【大山】西日本屈指の大斜面を滑る Part 3
PEAKS 編集部
- 2021年12月28日
北側と西側それぞれの斜面で豊かな表情をみせる霊山・大山の春を堪能した旅。今回の旅のフィールドをガイド&おすすめのスポットを紹介する。
>>>ルポ Part 1・Part 2はこちら
※この記事はWHITE MOUNTAIN 2018(2017年11月刊行)からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっています。
ホーボージュン=文 Text by HOBOJUN
古瀬美穂=写真 Photo by M.Furuse
福瀧智子=編集 Edit by T.Fukutaki
佐藤優=ガイド Guide by Y.Sato
取材期間◉2017年4月3日〜4日
出典◉WHITE MOUNTAIN 2018
大山エリアガイド
若き料理長が腕を振るう
とやま旅館
創業250年。大山の参道に佇むとやま旅館は霊山大山で豆腐作りを許された老舗だ。現在は兵庫県で板前修業を積んだ5代目が料理長として腕を振るい、境港に水揚げされる新鮮な魚介や地元の山菜をふんだんに使った季節感豊かなご馳走を提供してくれる。大山好きのスキーヤーにはここの料理を第一の目的にやってくる人も少なくないとか。絶品です。
鳥取県西伯郡大山町大山18
TEL.0859-52-2431
https://toyamaryokan.jp
山陰の旬をとことん味わう
旬門米子本店
「鳥取の旬をリーズナブルに食べるなら」と地元民にすすめられたのがここ「旬門米子本店」。隠岐島や境港に水揚げされる魚介などをメインに、山陰の旬な食材、炉端焼きなどのメニューが豊富に揃っている。米子駅から徒歩3分と近く、蔵屋敷を思わせる店内には囲炉裏スペースもあり、居心地よし。
鳥取県米子市明治町154-1
TEL.0859-21-7088
https://shunmongr.com/
鳥取アウトドアの情報発進地
Mt.Adventure Harmony
2014年、米子に誕生した「マウントアドベンチャーハーモニー」は、かつてカナダ・ウィスラーのスキー場でガイドをしていた西野太一さん経営のプロショップ。取り扱いはBCスノーボードやスキー関連のほか、登山から沢登りなどまで山遊び全般。大山BCのことならこちらにおまかせを!
鳥取県米子市泉706-491
TEL/0859-21-2010
営業時間/11:0-18:00
http://mt-adventureharmony.com
名水で仕上げられた極上ビールを
ビアホフガンバリウス
大山の源水を使用し、となりの醸造所で造られた地ビール「大山Gビール」をメインに、ソーセージやスペアリブ、釜焼きビザなどが楽しめるビアレストラン。地元産の酒米「山田錦」をヨーロッパ産麦芽にブレンドした限定ビール「八郷」は独特の甘みがあり、口当たりもソフトで美味!
鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740-30
TEL.0859-39-8033
http://g-beer.jp/gambarius/
大山山麓の日帰り温泉
大山火の神岳温泉豪円湯院
別名「火の神岳」と呼ばれる大山の地下1,200mより源泉を汲み上げた日帰り温泉施設。お湯は-320mVの酸化還元水で、その数値は日本最高級といわれ疲労回復に注目が集まる泉質だそう。浴室は内湯「神の湯」と露天風呂からなり、お風呂上がりにいただく施設手作りの「豪円とうふ」も絶品だ。
入浴料金:大人¥380、小人¥300
営業時間:月~木11:00~20:00(金~日・祝前日~21:00)
定休日:月に一度メンテナンスのため休館日あり
鳥取県西伯郡大山町大山25
TEL.0859-48-6801
https://goenyuin.com/
フィールドインフォメーション
アルプスのような荒々しい山容と、豊かなパウダーが楽しめる中国地方の最高峰。
大山は標高1,729mの成層火山で、鳥取県および中国地方の最高峰である。その裾野は日本海に達していて、主峰の剣ヶ峰や実質の山頂とされる弥山(みせん)のほか、三鈷峰(さんこほう)、烏ヶ山(からすがせん)など多くの峰を持つ。山体は東西約35km、南北約30kmになる大きな山で、伯耆大山とも呼ばれている。海に面した独立峰であることから寒気の影響を強く受け、厳冬期は大量の雪で覆われる。そのため低い標高でもパウダースノーが楽しめるのが特長だ。アルプス的な山容をバックに大斜面を豪快に滑る元谷小屋コース、ブナ林とパウダーを楽しむ振子沢コース、コンケイブ地形を楽しむ西斜面コースなど、雪のコンディションによって自在に楽しめるのも人気の秘密だ。ただし比較的上級者向けのコースが多いので、入山の際にはガイドや地元をよく知るベテランに同行してもらうのがよいだろう。
山行アドバイス
夏山登山道を使って弥山まで比較的スムーズにハイクアップができる。ただしシール登高には向かないのでスキーヤーはクランポンかスノーシューを用意したほうがいい。八合目付近からは北斜面の他、西斜面にも落とすことができる。なお剣ヶ峰周辺は脆い地質で風化が激しく、弥山から1,636m峰(通称天狗ヶ峰)までの間は立ち入り禁止となっているので注意すること。
トップシーズンとスプリングシーズン
1月と2月は荒天が多く一晩で一気に雪が積もることも多々あるので、入山には最大級の注意が必要だ。バックカントリーの適期は雪が安定する3月から4月上旬まで。温暖な土地で最低気温もそれほど下がらないので快適な山行が楽しめる。低い標高と海に面する地理的環境から大山の雪解けは比較的早く、高緯度や高所の山と比べるとシーズンは短い。
ADVENTURE GUIDES
TEL.03-5215-2155
info@adventure-guides.co.jp
https://adventure-guides.co.jp
国際山岳ガイドの近藤謙司が率いるガイドカンパニー。BCのほか海外スキーツアーも催行する。佐藤優さんはガイド業以外にもパタゴニアストア横浜・関内のスタッフでもあり、ウエアやレイヤリングの相談にもバッチリ乗ってくれるぞ。
大山へのアクセス
■マイカー
米子自動車道米子東ICより県道24号線(大山ときめきライン)経由大山方面へ約20分
■電車・バス
JR米子駅より「日交路線バス」観光道路経由大山寺行き55分で「大山寺」下車、徒歩3分
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文◉ホーボージュン Text by HOBOJUN
写真◉古瀬美穂 Photo by M.Furuse
編集◉福瀧智子 Edit by T.Fukutaki
ガイド◉佐藤優 Guide by Y.Sato
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。