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立山天狗クラシック・後編

バックカントリーの魅力を伝えるべく、5人のガイドが立山に集った。ガイド陣は豪華でも、ツアー参加の敷居は低く、だれでも参加できるようにーーそんな贅沢なツアーの様子を追った。

>>>前編はこちら

立山天狗クラシック・前編

立山天狗クラシック・前編

2021年12月26日

村石太郎=文 Text by Taro Muraishi
杉村航=写真 Photo by Wataru Sugimura
出典=WHITE MOUNTAIN 2019

昔は、天狗山を登って滑ってを1日に10本くらい繰り返していたんですよ

先頭で斜面へと滑り込んだのは江本悠滋さんだった。みながその姿に注目するなか、ほどよく緩みはじめた雪面を力強く滑り降りていく。そのあとを追って、ひとり、またひとりと滑り降りていき、ひとまとめに集合していく。そこから、またさらに標高を落としていって、今度は夏道をたどるようにして室堂平へと登っていった。

天狗平山頂部からの斜面で湿雪のスプレーを上げる江本悠滋さん。

山頂からは今宵の宿泊地となる天狗平山荘まで、山肌をトラバースするように滑り降りていく。佐伯さんは山荘に到着すると、背後にある広大な斜面を指差した。

「あれが天狗山ですよ。オレはいつも、この天狗平山荘に泊まっていてね。中心部から少し離れているから静かで、食事も美味しいんです。山荘の後ろに見える斜面は、中学生のころから滑っていた斜面。昔は夏までスキー合宿に使われていて、登って滑ってを一日に10本くらい繰り返していたんです(笑)」

立山天狗クラシックの名前の由来になった山だ。イベントの最終日には、あの斜面を登りみなでいっせいにショートターンを決める。

だが、そんな期待とは裏腹に最終日は、あいにくの天気となった。空には重い雲が立ち込め、小粒ながらときおり雨が降ってきた。そうしたなかでも、僕たちは笑顔で天狗平の斜面を登り、山頂から見る景色を楽しみにしていた。

天狗山から徐々に標高を落としていくと、次第にオオシラビソの樹林帯へと入っていく。
弥陀ヶ原へと降って、天狗平山荘へと戻るバスを待つ。

昨日は、天狗平の山腹をトラバースして弥陀ヶ原まで滑り降りていった。これまで室堂周辺でしか滑ったことがなかった僕は、立山の新しい遊び方を知った。昔はスキー客専用のバスが運行されていて、これを利用すればハイクアップすることなく室堂に戻っていけたという。

「いまは、みんな室堂周辺でしか遊ばなくなっちゃいました。でも今回は昔からの遊び方を知ってもらいたくって、このイベントもクラシックツアーと銘打ったんです」

そんな佐伯さんの話を聞きながら息を切らせていると、ようやく天狗山の山頂稜線にたどりついた。

「さぁ、準備はいいですか? ほかの人とぶつからないように、みんないっせいに滑り出しますよ」

そんなかけ声で16名が天狗山の斜面を滑り降りる。距離にして、およそ150m。雨を含んで少し重いけれど、よく滑るいい雪だった。全員が滑り降りたところで、歓喜のハイタッチを繰り返す。僕も雨が降るなかで大笑いをしていた。

天狗平の斜面を登り終えると、待ちに待った「天狗クラシック」の本番だ。
立山名物 「雪の大壁」を望みながらのツアーは、ひと味違った立山の楽しみ方であろう。

イベントは来春にも開催される。静かな立山を楽しむため、時期は5月の大型連休前を予定している。シーズンを通してさまざまなスキーイベントが開催されているが、こんな楽しみ方を提案してくれる企画はなかなかない。現在のような賑わいをみせる前の立山を知る人も、春の立山を滑ったことがない人も、古くも新しい遊びを体験しに訪れてはいかがだろうか。

弥陀ヶ原のバス停から天狗岳平山荘や室堂への道中は、「雪の大壁」観光をしながらの帰り道となる。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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