雪山登山、キホンのキ!|歩くよりも慣れるよりも先に、まずは知ることからはじめよう
PEAKS 編集部
- 2021年01月07日
雪山を知っている人は、その風を知っている
木々に囲まれた樹林帯と、視界の開けた稜線上。このまったく違うエリアが合わさってひとつの雪山となる。つまり、雪山を満喫するということは、その両方を楽しみ尽くすことにあるのだ。
稜線:絶景を楽しむなら森林限界の上へ! 風から体温を守ることが大切
せっかくの雪山。その絶景を楽しむなら、やはり森林限界の先の頂上を目指したい。そのためには稜線歩きが必須となるが、樹林帯と違い、冬の風を一身に受けることになる。アウターシェルには防風性の高いものを選ぼう。
また、グローブやバラクラバなどの小物もしっかりと使い、肌を露出させないよう心がけるのが大切だ。一般的に、風速が1m強くなるごとに、体感温度は1℃下がるといわれている。ただでさえ寒い雪山で、体温の保持は第一の優先事項。
風への対策はしっかりと行なおう。積もった雪面は、夏道よりも高度感が増す。慣れないクランポン歩行にとまどわないよう、歩き方を練習しておこう。
たとえば……
アルプスの稜線はもちろん、那須岳や浅間山など火山系の山々も木々はない。その分、眺望は最高だ。天候が良ければ、一面の銀世界を堪能できるはず。
樹林帯:幻想的な樹林帯を歩こう! スノーシューで初心者も楽しく
冬の冷たい風から登山者を守ってくれる樹林帯。休憩や食事で足を止める際は、その防風性がうれしい。深く雪の積もった閑静な森を進むと、幻想的な空間が広がり、北欧の山々を描いた物語のなかを冒険している気分にさせてくれる。
しかし、登山道が雪に埋まって、道に迷いやすいため注意しよう。また、降り積もった雪に足を取られるため、予定以上に時間がかかる可能性も。そんなときスノーシューがあれば踏み抜くこともなく歩行できて便利だ。
初心者なら、いきなり冬季登山に挑戦するのではなく、気軽に雪山が体験できるスノーシューハイキングがオススメ。ツアーも充実しているのでチェックしてみよう。
たとえば……
森林限界が高い南アルプスの樹林帯は広大なので、ルートを見失わないように注意しよう。スノーシューハイキングなら美ヶ原や東北の吾妻山などが有名スポット。
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文◉エフェクト古澤 Text by effect Furusawa
イラスト◉高橋未来 Illustration by Miki Takahashi
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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