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“日本一道迷いしやすい登山道”の攻略法を研究する!

*6月15日発売のPEAKSから、記事を一部先出しでお届けします! 詳しくはPEAKS7月号をお読みください。

 

登山アプリで知られるYAMAPが、「日本一道迷いしやすい登山道」を発表した。

これは、YAMAPユーザーが日々蓄積している膨大な行動データから、ユーザーがどういう場所でよく道迷いを起こしているのかを分析し、その頻度が高い場所を抽出したもの。昨年にも同様の発表がされていたが、2022年版として最新のものが明らかになった。

それが以下の5箇所。地図上の×印の方向に迷い込んでしまう登山者が非常に多いという。どこも標高1,000m以下の低山で、道迷いは低山でこそ起こりやすいということがよくわかる結果となっている。

 

芥見権現山(岐阜県)

 

天覚山(埼玉県)

 

六ツ石ノ頭(埼玉県)

 

武平峠(三重県・滋賀県)

 

中ノ沢ノ頭(埼玉県)

 

なぜここで迷ってしまうのか

今回ピックアップされた5箇所を見ていると、うち3箇所に共通した点があることに気がついた。それは「尾根が急角度で曲がっている場所」ということ。武平峠と中ノ沢ノ頭はこれには当てはまらないが、芥見権現山、天覚山、六ツ石ノ頭は、典型的な例といえる。

下の図を見てほしい。登山道は尾根上に付けられていることが多いが、尾根はいつもまっすぐとは限らない。ときに急角度で曲がったり、派生していく支尾根のように見えたところが主稜線だったりすることもよくある。それに対して直進する尾根は歩きやすく見え、だからこそ迷い込む人も多いために踏み跡もできてしまっていることが多い。

尾根が急に曲がっている場所は、間違って直進してしまいやすい

 

注意していないとなかなか気づきにくい落とし穴のようなこういう事情が、今回発表された場所には共通して見られる。これは道迷いが多発するわけだ。

 

道迷い遭難を防ぐための3つの基本

事前に地図をよく見ておく

歩く予定のコースを事前に地図でよく見ておき、尾根が急角度で曲がっている箇所など、道迷いの原因となりやすい場所がないか確認しておく。読図の技術がある程度ないとわかりにくいが、地図上で尾根が急角度で曲がっている場所を見つけて、それを頭に入れておくだけでも役立つだろう。

 

おかしいと思ったらすぐ立ち止まる

間違えた道は、最初は快適に歩くことができても、すぐに不明瞭になっていくことが多い。登山道がはっきりしなくなってきたら、すぐに立ち止まり、地図を開いて現在地を確認するクセを付けよう。「なんかおかしいな」と思いながらも、確認することを怠って進み続けると傷を深くする。

 

迷ったらわかる場所まで引き返す

道を間違えたことに気がついたら、現在地がわかる場所までいったん引き返すのが基本。時間と労力の無駄にも思えるが、引き返したほうが結果的に早い場合がほとんどだ。スマホアプリで行動記録をとっておけば、歩いてきた軌跡が表示されるので、引き返す道がわかりやすくて便利。

 

*PEAKS 7月号では、さらに詳しく解説しています。誌面でもぜひお読みください。

 

6/15発売「PEAKS 2022年7月号」のAmazonでのご購入はこちら

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PROFILE

森山憲一

PEAKS / 山岳ライター

森山憲一

『山と溪谷』『ROCK & SNOW』『PEAKS』編集部を経て、現在はフリーランスのライター。高尾山からエベレストまで全般に詳しいが、とくに好きなジャンルはクライミングや冒険系。個人ブログ https://www.moriyamakenichi.com

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『山と溪谷』『ROCK & SNOW』『PEAKS』編集部を経て、現在はフリーランスのライター。高尾山からエベレストまで全般に詳しいが、とくに好きなジャンルはクライミングや冒険系。個人ブログ https://www.moriyamakenichi.com

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