【最新】軽量性に優れたアプローチシューズ7選!|超厳選!マウンテンギア大辞典2022
PEAKS 編集部
- 2022年04月25日
INDEX
数回はアウトソールを張り替えられるタイプもあるとはいえ、シューズは基本的には消耗品。そのために買い直す機会は多く、その際には失敗がないように自分に合うものを吟味したい。今回の記事では「アプローチシューズ」を紹介する。
クライミングのとき、現場の岩場まで向かう際に便利なタイプであることから“アプローチ系”と呼ばれるシューズもある。その特徴はライトアルパイン系に近いが、もう少し華奢で足を守る力は下がる。しかし、難路でも使いやすく、軽量性に秀でている。
1. アークテリクス/コンシール FL 2 レザー ゴアテックス
¥26,400
サイズ:25.0 ~ 29.5cm
重量:393g(27.0cm/片足)
問:アークテリクス
ハードな使用に適するアウトドア用でもシンプルで上品な雰囲気。
厚みは控えめながら十分な硬さをもつアウトソールは、滑りにくさで定評があるヴィブラムメガグリップ。内側にゴアテックスを使ったアッパーのレザーは耐久性が高く、岩に擦れても傷みにくい強度をもつ。シューレースはアッパーの中央に並んだ極細のコードに通す仕組みで、摩擦感が高いためにとても緩みにくい。
2. ブラックダイヤモンド/テクニシャンレザー メンズ
¥17,600
サイズ:US6.0 ~ 12.0
重量:315g(US10.0 /片足)
問:ロストアロー
岩に食い込む力がとても強い粘りのあるアウトソール。
アッパーのサイドには小さな孔が並び、アッパーと一体化したタンの中央はメッシュ素材にするなど、レザーの弱点である通気性をアップ。やわらかなシューレースはつま先まで延び、優しくフィット感を高める。
3. アゾロ/エルドMIDレザーGV
¥29,700
サイズ:UK6.0 ~ 9.0
重量:415g(UK8.0 /片足)
問:モンベル
足にぴったりと張り付くようなフィット感。
つま先付近に余裕をもたせた足型で、シューレースは密に交差するように配置。シューズ全体を過不足なく締め付ける。ミッドカットの撥水スウェードのアッパーは要所を強化され、ますます強靭だ。
4. スカルパ/メスカリートGTX
¥29,150
サイズ:EU36 ~ 46
重量:485g(EU42 /片足)
問:ロストアロー
1.8mmの耐水スウェードで雨にも岩場にも強い。
シューズ先端まで可能な限り延ばされたシューレースで、足全体がシューズと一体化。内部で足がずれやすいローカットモデルの弱点は感じられない。アウトソールはヴィブラムメガグリップで難所でこそ活躍する。
5. マムート/フエコニットローGTX
¥18,700
サイズ:UK6.5 ~ 10.5、12.5
重量:285g(UK8.5 /片足)
問:マムート スポーツ グループ ジャパン
アプローチ系らしからぬ優し気な雰囲気。
高度な計算によって編み込まれたやわらかなニットは立体的に足を覆い、すばらしいフィット感。ニットの孔から内部が見えるほど風を通しやすく、蒸れはない。一方でアウトソールは硬めで、スリップを起こさない。
6. モンベル/クラッグホッパーレザー メンズ
¥17,380
サイズ:24.0 ~ 29.0cm
重量:425g(25.5cm /片足)
問:モンベル
普段履きにも使えそうなシンプルなデザイン。
メイン素材にスウェードを使い、足首周りはやわらかなクッション性素材。アウトソールはトレールグリッパーで、先端にクライミングゾーンもあり、岩に当たりやすいつま先付近は幅のあるラバーで防御している。
7. スポルティバ/トラバースX2 EVO
¥19,800
サイズ:EU37 ~ 47
重量:325g(EU42 /片足)
問:スポルティバジャパン
アウトソールは張り替え可能長く使うことができる。
ニット素材のアッパーは通気性が高く、蒸し暑い時期も快適。足首の赤いラインはシューレースと連動し、ホールド感を高める。ユニークなのは、かかとの伸縮性コード。脱いだシューズをまとめるためのものだ。
シューズ選びのポイント
登山靴には数タイプある。その代表格が一般的に“トレッキングシューズ”といわれるタイプで、ほかに“ライトアルパインシューズ”“アプローチシューズ”“トレイルランニングシューズ”などがポピュラーな存在だ。
基本的にはどれも無雪期に適したもので、状況によっては残雪期でも活用できる。積雪期にはアルパインシューズやスノーブーツの出番だが、季節柄、ここでの紹介は省略する。
ライトアルパインシューズはハイカット、アプローチ/トレイルランニングシューズはローカットがメインで、トレッキングシューズにはミッドカットも目立つなど、シューズの形状には一定の特徴があり、アッパーの高さはシューズの重量に加え、歩行時の安定性や疲労度にも強く関わる。アウトソールの硬さやパターンの特徴で、得意とする地面も変わる。防水性の有無も重要な点だ。シューズのタイプや形状、機能などからどれを選ぶかは、目的とする山の特徴や、使う人の経験や体力にもよる。
可能であれば数タイプ揃えたい。目的の山に適したシューズは、登山の快適性を高める。
※この記事はPEAKS[2022年4月号 No.149]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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