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ソロテント泊初心者、 八ヶ岳・赤岳へ。すべてひとりで計画し、すべてひとりで考えて登った顛末は…。

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好評発売中「PEAKS 2023年9月号(No.161)」より、誌面記事の一部をご紹介します!

初心者がすべてひとりで計画し、すべてひとりで考えて実行。PEAKS編集部はそれを「ただ見守るだけ」の人気企画!初心を思い出させる企画…と登山歴が長いベテランからも好評の【見守り企画】です。

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ソロテント泊はしたことがない。そもそもテント泊の経験がほとんどないし、ソロ登山自体したことがない。そんな人がすべて自力で考えてソロテント泊をしてみたらどうなるか――という実験山行をしてみた。いったいそこではどんな問題が起こるのか? それとも何事もなく、楽しくソロテント泊を完遂できるのか?

あなたもぶっつけでいきなりソロテント泊山行をしたら、きっとこういう過程を経験することになるはず!?

編集◉PEAKS編集部
文◉森山憲一
写真◉宇佐美博之

 

大桃祥弘さん、36歳。東京に勤務する会社員である。3年前から登山を始め、もっぱら夫婦ふたりで山登りを楽しんできた。ほとんど日帰り登山専門だが、北アルプスの涸沢にどうしても行ってみたくて、一度だけテント泊登山をしたことがある。

仕事や飼い犬の都合で長く家を空けることが難しいため、日帰り登山ばかりですませてきたが、たまには泊まりの登山にも挑戦してみたい。ソロならば、犬の面倒を一晩だけ妻に頼めば行けるのでないか……。むくむくとそういう思いが湧き上がってきたころである。

そんな大桃さんに水を向ける。

「では、PEAKSの取材で行ってみませんか……?」

「えっ!?いいんですか? ぜひ行きたいです!」

「ただしわれわれは一切手を貸しません。大桃さんが登山計画を考え、持っていく装備を決め、大桃さんの思うように歩いてもらいます。私たちはただそれについていくだけです。アドバイスは一切しません

「ええーーっ!!」

(左)ソロテント泊初心者・大桃祥弘さん。アパレル会社で広報を担当する会社員。ほぼ日帰り登山しかしたことがないが、これまでに、北横岳、乗鞍岳、大菩薩嶺、両神山、日光白根山などの登山経験あり。フルマラソンを3時間台で完走する体力の持ち主でもある。/(右)大桃さんをチェックする人・森山憲一。登山ライター。登山歴35年。これまでに行なった最長テント山行は11泊12日。縦走から沢登り、雪山、アルパインクライミングまでオールラウンドに楽しむ。好きな山は槍ヶ岳と谷川岳。苦手な分野は料理と天気図読み。

 

PEAKS取材班は一応いっしょに歩くが、意見やアドバイスはしない。大桃さんが全行程をプロデュースする。つまり「疑似・自力ソロテント泊登山」をしてもらうわけである。

その過程において、経験がほとんどない大桃さんは、さまざまなミスや間違いを犯すだろう。われわれ取材班はそれを逐一記録して、なぜそういうミスをしたのか、なぜそういう判断をしたのかを明らかにしていく。この「リアル失敗談」は、これからソロテント登山を始めたいと考えている人にとって、これ以上ない生きた教材にな
るはずだ。

「――ということなんです。意地悪な企画ですみません」

「なるほど……。僕がどういう失敗をやらかすか、みんなが注目しているというわけですね。これはプレッシャーですね」

「行き先だけはこちらで決めました。八ヶ岳の赤岳です。あとはよろしくお願いします」

「了解です!」

 

スタート前に登山装備をチェック

大桃さんの装備に決定的に欠落しているものが…!! 果たしてそれは……?

 

同行の森山は、途中でアドバイスをしないのが今回のルール

森山はただ大桃さんについていき、ひっそりと大桃さんの一挙手一投足を監視するのが役目である。

 

今回最大の失敗に気づいての表情。登山地図の必要性を知ることに…。

 

歩きの強さは申し分ない大桃さん。

 

大桃さんが夕食に持ってきたのは、フリーズドライと缶詰。宇佐美カメラマンが焼き始めた「ある物」をもらって食べると、思わず顔がほころぶ。「こんなのもアリなんですか!?」

 

果たして大桃さんの初ソロテント泊の結果は…

計画や装備のほかもにも初心者ならではのチェックポイントがいくつも見つかった大桃さん。それでも日帰り登山とは違ったテント泊の魅力を知り、今回の経験を活かして次に挑戦したい山も決めたよう。

大桃さんの初ソロテント泊の全貌は「PEAKS 2023年9月号」でお確かめください!

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※この記事はPEAKS[2023年9月号 No.161]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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