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アトリエの机のなかで暮らすアカネズミ観察記|筆とまなざし#306

アトリエに同居中のアカネズミ。新しい実験をしてみました。

机の中のアカネズミに最初に出会ったのは11月10日。その後、アトリエに行くたびに観察を続けています。ネズミも少しずつ慣れてきたのか、テッシュやコピー用紙で作った巣から出てきて、引き出し伝いに移動するなどその姿を見せるようになりました。

巣はいちばん大きな引き出しの右側に作られ、壁面に沿うように出入り口があります。左側には小さなフンが散らばっており、少々おしっこ臭い……。眠る空間とトイレを分けているのかとも思いましたが、巣のなかにもフンが転がっているのでそうでもなさそう。この机には小さめの引き出しが右側に4つ付いていて、その引き出しを少しずつ開けておきました。するとどうでしょう。いちばん上の引き出しから顔を出したかと思うと次はひとつ下の引き出しから顔を出す。通常、アカネズミは土のなかに巣を作るのですが、机全体をあたかも地中に掘った巣穴のように縦横無尽に移動して生活しているようでした。

11月29日、新しい実験をしようとアトリエに行きました。持参したのはクルミ。小さく砕いて大きな引き出しの中に置き、スマホで動画を撮影します。なかなかやってこないので光が当たらないように影を作りました。一回目はクルミを置いてから約5分、2回目は約16分。物陰からやってきてクルミを咥えると、飛ぶように一瞬で持ち去っていきました。5分と16分という差は、ようすを見ていたからなのか気づかなかっただけなのかわかりません。

あるとき、小さな引き出しからネズミが顔を出しているのにも関わらず、巣の紙切れが小刻みに動くことに気づきました。もしやと思って巣のなかを覗くともう一匹いるではありませんか。地域によって異なるものの、アカネズミの繁殖期は春と秋の一年に2回。いまはちょうど秋の繁殖期と重なります。

12月5日の朝、アトリエに行って引き出しを開けると、そこにアカネズミの姿はありませんでした。ここのところ寒くなり、巣を形作る紙が多くなっていました。巣は引き出しの奥の方まで続いていて、眠る空間は2つあるようでした。夜行性のアカネズミはまだ帰宅していなかったのか、あるいは他の場所に引っ越したのか。もうしばらく野ネズミ観察記は続きます。

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PROFILE

成瀬洋平

PEAKS / ライター・絵描き

成瀬洋平

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

成瀬洋平の記事一覧

1982年岐阜県生まれ。山でのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作の小屋で制作に取り組みながら地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画にも携わる

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