今シーズンの瑞浪で大活躍してくれたスポルティバのスクワマ|筆とまなざし#319
成瀬洋平
- 2023年03月08日
展覧会の準備で大忙し。だけど週一回のクライミングは死守したい。
今年の3月はなんだか忙しい。その理由は今週末から地元で、来週水曜日から東京でと、二カ所で同時に展覧会を行なうからである。絵の選定から額装はもちろん、キャプション作り、パネル作りと準備はなにかと大変。地元での展覧会は今月19日に予定している講演会に合わせて行なうのだけれど、肝心の講演の準備にはまったく手が回っていない。どちらがメインイベントかわからなくなってしまったが、展覧会のほうが早く始まるので仕方がない。おまけに3月といえば確定申告の時期でもあり、もちろんこちらもまったく手付かず。
どんなに忙しくても週に一度のクライミングは死守したい。自分で自分の首を絞めることになるけれど、行かなければきっと精神異常をきたすのでやむを得まい。
今年は花粉が多いというが、その予報通り今日は朝から鼻がむずむず。うまくいかないキャプション作りと相まって体の倦怠感もひどい。昼すぎになんとかキャプションを完成させてアトリエから帰宅。少し昼寝をするとずいぶんと鼻の調子も良くなった。気晴らしにフキノトウでも探しに行くかと近くの土手を見て回るけれど見つからず、そうだ、と思って車の中からクライミングシューズを取り出した。
最近、花崗岩で気に入って使っているのがスポルティバのスクワマ。今シーズンの瑞浪でも大変活躍してくれた。おかげでソールがずいぶん減ってしまい、リソールに出そうと思いついたのだ。ちなみに、スクワマはどのショップでも軒並み在庫がなく、次に入荷するのは夏らしい。クライミングシューズはほしいときに手に入らないことが多く、自分のサイズを見つけたら早めにストックしておくべし、である。
花崗岩では硬めのシューズを履くことも多いのだが、柔らかめのものだとソリューションとスクワマを使っている。スクワマの良いところはペタッとスメアリングしやすいのにつま先が硬く結晶など小さなフットホールドにも乗りやすい。ぼくの足だとソリューションより親指に力が入れやすいので傾斜の緩いルートではこちらを愛用している。
展覧会が終わればすぐに4月。最近、小川山のトポが新しく出版されたし、暖かくなったらさっそく出かけたいと思っているこのごろ。手の空いた時間に春の準備を進めることにしよう。
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