘惑にも負けて「もうここで泊まろう」となってしまいそう。

No.2 ソフトクリームが名物です

夏山シーズン、これを食べるためだけに涸沢小屋に寄りたくなるほど。横尾から汗をかきながら登ってきたときには、これほどうまいものはないと思える。

No.3 自由な食事プラン

食事のみの利用もOKという数少ない山小屋。テントの人もぜひ一度試してみてほしい。ほんとおいしいから。

館内施設

こちらが受付

宿泊の受付はここで。窓口には社長の芝田洋祐さんが自ら立つことも多く、にこやかに登山者を迎えてくれる。

前穂高を望む食堂

一度に約50人が食事できる広さ。窓の外はテラスで、その先には前穂高北尾根の鋸のようにけわしい稜線が望める。

山好き必見の本コーナー

本棚の蔵書は豊富。とくに山岳写真集や山雑誌が充実。お客さんが書いた宿泊ノートも必見。

喫茶&休憩

カレーやラーメンのほか、生ビールやソフトクリームが買える売店あり。自炊もここで。

公衆電話有り

涸沢小屋は涸沢ヒュッテより電波が弱いので、携帯電話で通話できないときはこれで。

食事

朝食

サバにはんぺん、サラダ、お新香、海苔という朝食。お味噌汁の具は豆腐。少なめに見えて、意外とご飯を食べ過ぎてしまうおかず。

夕食

トマトソースをかけたチキンソテーとエビフライが取材日のメインディッシュ。メニューは日替わりなので、連泊者にもありがたい。

お土産・売店

軽食&自炊コーナーの売店。ソフトクリームもここで買える。軽食はカレーやラーメンのほか、もつ煮やおでんなども。売店で買えるオリジナルグッズもデザインがかわいくて人気。

部屋

「岳」という部屋名がついた、小屋でいちばん大きい客室。その壁側は二段式の寝床になっている。

「岳」の窓側半分のスペースは、こうした大部屋型。

畳敷の客室もある。数は少ないが、個室利用もできる(要電話予約)。

階下にはある部屋は、予約なしの飛び込み客用。宿泊予約者とそうでない客を部屋で分けているというのは、山小屋としてはめずらしい試みだ。

洗面所・トイレ

汚物はすべてここで分解・浄化されるバイオ式トイレ。大・小ともに清潔で快適に使える。洗面所の水道の水は飲用可能なので、宿泊者は無料で水を補給できる。

「涸沢小屋(からさわごや)」の基本情報

設備

テント場:あり
水場:あり
個室:あり
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:あり

営業期間

4月下旬~11月初旬

電話・電波

ドコモ:通話困難な場合が多い
au:通話困難な場合が多い
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:あり

収容人数

100人

標高

2,350m

宿泊料金

1泊2食:9,500円
素泊まり:6,500円
お弁当:1,000円

連絡先

090-2204-1300
www.karasawagoya.com

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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