秋に行きたい山上のテント場|初めてのテント泊でも安心!
PEAKS 編集部
- 2023年10月12日
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初心者がテント場を選ぶなら、水場とトイレが至近にあり、登山口から5時間以内の場所がベター。さらに、テント場からピストンで行ける山があると、テント等を置いていけて安心だ。
編集◉PEAKS編集部
文◉PONCHO Text by PONCHO
写真◉岡野朋之、矢島慎一、杉村 航、浅井理人
出典◉PEAKS 2018年10月号 No.107
アクセス良好な人気幕営地。雷鳥沢キャンプ場(北アルプス)
室堂ターミナルから徒歩1時間。剱岳、立山縦走の拠点として人気のキャンプ場。標高2,280m に位置し、北アルプスということで難しいと考えがちだが、防寒装備をしっかりと装備すれば、テント場は平坦でペグも打て、ビギナーでも十分にテント泊可能だ。
また、奥大日岳や別山、真砂岳へは日帰り登山が可能。テントに寝袋等のデイハイクに不要な道具を置いて、身軽な装備で登山を楽しむ人も多い。アルペンムードを気軽に味わえ、テント場周辺から高山植物も多く咲き、紅葉もみごと。山々に囲まれているので夜は星空も絶景! 近くには日帰り温泉が可能な山小屋もあり、圧巻の景色のなかで快適な時間をすごせる。
¥1,000(1人1泊)
冬季休業(10月下旬~4月下旬)
受付:雷鳥沢キャンプ場管理棟 ※2023年4月22日(土)~10月31日(火)閉所。
問い合わせ:立山自然保護センター
TEL:076-463-5401
※小学生以下無料
※事前予約不要
表銀座縦走路の起点。燕山荘(北アルプス)
北アルプス登山の入門として知られる燕岳。登山口からテント場のある燕山荘までは4時間半。そこから燕岳までは片道30分。重いテント泊装備を置いて山頂を目指せる。白い花崗岩の奇岩、北アルプスの山並み、遠くは南アルプス、富士山を望める。
また稜線上にあるテント場なので、朝のご来光、そして夕日は息を呑むほどの美しさで、燕岳の白い岩々が赤く染まる姿は幻想的だ。燕山荘の喫茶店ではテント泊でも昼食をいただける。テント場のスペースは30張ほどなので、いっぱいになると山荘か、下の合戦小屋のテント場(臨時のみ)利用となる。混雑する時期は早めの出発を心掛けたい。
¥2,000(1人1泊、要予約、テント泊は水有料)
冬季休業(例年11月下旬~ 4月下旬)
受付:燕山荘
問い合わせ:燕山荘松本事務所
TEL:0263-32-1535(月~金曜日 9:00 ~17:00)
楽しみ方が豊富にある。赤岳鉱泉(八ヶ岳)
南八ヶ岳の主要峰へのアプローチに利用したいのがココ。硫黄岳まで2時間10分、赤岳までは2時間半、テント泊翌日、7時間ほどかかるが朝一で出発すれば赤岳~横岳~硫黄岳をデイハイクで縦走して戻ってくることも可能だ。登山口の美濃戸口から3時間。中腹の森のなかにあり、秋は紅葉の美しさに包まれる。
10月下旬までは有料で入浴もでき、売店ではカレーやラーメン等の昼食もあり。夕食(¥2,000)、朝食(¥1,000)も受付時にお願いすれば提供してくれ、テント泊初心者には至れり尽くせり。冬期も営業し、雪中泊や小屋の隣につくられた氷壁でアイスクライミングも楽しめる。
¥2,000(1人1泊)
テント泊入浴 1回¥1,000 ※5月~10月のみ入浴可、シャンプーとボディソープは使用不可
通年営業
受付:赤岳鉱泉
問い合わせ:赤岳鉱泉
TEL:090-4824-9986/050-1808-1959(9:00〜20:30)
尾瀬ヶ原のなかで夜をすごす。見晴キャンプ場(尾瀬)
尾瀬国立公園内には3つのキャンプ場がある。そのひとつ、見晴キャンプ場は尾瀬ヶ原の東端にあり、100張のテントを張れる尾瀬最大の幕営地。尾瀬ヶ原の朝靄、広がる星空の煌めきは日帰りハイクでは味わえない特別な景色だ。登山口となる鳩待峠からは3時間半。背後の燧ヶ岳へは登り4時間、尾瀬沼まで2時間半のほか、広大な尾瀬を周遊するのも楽しい。受付する燧小屋では有料入浴も可能。秋の紅葉シーズンは多くのハイカーが訪れて混雑するが、それでも訪れたい美景の地にあるテント場だ。
¥1,000(1人1泊)
冬期休業(10月下旬~ 4月下旬)
受付:燧小屋
問い合わせ:燧小屋
TEL:090-9749-1319
おひとり様テント泊に最適。笠取小屋(奥秩父)
多摩川源流の山である笠取山。よく手入れされた森は清々しさに満ちていて、登山道も歩きやすい。笠取小屋までは公共交通機関利用なら新地平から3時間半、マイカーやタクシー利用なら作場平から2時間。笠取山までは登り1時間。登山口までのアクセスがよくないこともあってハイカーは多くないが、だからこそ静かな山を楽しめる。テント場は平坦な芝生で設営がしやすく、木製のテーブル&チェアもある。設営数は20 張。森に囲まれているので風の影響を受けにくく、テント場下へ歩いて向かう水場の水は美味! 秋はこの水で鍋を味わいたくなる。
¥800(1人1泊)
年末、年始、連休、夏休み以外は週末のみ営業
受付:笠取小屋
問い合わせ:笠取小屋
TEL:0553-33-9888
※掲載の内容は 2018年9月15日時点の状況です。営業日や営業時間、営業内容など変更になっている場合もありますので、利用前に施設にご確認ください。
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編集◉PEAKS編集部
文◉PONCHO Text by PONCHO
写真◉岡野朋之、矢島慎一、杉村 航、浅井理人
Photo by Tomoyuki Okano, Shinichi Yajima, Wataru Sugimura, Rihito Asai
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。