ザ・ノース・フェイスから軽量・高透湿・着心地と3拍子揃うレインジャケットが登場！

PEAKS 編集部

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天候不順な氷河の長いアプローチ用に、軽くてコンパクトに収納できるレインギアがほしい。そんな海外遠征隊メンバーの要望で開発されたのが、このライトウェイトな一着である。

遠征登山では高所の悪天候に備えた高いスペックのシェルを着るが、アプローチの氷河では標高が低いために雨に見舞われることも多くなる。そのとき重宝するのはヘヴィなシェルではなく、バックパックの中で場所を取らず、重さも気にならない軽量レインシェルだったというわけだ。

アスリートの海外遠征を想定した高い携行性と機能性

そうして誕生したこのジャケットは、軽量化とコンパクト性追求のために15デニールという薄手のゴアテックスを採用している。特筆すべきはいわゆる2.5レイヤーではなく、より頼り甲斐のある3レイヤー素材だという点。

この生地はザ・ノース・フェイスとゴア社の共同開発によるもので、しなやかで肌触りの良いCニットを裏地に使い、通常は裏地に用いられるゴアマイクログリッドバッカーをあえて表地に採用している。それにより3レイヤーながら、軽くてしなやか。また裏地用に織られた低密度の生地ゆえ、物理的な透湿性もアップしている。フィットは全体的にムダなくシェイプされているが、肩周りの動きやすさは抜群。ドローコードとギャザーでアジャストさせるフードや、ベンチレーターレス仕様など、徹底した軽量化が図られていることがわかる。実際に手に持ってみると、3レイヤーのゴアテックスジャケットとしては際立つ軽さだ。

軽さを求めるなら、もっと軽量なシェルは世の中にある。だが大事なのは防水性、防風性とのバランスだ。季節や山域、ルートや日程、そのときの気象条件次第で求めるスペックは違って当たり前。だから夏山といえども1着のレインウエアですべてをまかなおうというのは、じつはそもそも無理のある話なのだ。そうしたなかでこの一着は、また新たな選択肢を提示してくれるはずだ。